DNAと教え好き
週末になりました。今日は金曜日で明日と明後日は山に行きます。最近は土曜日に休めないという理不尽をする職場が増えているので、土曜出勤の方も多いかも知れませんね、月から金までがんばって仕事したので土日連続で山に行くのを大目に見て下さい。
,
ところで、月火水木金土日の一週間があって日曜日は休みなのが何処で決まったのか知っていますか?
,
それはキリスト教に起因します。旧約聖書の創世記という所に次のような記述があるのです。
始めに神は「光あれと!」言いました。
神様は一日目つまり月曜日に昼と夜を作りました。火曜に大地と海、水曜に植物、木曜に動物と次々と作りました。そして“木曜日の終わりごろ”土をこねて自分に似た形を作り、息を吹き込んで、アダム(男性)を誕生させました。神はアダムに言いました、
「この世界をおまえに与える、自由に楽しく暮らすといい。」
アダムは言い返しました、
「私一人ではどんなに素敵な世界をいただいても楽しくありません。」
神様は一晩考えることになりました。土曜日に神様はアダムの体から骨を一本抜き取って、それにどろをかぶせてもう一つの自分に似た形を作り、息を吹き込んで、イブ(女性)を生みました。アダムとイブはうれしそうに手を取り合って神様の作った世界の中に入って行きました。それを見て神様は次の日つまり日曜日にゆっくり休むことにしました。キリスト教の人達にとって日曜日は神様が休む日ですから自分達は仕事をしていけない日なのです。だから日曜は休日で午前中は教会に行ってお祈りする日なのです。
,
キリスト教の人達は人類の発祥の地はキリスト教が発生したヨーロッパにあると思い、長い間その証拠をさがしていました。残念ながら、人類の発祥の地はアフリカの南部あたりだというのが現在の定説です。
,
アフリカ南部の広大な森に人類の先祖となる猿が住んでいました。地殻が変動し猿の住む森の中央に山脈が隆起しました。偏西風のおかげで山脈の東側は雨が降り森が残され、山脈の西側は雨が降らずに森は草原に変って行きました。山脈の東側の豊かな森に残った猿はチンパンジーに進化しました。山脈の西側の森を追われて草原に出た猿は大型肉食動物(サーベルタイガーなんか)にどんどん食べられて絶滅する所でしたが、棒を持って立ち上がって難をのがれる猿(人類)に進化して絶滅をまぬがれました。その猿(人類)は直立して立ち上がったので、大きな脳を首の骨がささえ持ち高速で移動することが出来たのです。脳を大きくしても運動性能にあまり差がないなら知恵のある分厳しい草原で生活するのに有利なので、人類はどんどん脳を大きくする方向に進化したのです。結果とした森を追われた方の猿(人類)は知恵→道具→火→服→環境へ適応力の増大→地球全土への放散という道をたどることになりました。森(エデンの園?)を追われたがゆえに人類は火を操る地上の君臨者となったのです。
,
人類とチンパンジーは極めて近い種です。そのDNAの設計図はほぼ同じです。どちらも15歳くらいで大人になり家族を得て子供を育てます。ところがチンパンジーの寿命は40歳で、人類のそれは100歳くらいです。チンパンジーと人類のDNAの設計図はその寿命の所だけが大きく異なるのです。
,
それは人類は知恵を使って生きていかなくてはならなくて、大人になるまでの15年ではその知恵の取得が追いつかないからなのです。人類は40歳になって子育てが終わり生物に義務づけられた命のバトンの受け渡しの仕事が終わったかに見えて、さらにまだ生きて、その子供達に知恵を伝え続けないといけないのです。40歳から80歳までの期間は子供達に知恵を伝えるために使う期間だとして、DNAは中高年(40歳から80歳の人に遺伝情報ということで本能として命じているのです。
,
それで、中高年になると教え好き、説教好き、レクチャー好きになります。あんまり知らないことでもちょっとでも聞きかじっていれば後輩に教えようとします。だから中高年が多くいるとこの花がなんだ、あの山はなんだ、あの人はどうなった、ロープワーク、歩き方、道具、パッキング、読図・・・うるさいくらいに伝えようとします。百名山の一般ルートとか交通の便が良くて導表の完備したハイキングコースに中高年が多く出没して、危険を避けて団体(渡り鳥や草食動物が大きな群れ移動するのに似ている)でいます。その団体がなんともうるさいのは遺伝子DNAのせいなのです。
,
春と秋の温暖な季節の晴れか曇りの日曜日、日和田山の岩場で中高年の大きな団体を見かけることが多くなりました。日和田山の岩場くらい交通の便が良くて、Ⅲ級~Ⅴ級といったやさしいルートがたくさんある岩場がないからでしょう。一般登山道で出会う岩場を安心して通過するために日和田山で岩登りの練習をするいう人も多いようです。うるさいだけでなくて、やたらめったらトップロープを張って登らなくなってもそのままなので困っています。午後3時になると一気にいなくなるのでそれまで待つこともしばしばです。
,
『30分以上使わないトップロープは回収する。』
『男岩南面のや女岩南面はトップロープでなくてリードアンドフォローで登る(夏場を除く)。』
といった日和田ルール(暗黙のもの)の必要性を感じています。ただし、フリークライミング用に整備されている岩場ではないので、リードしてロアーダウンしてロープをすぐに引き抜いて次の人に譲るという「フリークライミングの外岩ルール」を持ち込むのはやめてほしいです。Timtamでも毎月一回、奥武蔵の日和田山の岩場で基本ステップの岩登り教室を開講しています。日和田の担当講師は上記の日和田ルールを守るようにしています。 (J記)
| Permalink | 0
| Comments (0)
Recent Comments