街の子さんと雪の山
この八月から山を始めた街の子さんは、中学校の林間学校で山みたいなトコロに行って以来○○年間、まったく山というトコロに行ったことがなかったそうな!
それでもって、山以外のアウトドアスポーツの経験も、まったくなくて、ただ、ただ、自分の生まれた街で過ごしていたということだ。
時として思い余って、車に凝り出しちゃって、ポルシェを乗り回したことがあったんだそうな!
「ホント・・・ウソ・・・(意味不明)」だそうな!
それで、その街の子さんは八月中旬の時点では一つも山の道具は持っていなくて、またまた思い余って、山を始めることになった八月末、初めて買った山道具は沢登りシューズと毛糸の靴下だそうだ。
九月になって軽登山靴と雨具と磁石とヘッドランプを買い、ザックはどこかで借りて来た。
オット、一昨日の鷹取山の岩場で見たらカラビナ二つとスリング二つ持っていた。またまた、「ホント・・・ウソ・・・(意味不明)」だそうな!。
さて、この街の子さんが本格的な雪山登山を始めようと思ったらどうなるのだろう?ガイドさんに連れて行ってもらえばたいていの山には行けちゃうけれど、装備は自前で揃えなくてはならない。
Timtamのホームページの「山の道具」のページを開いて必要な装備をコピペしてみよう。ついでに安くみつもって値段を計上してみよう。
登山靴(最も重要なので奮発して、最新のソフトブーツにする)///\50,000
スパッツ(ロングスパッツ、前開き、ゴアテックス加工)///\4,000
サングラス(プラスチックの耳掛けのやつ)///\2,000
ヤッケとオーバーズボン(冬使用のフードつき、ゴアテックス加工)///\25,000
雪山用帽子(ゴアテックス加工)///\5,000
目出帽子(フェイスマスクでもOK)///\3,000
オーバー手袋(ミトン型の安価…ICIオリジナル)///\3,000
毛糸手袋(暖かいやつはけっこう高い)///\4,000
毛糸手袋予備(日本の雪は湿ってるから予備が必要)///\4,000
クロロファイバイー下着上下(濡れても暖かい)///\6,000
アイゼン(十二本爪アイゼン…カジタ:国産)///\15,000
ピッケル(縦走用65cm→身長170cm対応…カジタ)///\15,000
ピッケルプロテクター(これがないと電車内で顰蹙を買う)///\400
テルモス(魔法瓶のこと、500cc入る小さいタイプ)///\2,000
日焼け止めクリーム(2月くらいから必要になる)///\300
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計138,700円だけど、これ以上にもっとお金はかかるはずだから、なんだかんだで200,000円はぶっ飛んで行くだろう。
だから、『中高年のお金持ちで暇のいっぱいある人でないと雪山には行けない』なんて結論が出てしまう。事実、現在の山は夏も冬も中高年のお金持ちで溢れている。
変だよね、どうして30年くらい前までは中高年でなくて青年達が山に溢れていたんだろう、その理由はいくつかあって
1、登山人口が多かったから山の道具を先輩や友達から借りたり、借りもらいしたりしやすかった。
2、そのころはヒマラヤ登山をみんなが目指していたから、夏から冬山装備(皮製の重登山靴、厚手のウールのニッカボッカ、ウールの厚手のカッターシャツ、雨具は冬用のヤッケとビニールポンチョの併用する)を揃えてた。
3、冬はスキー人口が多かったからスキーの用具を転用出来た。
4、装備が悪いからそんなに多くの人が雪山に行ったわけではなかった(雪山に行くと称してスキーに行っちゃう)。
5、装備が良くないから体力の落ちて来た中高年は雪山には来なかった。
6、などなど・・・。
話しを戻して、例の街の子さんは中高年ではないと自負している。それだからそんなにお金をかけて雪山の装備は買わないのだ。
体力もないし、経験も少ないし、装備もないし、この冬は岩登りでもやって(岩登りは乾燥した晴天が続く冬が旬だから)るのが正解だろう。なんてことを伝えると、かえって雪山へのあこがれで舞い上がってしまって、はてさて、なんとか方法を考よう。
登山靴→軽登山靴なら持ってる。
ヤッケとオーバーズボン→雨具上下なら持ってる。
雪山用帽子→実家に戻って両親や親戚がスキーに行った時に使った耳の隠れる毛糸の帽子を調達する。
目出帽子→目出帽子が必要になる山には登らないことにするか、マフラーで代用する。
毛糸手袋予備→こまめにオーバー手袋を使って手袋を濡らさなことにする。
クロロファイバイー下着上下→ウールのセーターとナイロンストッキングで代用する。
アイゼン→六本爪アイゼンなら4,000円で買える。
ピッケル→スキー用のストックを実家で調達出来るかも知れない、だめなら\2,000くらいで買う。
テルモス→実家にもどり台所をさぐって調達する。
サングラス→親戚のキザなおじさんから調達する。
日焼け止めクリーム→親戚のおしゃれなおばさんから調達する。
そうすると買わなくちゃいけないのが
4,000円…スパッツ
3,000円…オーバー手袋
4,000円…毛糸手袋(暖かいやつはけっこう高い)
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計11,000円で雪山用具がそろうことになる。
これで、東京の近郊の山(東京に雪が降った週の週末が狙い目)から北八ヶ岳までは十分にこなせる。アルペン的風貌の岩っぽい雪山でなくて頂上近くまで森に覆われているフカフカ雪の山を楽しむといいよ!
またまた&また、「ホント・・・ウソ・・・・(意味不明)」だそうな!(J記)
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