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March 20, 2007

レンタカー登山はいいもんだ

3月16日午後9時30分、ニホンレンタカーの亀有営業所(24時間営業)に到着しました。氏名を届けるだけで何人でも運転出来ると言われて同行メンバーで免許を持っている人の名前を4人分も書いちゃいました。1000円ほど追加すれば登乗者保険が3000万円になると言われたのでそうしてもらいました。それで、3万7千円払って8人乗りのニッサンセレナを丸々2日借りることが出来ました。車が盗難にあったり大破したら他に40000円必要という追加の説明がありました。車が盗まれて無くなっちゃぅても40000円でいいというのはほんとうなのでしょうか「シンジラレナイ・・・???」。
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午後10時に亀有発で第1集合場所の秋葉原に向かいました。秋葉原で4名のメンバーと合流、さらに第2集合場所の御茶ノ水に向かい1名のメンバーと合流して総勢6人となりました。秋葉原と御茶ノ水は数百メートルしか離れていなくて行き来が楽で、どちらもパーキングメーターが至る所にあって駐車しやすいのです。秋葉原は地下鉄日比谷線とつくばエクスプレスと山の手線と総武線が通る駅、御茶ノ水は地下鉄千代田線と中央線が通る駅でこの二つを連結して集合場所にしたのは我ながら名案だったと思います。
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お茶の水発午後11時、竹橋の所で首都高に入ろうとしたらいきなり「ETCカードが入っていません」とETC車載装置が通告してきました。ETCがついているとは知らなくて、カードは持って来ていなくて残念でした。カーナビとETCがレンタカーについてるのはあたりまえのなんだそうです。いつの間にか、デジタルキャッシュレスの時代になっていたんですね!
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一昨日の3月18日からスイカでバスや私鉄に乗れてコンビニで買い物出るようになったのを知ってますか?スイカとはJRが開発した電磁誘導を電源(電池がないということ)とするマイクロチップの入ったカードのことで、果物のスイカのことではありません。私鉄が開発した同様なカードにパスモがあります。パスモはモスラの親戚ではありません。
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夜をかけて交代で運転しました。東名~東名阪~桑名インターと経て藤原岳登山口着は3月17日朝7時でした。さすがに眠くて仮眠して、9時になって出発、藤原岳には雪がいっぱいありました。雪が無くて土が出ているところを見つけると、そこには決まって福寿草の黄色い花が顔を出すように咲いていました。
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山頂の展望は抜群、鈴鹿山脈の全貌をとらえることが出来ました。遠くの真っ白い山は伊吹山…かっこいい、もっと遠くの白い山は御嶽山・・・いつもと違う関西の山の風景は関東の登山者の心や気持ちを捉える何かがあります。
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午後3時に登山口に戻りました。日帰り温泉入浴施設に寄り、ジャスコで買出ししてから御在所山麓にある「一の谷御在所山の家」に向かいました。山の家到着18時30分。車がなければこんなことは出来ません。
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暖冬は嘘でした。持っている衣類は全部着て、帽子を被り、手袋までして布団に入っても寒かったです。朝3時、寒くて寝てられなくなって震えていたら、リーダのTYさんがストーブに火を入れてくれました。やさしい心づかいがありがとうございました。
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3月18日、朝食を食べて7時30分に出発しました。藤原山とくらべて鈴鹿山脈のずっと南の位置にある御在所山に雪はありませんでした。椿の花がたくさん咲いている小道を1時間30分、花崗岩(ちなみに藤原山は石灰岩の山だった)で出来た奇岩を縫うような急登(時々凍っている所あり)を1時間30分と登ると。一機に山頂の飛び出しました。ロープウェイの上がって来る山頂は人がいっぱいで、スキー場やカモシカ牧場まである観光地になっていました。景色はいいのですが、とても寒かったです。記念写真を撮って、山頂から急ぎ下りました。午前11時に一の谷御在所山の家に戻りました。
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渋滞が心配だったので、そのまま午前中にレンタカー内の人となり、急ぎ往路を戻りました。途中、道の駅でおみやげを買い、ドライブインできしめんを食べて亀有についたのは午後9時前でした。
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1人当たりの交通費は10500円でした。
(レンタカー代37000円+ガソリン代12000円+高速代14000円)÷6名=10500円
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(J記)

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March 16, 2007

学ぶ人はまぶしい

3月11日(日)にS市の総合体育館の主催で、なぜか総合体育館を使わないで流山のガンバクライミングジムを使って「フリークライミング体験教室」が開かれました。講師はTimtamのM氏とガンバクライミングジムの常連会員のHさんとTさんが勤めました。公共の体育館の行事なので講習費なし(ジムの使用料1000円のみ必要)でした。
午前の部は6人まったく初めての人ばかりです。50代後半男さん、50代前半男さん、50代前半女さん、30代前半男さん、20代後半男さん、20代前半女さん。
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朝9時45分に南流山の駅に集合し、ちょっと激しい雨と風の中をジムまで歩き15分。
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10:00~10:15レンタルのクライミングシューズとハーネスのサイズあわせ
全員のサイズあわせが終わるのに15分かかりメイン講師のM氏はややあせりぎみです。なにしろ10時開始12時終了でクライミングの楽しさを伝えなければならないからです。
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10:15~10:20開会の挨拶
総合体育館の職員さんは公務員さん、営業のにおいのしないボクトツな語りで挨拶
「今日は腕がパンパンになって帰ってもらいます。よろしくお願いします。」
M講師の挨拶にバトンタッチ。M講師は他の2人の講師の紹介とガンバクライミングジムで登る仲間募集といった内容の話をしていました。
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10:20~10:30準備体操
ほんとうはストレッチを1動作20秒以上かけてゆっくりやるのがいいのですが、今日は時間を短縮するのとM講師が説明、屈伸、伸脚、伸脚深く、前後屈、腰捻転、腕回しをそれぞれ8呼間行い腕と指のストレッチを1動作10秒で6動作だけ行いました。
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10:30~10:40基本の動き説明
「猫や犬が歩く時の手脚の運び方をするのです。」M講師は四つんばいになり実際にネコの歩きをやってみせ、その後立ち上がり「右足に立って右手をとりに行き、左足にたって右手をとりに行く・・・。」と空中でその動作を示しました。
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10:40~11:00基本の動きの練習
100度前傾壁で片足をインサイドステップにもう一方の足をアウトサイドステップに置いて両手持ちから片手を離す練習をする班、90度垂壁でトラバース練習をする班、95度前傾壁で片手片足で壁に停まる練習をする班に分けて各班に講師がついて練習開始、5分で練習する壁をローテーションして全員に同じことを体験しました。
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11:00~11:15八の字結びでロープをハーネスに連結
ハーネスの装着、ベルトの折り返し、八の字結びの作り方、ロープをハーネスに連結する、を行いました。2~3人に1人講師がついているのでスムーズです。
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10:15~12:00垂直の壁の5.7ルートのトップロープクライミング
5.7ルートを設定してトップロープを2本セットしてあります(講師達は9時に来て
準備と打ち合わせをしたのです)。一番に登りたがる人は一番にひかえめな人は人の登りをみてから・・・全員交代で2ルート登りました。もちろん、いきなり登らないで下から2メートルほど登った所でロワーダウンの練習をしてから登りました。ひまな人が出ないように、95度の壁を大きなホールドを使って3メートルだけ登ってもらいながら待ちました。みんなが2本登って終了になりました。
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12:00~12:10閉会の挨拶・現地解散
「腕がパンパンになっていただけましたでしょうか。これからフリークライミングをやってみたいと思う方は総合体育館まで連絡して下さい。」と総合体育館の職員さんが挨拶しました。それなりに全体構成を見抜いていたんですね。
S市から3人の講師は昼食が出るというのでジムの隣にあるステーキレストランに行きハンバーグ定食をごちそうになりました。格別なおいしさを感じながらいただきました。
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13:30~15:30午後の部
一人キャンセルで5人、同じくまったく初めての人ばかり。
20代前半女さん、50代前半男さん、10代後半男さん、10代後半男さん、50代後半女さん。人数が少ないのでローテーションが早く15:00をすぎるころにはみな腕ばパンパンになっていました。登りたいと言う人がいるかと思い100度の前傾壁の5.10aルートにトップロープをセットしておいたのですが案の定、若い10代の男さん2名と50代後半女さんが挑戦しました。若い10代後半男性さんのうちの一人は覚えたての振りの動作をくりかえして2回ほどテンションはかかったものの、終了点まで行ってしまいました。現役のラグビー部員の鍛えられた筋肉としなやかさ、若いゆえの骨の軽さがまぶしかったです。
50代後半の女さんは前々からフリークライミングをやってみたかったそうで、さ来週、腕の筋肉のパンパンが治ったらまた来るとのことでした。知りたいやってみたいと長く願っていて、その願いがかなった瞬間のきらめくような喜びもまたまぶしかったです。
ジムの外に出ました。雨が上がっていて、雲の切れ間からのやわらかな日の光がシャワーのように降りてきていました。(J記)

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March 05, 2007

小岩井サンセットロックと常連さんのいない岩場

東京の西部にある自宅を朝6時車にで出ました。近所に住むケンジくんの家を回り、首都高、外環、関越、圏央道と高速を飛ばし鶴ヶ島で出て、埼玉県の日高市に向かいました(調子に乗って道を間違えて飯能まで行ってしまって戻りました)。日高市に入って高麗駅前を通過し小さな峠を越えて名栗川沿いの道を川の上流に向かい、二小前で自由の森学園方面に左折、名栗川にかかる橋を渡ったらすぐ右折そこから200メートルの所にある茶畑で車を止めて名栗川の川原まで踏み跡を歩きます。歩き3分で小岩井サンセットロックがあります。岩は川の流れから立ち上がっています。高さ20メートル幅も20メートル、岩質はチャート、全体にやや前傾(オーバーハング)しています。
サンセットロックに到着したのは8時でした。まだ誰もいません。終了点はみんなしっかりと作られているのに、一番左の“サンセットハング5.10b”だけそれがなかったので、裏から回って岩の頂上に出てまずは終了点を作りに行きました。坂道を歩くだけで簡単に岩の頂上に出れてしまいまいとても便利です。
サンセットハングより右隣の“クズクラ5.9”の方がやさしそうなのでまずはそこから登りました。最近体重が3キログラムも増えたので腕に来ますが、大きなガバばかりのルートなのでなんとか登りました。それから、サンセットハングを登り、ロープを引き抜いた所でお茶の道具を車に取りに帰りました。一台車がやって来ました。中には地元のクライマーらしいおじさんが乗っていました。それで、聞いてみたら、週に4回も来てるとかいう常連だと返事が帰りました。岩場にとって返して、お茶をしてから、ぼく(56歳)が“アンブレラ5.8”ケンジくん(30歳)が“アンブレラ直上5.10b”
を登りました。ケンジくんのアンブレラの登り方を見ていたさっきのおじさんが近寄って来てより楽な登り方の解説してくれました。ていねいに話を聞いていたら、おじさんは教えるのが相当に好きな方らしくて。北面にある自分の作ったボルダー課題に案内してくれると言い出しました。ままよと思って北面に行ったら、おじさんはトラバース課題(5.11?)をまずは自分でやって見せて、ぼくらにやれと言うのです。まずはケンジくんがアタックして、一発で課題を落としてしまいました。ケンジくんは低いトラバースが得意なんです。次にぼくがアタック、ボクの場合は二手目からして取れなくてリタイアしました。おじさんは大興奮、この課題を一回で落とした人は君(ケンジくん)が始めてだとヨイショの連発、近くにあるもう一つの自分の作った課題もやりましょうと言い出しました。
サンセットロックからもと来た道を200メートル戻り、名栗川にかかる橋も渡り返して対岸に出て、橋の下から川原に降りました。
「この岩はムラタさんち、その裏側がイカロスさんち・・・」とおじさんは機関銃のように岩場の説明をします。そのころになって、おじさんの名前がムラタさんだとわかりました。奥武蔵の岩場に通う人達から『フリーソロのムラタさん』と呼ばれていて、‘ムラタさんち’や‘イカロスさんち’のある“久須美のボルダー”の開拓者であるようです。オジサンなどと書いて大変失礼いたしました。以下、ムラタさんに改めます。
ムラタさんはイカロスさんちのボルダーの左の端にある新作のランジ課題をさっきと同じように登ってみせくれました。そして、ケンジくんにトライさせました。そしたら、ケンジくんはまたまた一発でクリアしてしまいました。ケンジくんはランジも得意なんです。ムラタさんは大変うれしそうにされて、第二登者だから「岩雪のクロニカル」に書くと言っておられました。次に、ムラタさんはイカロスさんちの真ん中の課題(高さは8メートルくらい)をフリーソロで登って見せてくれて、その課題もケンジくんにやってほしかったらしいけど、マットがないので後の機会にゆずることになりました。ムラタさん丁寧なご指導ほんとうにありがとうございました。
それからサンセットロックにもどったら、3人の常連さんが来ていました。ムラタさんは3人の常連さんと親しそうになにやら話しをしていたと思ったら帰ってしまいました。イトさん(50代かな)という方は岩場の下に丸太を並べたりして岩場の下地を整備して帰りました。ヨシさん(40代かな)という方とマルさん(60代かな)という方は各自で上からロープを垂らしてそのロープにアッセンダーという器具をかけてそれぞれが一人でルートを登る練習をして、4本くらい登ったらさっさと帰ってしまいました。3時間くらいしか岩場にいないで帰っちゃうのが地元常連さん達のやり方みたいです。
その後、ぼくらも「自由の森5.10b」と北面の岩場にある名前のない5.10aルートを登っておしまいにしました。
「常連さんのいない岩場ってないのかな・・・?」ケンジくんがつぶやきました。
「権現堂の岩場ならいないかも?ここから近いから見てみる?」とぼく。
車に乗って、高麗に戻り、日和田山の右から舗装された林道を走ること10分、権現堂の岩場に到着しました。もちろんだれもいません。少し前傾したチャートの岩場にボルトが打たれ終了点のあるルートがあるけど、この2~3年は登られていないようです。
「プライベートゲレンデみたいだね、今度登りに来てみようよ!」とケンジくんが言いました。
ぼくは、岩場の右端のルートの取り付きと2手目あたりに真新しいチョークの跡を見つけて
『こ、こんな所にも、今日、だれかが来ていたみたいだ!』と言おうとしたけど言えなんだ。(J記)

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