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May 22, 2007

片付けは登山技術だ!

ごぞんじの方も多いと思いますが、ぼくは公立の中学校の理科の先生です。A中学校12年、B中学校10年、C中学校4年、D中学校9年と経験して、今年の4月に一度経験のある「B」中学校に再赴任しました。
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「B」中学校は創立60年、50年ほど前の建物を今も使っています。12年前の1月に起きた阪神淡路大震災が、たぶん?、引き金になって、「B」中学校の校舎に耐震補強工事と理科室と調理室のリニューアル工事が行われました。でも、理科準備室と調理準備室は昔のまま残されました。ぼくは内装だけだったら市内で一番新しい理科室と市内で一番古いその準備室を使う理科の先生になったのです。一度でいいからきれいな壊れていない理科室で授業をしてみたいという夢は期せずして半分だけかないました。
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13年前、B中学校を出てC中学校に転勤する時に、ぼくはB中学校の理科の準備室内の物を使いやすく片付けました。再度その準備室に戻ってみたら、少なくともここ数年の間に同準備室は丁寧に片付けられた様子がありませんでした。戸口を開けて中に入って奥に進むためには、所せましと置かれた片付けられていない物の間にフットホールドを探さなければならない状態でした。それだけでなくて、その片付けられていない物は理科室の床とか理科室の周りの廊下、そして近くの空き教室にまで広がっていました。
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どうしてそうなるのかというと、授業で揃えた実験用具(8~12班分)を30cm×50cm大のプラスチックの箱(家庭用の洗った食器の水を切るために入れておく籠が使われている)に入れて空いたスペースにしまって、次の授業を行います。次の授業で揃えた実験用具を箱に入れて別の空いたスペースにしまって、次の次の授業に向かいます。次の次の授業の分の箱はさらに別の空いたスペースにしまわれます。授業のない長期休業中にまとめてたくさんの箱の中身を片付けるのですが、○○主任とか部活動の□□大会とか総合学習とか学級担任とかの忙しい仕事をかかえていると夏休でさえやることが多くて、片付けは後回しのそのまた後回しにされて忘れられて行くのです。そうこうするうちに空いたスペースがなくなり、机の上や、床まで箱が並ぶことになるのです。
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ぼくは片付けるのが得意です。なぜかというと毎週のように山に行くことで鍛えられたからです。山から帰って来たら、パッキングを解いて、次の山で使わない物をしまって、メンテナンスして、次に行く山に合わせて物を揃えなおして、パッキングして、金曜の夜か土曜の朝あたりに山に行き日曜の夜に山から帰る・・・そういう連続をもう20年も繰り返して来ました。
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登山技術は岩登り、沢登り、雪山登山、山歩き、仲間作りの五つがあると言われていますが、山道具の片付け技術はその五つのどれにも引けを取らないぐらい重要です。その片付け技術をなんとか身につけてたからぼくは毎週末連続登山(現在毎週連続は5年目に入りました)が出来たのです。もちろんこれからも続けます。
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片付けは得意でもめんどうでやっかいなことに変わりはありません。毎週連続登山の為には岩登りのゲレンデクライミングと日帰りハイキングを3回に1回くらいは挟み込まないと続きません。その二つの山行形態は準備と片付けがかなり簡単だからです。 最も簡単なのがマイカー利用の岩場ゲレンデ行です。ロープとヌンチャクとハーネスとATCとプレクリップマシンをまとめて小さなザックに入れておけば、それを車に積み込むだけでOKだからです。楽なことだけしたくなる誘惑にぼくだって負けそうです・・・でも負けないよ!。
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さて、理科室の片付け方ですが。
①一つの棚、一つの引き出しというようにチョットづつ片付けます。日を決めて理科の教員が集合し、全部の荷物を一度広いスペースに広げて、いっぺんに行おうとするタイプの教員に何人か出合いました。でも、それは、長い時間がかかるし全部の荷が出せるほどの広場(理科室では荷物の1/3の量も広げられない)がないので無駄が多くなります。数人の理科教員が共通する2~3日を作って片付けに集中するなどというのは現状の中学校では難しく、結局一人で地道に片付けることになります。
②箱とか籠に入っているものはそこから出して、棚に見えるように並べます。箱は体積が大きいので少ない棚スペースを占領します。箱を使わなければ、2倍から3倍の物が同じ棚に並びます。
③温度計は温度計の所、磁石は電流と磁界の所、音叉は音と光の関係の所という具合に同じものを同じジャンルの所に集めます。そうすると後で物が探しやすいし、どこに何を片付けるかが決まって、片付けに流れとリズムが生まれます。
④しまう場所が以前にラベルで表示されていた跡があったら、その表示された場所を尊重します。他の理科教師もそれを使うわけで、彼らは備品のある所を記憶に頼って探すからです。ちなみにぼくは棚にラベルは貼りません。ラベルを貼ると配置換えが困難になるし、ラベルを貼るタイプの教員は一時的に片付けてしまうとそれで満足して長帳場でボロを出す人が多かったです(50人ぐらいしか比較の対象となる人はいないのですが)。物が何であるか見て分かれば棚のラベルはいりません。物がケースや引き出しに収められている場合にはケースや引き出しにに中身を示す表示を書くようにします。ちなみに、紙のラベルは数年で酸化して茶色くきたなくなりますからテプラなんかを使うのが良いです。
⑤他の理科教師の私物については、基本的にはそこにそのまま置きます。昨年の成績原簿なんかが混じっている可能性が高いので安易にいじってはないません。
⑥ビーカーとか試験管とか汚れていても洗わず、そのままビーカーはビーカーの場所に並べます。明日使うといった追い込まれた状態になれば必然的に洗うからです。
⑦一日20分とか、この棚だけとか決めて、少しずつ進めます。一度に多く片付けないのが秘訣です。
⑧多量のゴミが出るのでこまめに捨てに行きます。生徒に捨てに行かせようなんて考えると先に進みません。
⑨60cm幅の棚が上から下まで8段くらい片付けば、先が見えてきます。学校の理科室というのは棚の外に物を出して片付けないから足の踏み場がない状態なっていることが多いのです。
⑩古くて使わない(生徒が触りたくないほど茶色く酸化していいる:15年以上経過している)自作の教材を見つけたら、惜しまず捨てます。
⑪準備室に自分が落ち着いて仕事が出来る椅子と机を確保してしまえば、こちらの物です。学校で自分の部屋を持っているのは校長先生とぼくだけなんです。(J記)

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