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June 26, 2006

自立型の登山者を目指して。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・アタックする・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・(勇猛果敢)・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・山岳会型・・・・・・・,|・・・・・・同人型・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
←人の為に――――自立型――――自分の為に→
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・宴会型・・・・・・・・,|・・・・・・ガイド依存型・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・引き返す・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・(細心沈着)・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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自立型の登山者を原点においた座標軸を作ってみました。自分はどの型(どのエリアに)属するか考えてみましょう。複数の型が混合される場合もあるでしょう。
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山岳会型→仲間のための山を大切にするタイプです。
自分の行きたい山を見失なわないようにしましょう。山岳会でなくて、クライミングジムで仲間を求める場合には山を忘れて、外岩ゲレンデクライマーとかボルダラーに成り切っちゃわないようにして下さい。
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同人型→気の合う実力のある仲間とガンガン山に行くタイプです。
新しい仲間を要請することを忘れないようにしましょう。仕事・育児・介護などでいずれ古い仲間は減って行きます。
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宴会型→山の中にいて仲間とワイワイやっているのが楽しくて仕方ないタイプです。
仲間と楽しく過ごす山でも、厳しい山であることに違いはありません。不意の落石、予想を越えた気象の変化、考えられないミス、などなど注意して下さい。
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ガイド依存型→人のプランに便乗することが多く、自分がリーダーになることが少ない(あるいは無い)タイプです。
リーダーの気持ちが分れるようになるためにも、自分がリーダーになって仲間を誘うようにしましょう。ビレー(ロープワーク)が不安なのもこのタイプの特徴です。岩登りのトレーニングに行ったら積極的にリード(ザイルのトップ)で登りましょう。

(文:M浦)

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6/25 西丹沢・箱根屋沢にて

Img_2040 Img_2043 写真をクリックすると大きく表示されます。

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登攀の条件は年々悪くなっているようですが、ルート状況を整備すれば、上級者向講習にはまだ利用できそうです。

・ヒョングリの滝 上部にピン1本打ち足し
・3段20mの滝を右から高巻くとき、ドロのルンゼを20メートルほど上がった所のザレ場(それを上がるとトラバース開始になる所)は上の潅木にスリングを残置
・人口登攀の滝の上部の抜けた所からビレーポイントに出来る大木までの間は手がかりとなっていた木の根が腐ってしまっていて、ドロに手をつっこんでだましだまし登るしかないので大木に長めスリングを残置(一人が巻いて上がって、上からスリングをたらしてもよい)
・最後のナメ滝は滑りやすい、リーダーが抜けたらスリングをたらしてお助け紐を出す
           (H.H.記  T.M.付記)

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June 21, 2006

巻機山山行記録

6月10日(土)夜発~6月11日(日)

9時に八王子駅前に集合したのは講師2人を含めて5人。こんな素晴らしいプランやのに、「12時間歩く」の前宣伝が効き過ぎてびびったのが何人もおったんかな?

道はスイスイと、夜12時には桜坂の駐車場に到着。「さあ寝るで」となっても、酒ないがな?誰か酒持ってくると思て持ってこなかったけど、山中走る道端には途中でコンビニなんか無し。出発時からベロベロのM講師は「もう酒要らん!」。で…テントを張って皆すぐに寝たんです。

翌朝は、4時に起きて5時に出発。空はどんよりと今にも降り出しそう。睡眠不足の重たい身体を引きずりながら石ゴロゴロの登山道を登る。

1時間半歩いた所が5合目の展望台。眼前には、まだ残雪に覆われた米子沢が垂直になだれ落ちる。絶景。秋は紅葉時が滑床に映え、この世のものとも思えぬ美しさとなるこの沢、今入渓禁止らしいけど、絶対来るぞくたばるまでに!

振り返れば、越後のマッターホルンといわれる大源太山がすっくと立ち、その西方には白銀の谷川岳の連峰が平標山まで広がる。

やがて登山道は雪解けの水でぬかるみとなり、すぐに残雪が道を覆う。雪穴に足を突っ込む者、また道を藪に塞がれゆきつ戻りつしつつ、雪の重みで地面に押さえ付けられていた木が、足で踏みつけた途端に弾みでバーンと跳ね起きる現象を知っとう? いかにも越後の山らしい佇まいが好きです!

緑映ゆ残雪行けば足元から春じゃ春じゃと木々立ち跳ねぬ  亥農

1時間ちょいで尾根筋に出るとそこは6合目の展望台。正面には圧倒的な垂直の岸壁を抱きつつそびえる天狗岩。割引沢からヌクビ沢を経て割引岳に突き上げる沢筋はまだ雪渓に覆われ、もしこの道を辿っていたら命がけの山行になっていたかもしれん。

ここを出発してしばらく行くと森林限界を超え、にわかに風雨が強まる。この調子では割引岳に寄るのは無理かもしれん?

急坂を登るうち小雨まじりに叩きつける北風は冷たくまるで冬山。雨具の上下を着けなおも目吊り上げて行くも、前巻機でリーダーから下山の指示。残念やんケ、リーダーちょっと日和過ぎとちゃうかは邪推か?責任あるリーダーは冷静な判断が必要なんや。この次は、米子沢から頂上に立つでと強く決意し、万感の思いを胸に元来た道を戻る。

3時間ほど歩いて、テントサイトの瀬の水音が聞こえ始める頃、かえるの鳴き声と春ゼミの鳴き声が交じり、山の上下で冬と夏が同居の感。

駐車場に帰り着いたのは、出発から7時間半経った12時半でおました。湯沢の街を通り、土樽の共同浴場に身を沈めて、篠つく雨がクルマのフロントガラスを叩く中、関越道を帰路に着いたのです。

雪の巻機見遥るかす米子に残る思いかな 亥農

亥悩

亥嚢

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June 19, 2006

Ino発、6/17岳嶺岩

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写真をクリックすると大きく表示されます。

雨の予報で変更になった岳嶺岩は青空の見える天気となり、潜り込みの私にはラッキーでした。
6年ぶりのA1でしたが、身体が意外と覚えていてくれたのは嬉しかったです。但し、大ハング核心部のピンがなくなり、リベンジが果たせなかったのは残念。誰かあこにピン打ってくれまへんか?
Mさん、こんなオモロイの、雨天時の補欠プログラムは勿体無いから、年に二~三回入れません?
帰りの電車で、皆で飲んだ沢の井の冷酒が利きすぎ、今日は昼まで寝てました。

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June 14, 2006

Ino発、6/11越後巻機山

写真をクリックすると大きく表示されます。0017_1_1 0002_1_1 0003_1_1 0004_1_1 0005_1 0006_1_2 0010_1_1 0011_1 0012_1_1 0015_1

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June 10, 2006

紫陽花の時期に彼岸花の頃

六月初旬、紫陽花の葉が大きく茂り、緑色の花芽が膨らみ始めています。関東地方は、昨日、6月9日あたり(気象庁も断定出来ないそうです)に梅雨入りしました。明日は新潟県の巻機山に向かいます。ストックと軽アイゼンを持って行きます。たぶんそこはまだ雪の山だからです。そんな日なのにTimtamの事務所では九月の予定を作っているのです。一つ、二つと9月に行った山のことを思い出すと七月と八月を越えて九月の山のイメージが湧いて来ます。
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九月は残暑のピークは第一週において、週ごとにスイッチが入るみたいな感じで涼しくなっていきます。だから第一週は腰まで水に入って登るような沢がいいですね。昨年と同じく、奥多摩・逆川と奥多摩の水根沢のペアになるかちょっと遠出して谷川連峰の沢、今年は万太郎谷かヒツゴー沢あたりが候補に上がっています。
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第二週は日和田山の岩場でしょうか。九月の週末、日和田山の麓の巾着田あたりは、彼岸花(曼珠沙華)の見物客でごったがえしています。露店が並び大型の観光バスが何台もやって来て、まるでラッシュ時の渋谷駅前のような喧噪の状態になってしまいます。その人出の多さに比例するように、赤くて手の平のような形の花びらが拝むように組まれていてその間から数対のさらに赤い触覚のような突起が伸びているといった感じの、ばかでかい、彼岸花が、巾着田に限らずあちこちの道端にけっこういっぱいの数で咲いています。車で行って8時30分高麗着の快速急行が来るずっと前の朝の冷たい空気の中で彼岸花を見るのがいいです。彼岸花の赤は朝霧につつまれて見るとロマンチックです。
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第三週は敬老の日の三連休、この日に万太郎谷を入れると予備日がとれていいのですが、十月に近づくと谷川周辺は冬っぽい天気が多くなるとか、三連休だと日和田の岩場が混まないとかの意見が錯綜して未だ決定せずです。
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第四週にTimtamの講師が所属するガイド組合(NIAJ)の行事である高尾山森林走遊学大会があるので講習はお休みです。続く第五週、即ち十月の第一週、も日本山岳ガイド協会の研修があるので講習はお休みです。第四週と第五週に個人山行の計画が出るといいですね。今なら六月郵送版の予定表に載せられます。ちなみに個人山行の許可の基準「連れて行く連れて行かれるの関係のメンバー構成にならないこと」を忘れないようにしましょう。(J記)

<参考>
NIAJはネイチャー、インストラクション、アカデミー、オブ、ジャパンの略です。会員が100名を越えていて、日本山岳ガイド協会の中では 最大の構成団体です。会長は千代田山岳保険の天野博文さん、理事はクラブベルソーの今井通子さんです。

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June 02, 2006

悪沢のF1とF2とF4が教えてくれたこと。

5月27日の土曜日は曇りの予報でした。
早朝(時間はまちまち)、僕を含む五人のメンバーは西丹沢の悪沢に向けてそれぞれ出発しました。僕はと言えば、我家をマイカーで五時に出発、NHKの第一放送をつけっぱなしにしながら首都高速から東名高速に向かいました。車外は曇りでなくて雨、しかも雨足は強まるばかりでした。
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時間は6時10分、他のメンバーが乗る6時30分新宿発の小田急の急行箱根湯本行に乗らないで引き返せるぎりぎりの時間です。迷っていても仕方なし、リーダーである僕は山行の中止を決めました。それで、東名高速の用賀の料金所の所に車を止めて、メンバーに悪沢は中止のメールを送りました。
「要返信、悪沢は中止します。ぼくは一応、集合場所の新松田駅に向かいます。」
という内容でした。
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東名高速の港北パーキングで休憩して、定評のアジフライ定食を賞味しながらメンバーからの返信を待ちました。7時になっても返信は20代後半君からしか来てなくて、30代君40代君50代君からのそれはナシノツブテ、返信どころか50代君にはメールが送れない状態が続いていました(その後、迷惑メール対策でアドレスを変更していたことが判明)。とにかく、僕は新松田駅に向かいました。
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駅前のコインパーキングに駐車して改札口に向かうころに30代君40代君と相次いで返信が来ました。二人とも
「もう近くまで行ってるので、新松田駅に行きます」
とのことです(その後、ぼくからのメールはリアルタイムで届いてなくて、“センター問い合わせ”をして八時すぎにやっと中止連絡を受けたことが判明)。
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集合時間の八時三十分に20代後半君を除く四人のメンバーが集合しました。少し雨が弱くなっていました。合議の上、せっかく来たのだから偵察だけでもしようということでまとまりました。それで、ぼくの車にみんなで乗っかり、一路「割沢橋(中川川の悪沢出合にある橋)」に向かいました。
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入渓9時30分、すぐに(割沢橋から見えるほどの距離)F1(8m)に到着しました。見上げるF1には残置ハーケンがみあたりません、でも果敢にアタック!。ホールドががっちりしていたので落ち口近くまでは簡単に登れました。しかし、最後の一、二手が悪くて、ランニングビレーなしにはトライ出来ず、あきらめてクライムダウンしました。
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左の作業道を使ってF1を高巻き、10分ほどでF2(20m)に到着しました。F2にもやはり残置ハーケンが無くて、濡れてツルツルの垂直の壁になっていました。登るなら途中でハーケンを数本は打つことになりそうです。リスが見つからずボルトを手打ちしなければならないかも知れません。早々にF2を登るのをあきらめて、さっきの作業道を使ってF2とF3を同時に高巻いて20分でF4(15m)に達しました。
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F4についてはガイドブック(東京周辺の沢)は
「途中の立木の所で折れて逆くの字に登る・やさしい・上部は脆いので注意」
という記述しています。やさしいし、“せっかく来たのだから”という気持ちもあってF4に取り付きました。登り出し地点と、その上3メートルほどの所にハーケンがありましたがそれ以外には無し、立木まであと2メートルの所でランナウトしてしまいました。立木の左側の壁から上に向かおうとしたら、触っただけでホールドが崩壊しちゃって、NG。立木の右側のザレた壁をザレに穴を掘って足場を作りだますような感じでそっと立って、二歩進み、立木から下に1メートルほど伸びた根(直径2cmほど)に手が届いて一安心、根を手がかりに登って立木に到達、立木の幹を支点に懸垂下降して、登り出地点に戻りました。F4はやさしくなんてありませんでした。
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雨もだんだん本降りになって来たので遡行を終了、仕事道をたどって割沢橋にもどりました。なんだかんだで時計の針は正午を過ぎていました。中川温泉の町営の日帰り入浴施設(ぶなの湯)経由で新松田駅に戻り解散しました。
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悪沢は箱根屋沢と共に西丹沢を代表する有名な沢です。けれど、箱根屋沢に比べて岩が脆い渓相なのでしょう。それで、30~40年前ごろにはどちらもたくさんあったハーケンが、箱根屋沢は残り、悪沢には残らなかったようです。悪沢は現在、未開拓の沢に戻りつつあると言えます。
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「奥多摩の沢を登って沢ヤになろう!、丹沢の沢を登ってアルパインクライマーになろう!」なんて言われていた時代はずいぶん前に終わったと感じています。超人気のルートを除くと、多くのアルパインルートはそれが未開拓の時代の岩場状態(ハーケンなんてなくて、浮き石だらけ)戻って来ているのです。アルパインルートに
「20~30年前の感覚で気楽に取り付いてはいけないよ!」
と、2006年の悪沢のF1とF2とF4が教えてくれたみたいです。(J記)

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