58 and go!
ぼくは四月生まれだ。もうすぐ五十八歳になる。
①老眼の度がプラス2に進み、乱視も入って来て、視界も狭くなって来た。
②会得したはずの動作で、出来なくなっているものがいくつか出てきた。
③物忘れがひどっくなった。
④人の名前を憶えるのが大変になった。
⑤新しいことに挑戦する意欲が乏しくなった。
⑥刺激と反応を司る神経系全体の機能が低下してきた(反応が鈍くなってきた)。
、
一昨年の年末、奥秩父を縦走した。タクシーで雁坂トンネル入り口まで行き雁坂峠まで登った。よい天気だったし雪も積もっていなかったのでオーバーズボンは着用しなかった。冬季解放の雁坂小屋に入り一泊した。夜から雪が降り出した。翌朝、身支度を始めたらオーバーズボンがみつからない。雲取までの縦走路にはトレースがないし雪も降ってるし風もあるオーバーズボンがなければ進めない。雪山登山の場合は忘れることが許されない物が多いので、昔からチェックリストを作ってパッキングしてる。だから、オーバーズボンがないはずはない。
「あせるな」・・・「もう一度ザックの中を探せ」・・・やっぱりない。
「慌てるな」・・・「もう一度探せ」・・・やっぱりない。
他のメンバーに打ち明けて、謝って、撤退してもらうことにしようと思ったその時、昨夜の記憶が小さくかすった。
「まくら」・・・「非常用衣類袋をまくらにして」・・・「まくらの高さが足りなくて」・・・「オーバーズボンを」・・・「非常用衣類の袋を開けてみよう」・・・アッタ!
メンバーには顛末を言わずに身支度を調えた。
、
五十八歳を越えて歳を重ねる度に、ちょっとした物忘れが重大な事故につながるようなバリエーションルートの山登り(岩登り、沢登り、雪山登山)では、危なさが増して行く。
、
Timtamではバリエーションへの個人山行が許可されるのは六十二歳の誕生日までだ(バックアップ会員の定年の規程)。だから、六十二歳までは個人山行を続けようと思う。六十二歳を過ぎたなら、参加者全員がリーダーの責を負う個人山行(個人山行の規程)でなくて講習山行やガイド山行に登り方を変更する。代価を払って、経験豊かな40~50歳代の講師のサポートを受けるべき年齢だからだ。そしてこれまでの知識と経験をベースにした総合的な判断力と、若い人よりも多くあるだろうお金と時間を屈指して屋久島、沖縄、西表、タイ、マレーシア、アメリカ、カナダ、ニュージーランドへとクライミングとハイキングを中心に山登りの輪を広げて行こうと思う。
(文:M浦)

Comments