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May 29, 2007

第三次登山ブームの仮説

奥武蔵の日和田山頂上直下の鳥居の所は展望良好、夏を除く季節の晴れた日に日和田山の登るのはお勧めです。頂上から下って、その鳥居の所でが分岐で、左が女坂、右が男坂です。男坂の方に下って2分、木のチップを敷いて、整備された歩道が左にカーブするあたりで、左に曲がらず尾根の上を真っ直ぐ進む山道をみつけてください。その山道を30秒も行かないうちに「岩場あり危険」という看板があるのでそこから右に分かれる道を下ること十数歩で、男岩と女岩の上に出ます。その二つの岩が首都圏在住で西武池袋線にアクセスしやすい人にとって最も便利な岩登りゲレンデ、「奥武蔵・日和田山の岩場」です。
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その日和田山の岩場で、70歳前後のクライマー集団(30人くらい)に出合いました。日和田山の岩場に毎日通って清掃を続けてくれている吉田さんに聞いたところ、「あれは○○山岳会、一週間に一回は必ず来ているね!」とのことでした。その集団は6班ぐらいに別れ、それぞれが「一般ルート」「松の木ハング」「ステミングフェース」「バルジ」「女岩ハング左ルート」といった人気ルートにトップロープを張って交代で登っていました。班には講釈好きの登れるメンバーが一人か二人混ざっていて、
「その右10センチ上に左に引くガバ、右手はそこ、そうそれをカチ持ちして・・・」
などと教えまくりでした。登らないで待ってる人は応援したり、拍手したり世間話をしたり、それはそれはにぎやかでした。朝9時ぐらいから登り始め、1人3本くらい登った午後3時ごろの早めの時間に一気に引き上げてしまいました。彼らが帰って岩場は本来の静けさを取り戻したようでした。
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60歳~80歳ぐらいの年代は登山を趣味とする方が多いです。1950年ごろのマナスル登頂の時代から1980年ごろの北極点犬ゾリ探検の時代ぐらいまでの第一次登山ブームの担い手達が彼らです。彼らは中年となって仕事や子育てのために登山活動を休止させましたが、子育ての終了や定年退職(1990年ごろから)を待って登山活動を再開させました。なにしろ人数が多いので、その再開は第二次登山ブーム(中高年登山ブーム)と呼ばれました。
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2007年の現在、彼らの加齢はさらに進み第三次登山ブーム(仮称)に至ったと考えられます。
①準備と片付けが簡単な山に行きたい。
②一つ二つは病気をかかえている仲間が多いから、なんかあったらすぐ救急車が呼べる場所がいい。
③資料を集めてコースを調べたり、電車やバスの時間を調べるたりといったおっくうなことしないですむ山に行きたい。
④ゆっくりとランチを食べ、お茶タイムもとりたい。
⑤世間話大好き、昔とったきねずかを披露したり、教えたりしたい。
⑥ガイド登山でいいから若い頃にあこがれた山に行きたい。
⑦最高齢登頂記録という未開拓の分野に挑戦してみたい。
なんていいうのが70歳前後の彼らにとっての自然な要求だと思われます。
それでそんな欲求を満足する山行として彼らは山行の主体を街の人口壁(クライミングジム)とか近郊の岩場ゲレンデ行とガイドを伴う上級登攀に向けているようです。彼らにとって日和田山の岩場のような岩場ゲレンデが目的の山であって本番の岩登りや沢登りに行くためのトレーニングの場ではなくなっているのだと推理します。あるいはトレーニングの場ではあるけれど、「ガイドに連れて行ってもらいやすいようにする」ためのそれになっているのだと推理します。
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日和田山の近くにある東吾野の岩場や小岩井サンセットロックにも彼らはいます。アプローチが良くて5.10アンダーのルートがそろう岩場がターゲットだからです。大勢(30人を超えていたりする)で行動し、講釈好きでうるさいのは彼らの特徴です。ハイキングコースならすれ違うときだけそのうるささをがまんすればいいのですが、人口壁や岩場ゲレンデではそうも出来ません。彼らを避けるにためには彼らの来ない岩場に行くしかないようです。
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彼らより若い世代の人達だって(&ぼくらTimtamメンバーも)、アプローチのいい5.10アンダーのルートがそろう岩場に行きたいです。だから、彼らの知らない秘密の場所をみつけたいと思うのです。
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Timtamで6月3日に行く「鎌北の森の岩場」がその秘密の場所の役目を果たすことが出来そうです。そこは、1998年ごろに開拓された新しい岩場です。5.10アンダーのルートがそろい、Ⅳ級~Ⅴ級のルートが取れそうな壁は完全に手付かずです。フリークライミングの岩場としては難度が低く、岩場の規模も小さいので、日本百岩場に記載されなかったないために忘れ去られてしまっているようなのです。
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6月3日の様子は後日報告します。ご期待下さい!(J記)

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May 24, 2007

山の集いテーマ「沢登り」のレジメ

5月23日、恵比寿区民会館の和室を会場に「Timtam山の集い」が開催され、20名を超える参加者があり盛況でした。Y講師の語り部的な話し方は和室の雰囲気にマッチしていい感じの集会でした。以下、Y講師の話しのレジメを掲載します。
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「沢登り入門」    Timtamボランティア講師 H.Y.
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1.沢登りとは?
・ 山の頂上に行く手段の一つ
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           ← 縦走 →
     ← ロッククライミング →
         ←     沢登り      →
  スポーツ←                    →旅・冒険
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   *ロッククライミングの方がスポーツの要素が多く、沢登りの方が旅・冒険の要素が多い
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・ 日本独特の形態:台湾なんかでもやっていますが、欧米にはありません
・ 旅の要素が大きい:焚き火、楽しい食事、語らい、釣り
・ 日本国中沢だらけ:ルート数は一生行っても行ききれません
・ 引退なし、年齢や社会・家庭生活に応じた楽しみ方
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2.沢登りの魅力
(ロッククライミングとの比較:注 比較のためにデフォルメしています)
・考え方
岩:「より高く、より困難」
沢:「自然と仲良く共生」
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・技術
岩:「ホップ・ステップ・ジャンプ」、「練習あるのみ」、「進学塾」
沢:「経験が大事」、「本番の中でゆるやかにレベルアップ」、「フリースクール」
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・ 仲間
岩:「登攀技術の下手な奴は嫌いだ」、「つっけんどんな体育会調」、「グレード別」
沢:「上手、下手の定義があいまい」⇒「岩が上手くても藪が下手ならば下手、岩がまぁまぁでも微妙な悪場が抜群に強ければ上手」
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・ リーダーの資質
岩:軍隊の隊長、モーレツサラリーマン課長=権威的・教条的
沢:経験豊かな学校の先生、牧師、和尚=民主的・宗教的
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3.とは言っても技術が大事
・ 登攀技術:縦走、岩登りの基礎はできて当然→日和田の講習は必須です
・ 判断力:岩登りは「単線的」、沢登りは「複合的」→歩き・冬山・登攀などの講習に幅広く出ていますか?
・ 人間力:最後の頼りは人間力、追い詰められないこと→個人山行で判断力を磨いていますか?
・ 生活力:防水、パッキング、テントサイト、どこでも寝られる「図太さ」
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4.沢登りで気をつけるべき危険
・ 滑落(スリップ)、墜落、落石で死にます、怪我でも救助が大変→経験が大事、講習会はほんの入り口
・ 溺死:案外多いです→泳げることが重要です、渡渉の重要性
・ 凍死:沢は夏でも寒いです→服装の工夫、夏でも冬用の下着が有用
・ 気象遭難:増水、鉄砲水→天気図が読めますか?
・ 虫さされ:変な虫にさされると大変→防虫ネット、防虫スプレー、あぶの出る時期の上越などは行かない方が無難
・ やけど:焚き火時に注意→酔うと危険、お酒はほどほどに
・ 切り傷:薪収集時にたまにある→のこぎりの使い方
・ 目をつつく:藪でよくあります→濃い薮にはゴーグルが役立ちます
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5.ではどこに行きますか?
日帰り:丹沢(登攀的、西丹沢は特によい)、奥多摩(森の中)、奥武蔵、など
一泊:奥秩父(森の中、東沢:登攀的、北面:スケール大)、谷川、上越(秋が最適)、那須、日光、八ヶ岳(案外いいらしい)、など
夏の長期:北アルプス(明るい)、中央アルプス(急峻)、南アルプス(どっしり)
篤志家向:東北(白神、舟形、飯豊、朝日など)、会津、越後(これは難しい!)、屋久島、戸隠、北海道(ヒグマに注意)など
最近注目:台湾、沖縄、など海外
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6.最後に
・ 仲間が大切(情報交換、一人では行けませんし、行ってもつまらない)
・ 生活の一部になればしめたもの
・ 沢は山の「応用問題」
・ エリート主義者、効率至上主義者、儲け至上主義者といったタイプの人には向きません(⇒自然との調和と仲間との協調が大切)。

       以 上 (コピー&ペースト by J)

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May 22, 2007

片付けは登山技術だ!

ごぞんじの方も多いと思いますが、ぼくは公立の中学校の理科の先生です。A中学校12年、B中学校10年、C中学校4年、D中学校9年と経験して、今年の4月に一度経験のある「B」中学校に再赴任しました。
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「B」中学校は創立60年、50年ほど前の建物を今も使っています。12年前の1月に起きた阪神淡路大震災が、たぶん?、引き金になって、「B」中学校の校舎に耐震補強工事と理科室と調理室のリニューアル工事が行われました。でも、理科準備室と調理準備室は昔のまま残されました。ぼくは内装だけだったら市内で一番新しい理科室と市内で一番古いその準備室を使う理科の先生になったのです。一度でいいからきれいな壊れていない理科室で授業をしてみたいという夢は期せずして半分だけかないました。
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13年前、B中学校を出てC中学校に転勤する時に、ぼくはB中学校の理科の準備室内の物を使いやすく片付けました。再度その準備室に戻ってみたら、少なくともここ数年の間に同準備室は丁寧に片付けられた様子がありませんでした。戸口を開けて中に入って奥に進むためには、所せましと置かれた片付けられていない物の間にフットホールドを探さなければならない状態でした。それだけでなくて、その片付けられていない物は理科室の床とか理科室の周りの廊下、そして近くの空き教室にまで広がっていました。
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どうしてそうなるのかというと、授業で揃えた実験用具(8~12班分)を30cm×50cm大のプラスチックの箱(家庭用の洗った食器の水を切るために入れておく籠が使われている)に入れて空いたスペースにしまって、次の授業を行います。次の授業で揃えた実験用具を箱に入れて別の空いたスペースにしまって、次の次の授業に向かいます。次の次の授業の分の箱はさらに別の空いたスペースにしまわれます。授業のない長期休業中にまとめてたくさんの箱の中身を片付けるのですが、○○主任とか部活動の□□大会とか総合学習とか学級担任とかの忙しい仕事をかかえていると夏休でさえやることが多くて、片付けは後回しのそのまた後回しにされて忘れられて行くのです。そうこうするうちに空いたスペースがなくなり、机の上や、床まで箱が並ぶことになるのです。
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ぼくは片付けるのが得意です。なぜかというと毎週のように山に行くことで鍛えられたからです。山から帰って来たら、パッキングを解いて、次の山で使わない物をしまって、メンテナンスして、次に行く山に合わせて物を揃えなおして、パッキングして、金曜の夜か土曜の朝あたりに山に行き日曜の夜に山から帰る・・・そういう連続をもう20年も繰り返して来ました。
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登山技術は岩登り、沢登り、雪山登山、山歩き、仲間作りの五つがあると言われていますが、山道具の片付け技術はその五つのどれにも引けを取らないぐらい重要です。その片付け技術をなんとか身につけてたからぼくは毎週末連続登山(現在毎週連続は5年目に入りました)が出来たのです。もちろんこれからも続けます。
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片付けは得意でもめんどうでやっかいなことに変わりはありません。毎週連続登山の為には岩登りのゲレンデクライミングと日帰りハイキングを3回に1回くらいは挟み込まないと続きません。その二つの山行形態は準備と片付けがかなり簡単だからです。 最も簡単なのがマイカー利用の岩場ゲレンデ行です。ロープとヌンチャクとハーネスとATCとプレクリップマシンをまとめて小さなザックに入れておけば、それを車に積み込むだけでOKだからです。楽なことだけしたくなる誘惑にぼくだって負けそうです・・・でも負けないよ!。
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さて、理科室の片付け方ですが。
①一つの棚、一つの引き出しというようにチョットづつ片付けます。日を決めて理科の教員が集合し、全部の荷物を一度広いスペースに広げて、いっぺんに行おうとするタイプの教員に何人か出合いました。でも、それは、長い時間がかかるし全部の荷が出せるほどの広場(理科室では荷物の1/3の量も広げられない)がないので無駄が多くなります。数人の理科教員が共通する2~3日を作って片付けに集中するなどというのは現状の中学校では難しく、結局一人で地道に片付けることになります。
②箱とか籠に入っているものはそこから出して、棚に見えるように並べます。箱は体積が大きいので少ない棚スペースを占領します。箱を使わなければ、2倍から3倍の物が同じ棚に並びます。
③温度計は温度計の所、磁石は電流と磁界の所、音叉は音と光の関係の所という具合に同じものを同じジャンルの所に集めます。そうすると後で物が探しやすいし、どこに何を片付けるかが決まって、片付けに流れとリズムが生まれます。
④しまう場所が以前にラベルで表示されていた跡があったら、その表示された場所を尊重します。他の理科教師もそれを使うわけで、彼らは備品のある所を記憶に頼って探すからです。ちなみにぼくは棚にラベルは貼りません。ラベルを貼ると配置換えが困難になるし、ラベルを貼るタイプの教員は一時的に片付けてしまうとそれで満足して長帳場でボロを出す人が多かったです(50人ぐらいしか比較の対象となる人はいないのですが)。物が何であるか見て分かれば棚のラベルはいりません。物がケースや引き出しに収められている場合にはケースや引き出しにに中身を示す表示を書くようにします。ちなみに、紙のラベルは数年で酸化して茶色くきたなくなりますからテプラなんかを使うのが良いです。
⑤他の理科教師の私物については、基本的にはそこにそのまま置きます。昨年の成績原簿なんかが混じっている可能性が高いので安易にいじってはないません。
⑥ビーカーとか試験管とか汚れていても洗わず、そのままビーカーはビーカーの場所に並べます。明日使うといった追い込まれた状態になれば必然的に洗うからです。
⑦一日20分とか、この棚だけとか決めて、少しずつ進めます。一度に多く片付けないのが秘訣です。
⑧多量のゴミが出るのでこまめに捨てに行きます。生徒に捨てに行かせようなんて考えると先に進みません。
⑨60cm幅の棚が上から下まで8段くらい片付けば、先が見えてきます。学校の理科室というのは棚の外に物を出して片付けないから足の踏み場がない状態なっていることが多いのです。
⑩古くて使わない(生徒が触りたくないほど茶色く酸化していいる:15年以上経過している)自作の教材を見つけたら、惜しまず捨てます。
⑪準備室に自分が落ち着いて仕事が出来る椅子と机を確保してしまえば、こちらの物です。学校で自分の部屋を持っているのは校長先生とぼくだけなんです。(J記)

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