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May 31, 2006

小川山 山行記

小川山 山行記(写真をクリックすると大きく表示されます。)

日時:2006/5/20(土)~21(日)

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数日間降り続いた雨も、午後遅くにようやく上がり、辺りが闇につつまれる頃には満天の星。普段はフリークライマーで混みあう週末の廻り目平も、雨予報の影響か、ひっそりと静か。雨に濡れた枯れ枝を皆で手分けして集め、焚火職人志望のS氏の奮闘で、やがて火は赤々と燃え上がる。山中とは思えぬ華麗な焼肉パーティ。焚火だ焚火だとはしゃぐN嬢。赤く燃える炎を見つめ、焼酎と日本酒を重ね山談義に熱中するうち夜は深々とふけていったのでした。
翌朝は、前日と見違えるようなピーカンの青空。6時きっかりに、キャンプ地のすぐ脇から山頂への登山道に踏み込む。左右にそびえる険しい岩峰はさすが小川山。標高を上げるに連れて視界は広がり、南対面には、金峰山から国師岳さらに甲武信にかけての奥秩父の連山が広がる。山頂を目指す人は少なく、道はどちらか言うと廃道に近い様相で、赤テープを目印に進む。時に現れる岩場の通過に、ザイルを出す場面も。「通好みの渋いルートじゃ」とメンバーのすきもの連はくくと喜ぶ。
4時間近く歩いて辿り着いた頂上は、周りを樹木にさえぎられて視界悪し。藪と枝をかき分けて探した展望台からは、西の眼前には頂上付近が白く残雪におおわれた八ヶ岳、はるか南西には甲斐駒ケ岳と北岳、その後方に塩見岳から荒川岳にかけての南アルプスの白い峰峰が連なる。全員で記念写真撮影の後、ここで昼食大休止とする。
下りは、途中からカモシカ遊歩道側のコースをとることとする。こちらも遊歩道とはいえ、所々踏み跡不明瞭の赤テープ頼りの道。やがて、滝の音が聞こえ、左下方に○mを流れ落ちる唐沢滝が見えてくる。遊歩道を便り滝壺まで下りて、しぶきを浴びて落ち口を見上げるに、2段に分かれ流れ落ちる水が、日光にきらきら輝いてとても綺麗でした.
ボルダラーの群がる岩場の横を幾つか通り、3時過ぎに、BCのある廻り目平に帰還しました.。テントをしっかり守ってくれた、Nさんテント本当に有難う!足首を一日も早く直して、次場所への出場がかなう事を切に祈ります。
我々が身支度を終えてキャンプ場を後にする頃には、日はようやく西に傾き、緑の若葉越しに見える青い空にはクッキリと白い飛行機雲が北から南に流れていました。(了)

2006/5/28Ino記

焚火の写真をもう一枚、構図はよくないのですが、ピンぼけでないのを以下に載せます。煙で燻されながら撮ったのでどちらもあきまへん。 0006_1_1

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May 25, 2006

5/24沢登り入門机上講座のレジメ

「沢登り入門」                     Timtam講師 H.Y

1.沢登りとは?
・山の頂上に行く手段の一つ
   ロッククライミング<沢登り<縦走

・冒険かスポーツか
   縦走をコアに「スポーツ」側にロッククライミングがあって
   ロッククライミングと縦走を含んで「旅・冒険」側に沢登りが
   ある。

・・・・・・・・・←---ロッククライミング---→
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・←縦走→
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・←-----沢登り-----→

スポーツ ←←←・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→→→旅・冒険

・日本独特の形態:台湾なんかでもやっていますが、欧米にはありません
・旅の要素が大きい:焚き火、楽しい食事、語らい、釣り
・日本国中沢だらけ:ルート数は一生行っても行ききれません
・引退なし、年齢や社会・家庭生活に応じた楽しみ方

2.沢登りの魅力
(ロッククライミングとの比較:注 比較のためにデフォルメしています)

・思想
岩:「より高く、より困難」
沢:「自然と仲良く共生」

・技術
岩:「ホップ・ステップ・ジャンプ」、「練習あるのみ」、「進学塾」
沢:「経験が大事」、「本番の中でゆるやかにレベルアップ」、「フリースクール」

・仲間
岩:「登攀技術の下手な奴は嫌いだ」、「つっけんどんな軍隊調」、「グレード別」
沢:「上手、下手の定義があいまい」⇒「岩が上手くても藪が下手ならば下手、
岩がまぁまぁでも微妙な悪場が抜群に強ければ上手」

・リーダーの資質
岩:軍隊の小隊長、モーレツサラリーマンの課長=権威的・教条的
沢:経験豊かな学校の先生、牧師、禅師、和尚=民主的・宗教的

3.とは言っても技術が大事
・登攀技術:縦走、岩登りの基礎はできて当然
・判断力:岩登りは「単線的」、沢登りは「複合的」
・人間力:最後の頼りは人間力、追い詰められないこと
・生活力:防水、パッキング、テントサイト、どこでも寝られる「図太さ」

4.沢登りで気をつけるべき危険
・滑落(スリップ)、墜落、落石:死にます、怪我でも救助が大変
・溺死:案外多いです
・凍死:沢は夏でも寒いです
・気象遭難:増水、鉄砲水
・虫さされ:変な虫にさされると大変
・やけど:焚き火時に注意
・切り傷:薪収集時にたまにある
・目をつつく:藪でよくあります

5.ではどこに行きますか?
日帰り:丹沢(登攀的)、奥多摩(森の中)、奥武蔵、など
一泊:奥秩父(森の中、東沢:登攀的、北面:スケール大)、谷川、上越(秋が最適)、那須、日光、八ヶ岳(案外いいらしい)、など
夏の長期:北アルプス(明るい)、中央アルプス(急峻)、南アルプス(どっしり)
篤志家向:東北(白神、舟形、飯豊、朝日など)、会津、越後(これは難しい!)、屋久島、戸隠、北海道など
最近注目:台湾、沖縄、など

6.最後に
・仲間が大切(情報交換、一人では行けませんし、行ってもつまらない)
・生活の一部になればしめたもの
・沢は山の「応用問題」
・エリート主義者、効率至上主義者、儲け至上主義者といったタイプの人には向きません(⇒自然との調和と仲間との協調が大切)。       以 上

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May 22, 2006

一泊の沢入門

夕方が近付いたら、ビバーク適地をさがしながら歩きます。適地を見つけたら整地します。タープを張って、その下に銀マットを敷いて寝床を作ります。薪を集め焚き火をします。その間、釣りの好きな人は釣りに行けます。御飯を炊いて、夕食のおかず(今回は豚汁)を作ります。焚き火で着干ししながら、おしゃべりなどして、夜は早めに寝てしまいましょう。いざというときはザックにバサバサと詰めて脱出します。朝も焚き火が出来ます(朝の焚き火はすぐつきます)、ヘルメットに水を汲んでたっぷり水をかけて火を消したら出発しましょう。

  ビバーク適地沢床より一段高い、平らな樹林の中がベスト。水が来ない所、上から石の落ちてこない所、脱出可能な所
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        整地鋸(必携用具でしょう)、アイスバイル、人力

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  タープを張って山の集いで実演しましょう。

         寝床ゴアテックスシラフカバーとサーマレストマット(大切に扱うこと)
                 と防寒具

      薪を集め…鋸を用います。鋸で立ち枯れの木を切り倒します(又は枝を切り取ります)。そういうようにして集めた薪ならば雨の日でも焚き火が出来ます。晴れた日なら流木や倒木でもOK。

       焚き火沢の水の近く、沢の流れと並行に薪をくべる、火床を作り、焚き付けのメタの上に小枝を乗せ両手で押さえて熱を逃がさない、オキが出来れば生木でも燃える。扇子があると良い。

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         釣りカーボン渓流竿5m、太めの道糸1m20cm(竿に巻く)、マス針(竿の手元に巻いたビニールテープに隠す)、ブドウ虫(市販)

   御飯を炊いて米の2倍の高さまで水、3分グツグツ煮たら、直火から下ろして余熱の来る所に15分置いて、それから10分以上蒸らして出来上がり。

            豚汁ジャガ芋と人参は薄くたんざくに切る。肉は炒めてから味噌につけて持って行きます。

    ザックにバサバサ大きめのザック、ビニール袋に入れて防水(理想は6袋(ビニール袋)ぐらいに分けて、ナイロンの袋(6袋ぐらい)に入れてからザックに入れます。流れにのまれたら、ウェストベルトを外します(浮き袋になります)。

                                    (文:それなりの沢ヤ)

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May 15, 2006

奈良県北中部・額井岳を縦走

Inoです。

今日は、連休疲れと腰痛のため、行こうと思っていた日和田を休んでしまいました。

5日には、奈良県東部の三重県境近くにある額井岳を縦走しました。
近鉄榛原駅で下り、本居宣長旧居などがある伊勢街道を通って、鳥見山(734m)まで1時間半。そこから貝が平山(822m)→香酔山→香酔峠→額井岳(813m)と、トータル8時間の縦走でした。初め、頭からなめて、Gパン、運動靴で行ったんですが、急なアップアンドダウン多く、香酔山から先は道は腰までの熊笹に覆われ、また途中で踏み跡も消えてルートファインディングに。結構歩き応えがあり、疲れました。東京に近ければ、ハイグレードハイキングのコースとして使えそうです。天気良く、山頂からは、足元に耳成、畝傍など万葉集でおなじみの山、そしてはるか南には、吉野山、大台ケ原、大峰等の山山が一望できました。一般に、大和の山は、関東の山よりなだらかでおとなしいですね。
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写真はクリックすると大きく表示されます。

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May 11, 2006

(後段に症例集追加)野生のエルザ症候群

4月29日(土)に奥武蔵・日和田山の岩場で行われた基本ステップの岩登り教室に行って来ました。
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5月連休は日和田の岩場に来るような人は大きな山に行ってしまう。だから、岩場はすいていると思っていました。ところがどっこい、60人はいたでしょう。吉田老人“いつも割り箸でゴミを拾って歩いた後、岩場の頂上にとまってジーットしている人”が
「あれはおいらく山岳会のメンバーで、来るときは一度にたくさん来るんだよ!」
と教えてくれました。
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前に、近畿日本ツーリストの剣岳に行くための岩登り講習という40人くらいの団体に遭遇したことはありましたが、それ以上の大混雑でした。近畿日本ツーリストの団体の場合は女岩下部~男岩下部へとフィックスしたロープをフェラータをかけてトラバースする練習するのが主で、岩場自体はすいていたのですが、今回は朝早く八時前から男岩の東面・南面・西面、女岩の南面・西面、子供岩、のほとんど全てのルートににすだれのようにトップロープが張られていて各ルートごとに数人が取り付いていました。
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それで、日和田山頂上直下のだれもいないボルダー群に移動してロープワークとか静加重静移動などの基本的な岩登り技術の確認をして待つことになりました。午後、予想どおり岩場がすいてきたので、ぼくらも本格的にトレーニングが出来るようになりました。
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今回、僕らの中にクライミングジム(人口壁)で5.11bが登れるけど外の岩場は二回目という青年が加わっていました。
青年は
「先週、東吾野の岩場に行ってなんとか登れたけれど外の岩はぜんぜん違うと感じました。」
と初めての自然の岩場の感想を述べていました。
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三級のルートで静加重静移動の登り方の練習をした時、青年は片手と片足(アウトサイドステップ)の二点で岩場に停まり、体重のかかっていない片足を切って(インサイドを岩に添える)登っていました。階段のようなやさしい岩場を登るのにフリの動作をするのはなんかTPOに合っていませんでした。
リードアンドフォローのロープワークの練習をした時、彼のエイトノットを結ぶスピードは極めて遅かったです。男岩西面の5.7とか5.8のルートを登ったらすごく時間がかかって何度も何度もテンションをかけていました。
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クライミングジムで育った人が聖人岩とか天王岩とか幕岩といったハンガーボルトで整備された岩場でなくて、ハーケンやリングボルトが主体の日和田山の岩場の基本講習に来たということが、Timtamのこの3年間に数例あって、
『クライミングジムで育った人は、整備されていない自然の岩場で自立する(=自分で自分の安全を保って登れるようになる)のが、特有の症状(=野生のエルザ症候群‘仮称’)に妨げられて、自然の野山だけで育った人より、難しい。』と感じることが多かったです。
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今回の青年も少しだけ野生のエルザ症候群(シンドローム)に陥っているようです。それが早めに癒えることを思いきり願いながら日和田山の岩場を後にしました。青年は今週末(5/14)の日和田山の岩場の講習会にまた来るそうです。なんかうれしいです。青年の心意気に拍手&エール(ファイトー・・・)。(J記)
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<野生のエルザ症候群の症例集>
①クライミングが目的の山に来たのでないのに、準備体操をするとやたら長めにストレッチを行う。
②山小屋泊やテント泊で人知れず筋トレを行う。
③ロープの結び方が遅い。
④クラブヒッチをなかなか覚えない。
⑤リードアンドフォローのロープワークの仕組みをなかなか理解しない。
⑥沢登りに来てるのに、暇だと側壁でボルダリングみたいなことをしている。
⑦クライミングジムで練習してから自然の岩場に行くのが筋道だと思っている。
⑧やたらと天気を気にする。
⑨あっちの講習、こっちの講習と統一性がなく参加する。
⑩チョットした怪我で山に行けなくなることが多い。
⑪山歩き(特に雪山)にはあまり行かない。
⑫三級や四級の岩場で体を振って登る。
⑬三級や四級の岩場でテーピングをして登る。
⑭三級や四級の岩場でチョークバックをぶら下げて登る。
⑮三級や四級の岩場でクイックドロースリングでプロテクションをとって登る。
⑯雨具のような重要な用具を忘れて来たりする。
⑰ハイステップとかクロスとかムーブの解説をしたがる。
⑱クライミングのうまい人を必要以上に尊敬する。
⑲やたらと人をクライミングジムに誘う。
⑳クライミングジムのことをよく話題にする。

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