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August 26, 2009

数字を登る山

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさん唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
   私と小鳥と鈴と(金子みすゞ‘大正時代の詩人’)

「大きなどんぐりが一番えらい」
「とがったどんぐりが〃」
「丸いどんぐりが〃」
どんぐり達はそれぞれが譲らず裁判は難航しました。
ぼくはこたえました。
「大きくなくて、とがってなくて、丸くもなくて、黒くもなくて
めちゃくちゃなどんぐりが一番えらい」
どんぐり達は静かになって、ぞろぞろと帰って行きました。
ぼくはまた山猫につれられて家に帰りました。
山猫はお礼といって木の葉のお金を渡しました。
         宮沢賢治(どんぐりと山猫より)

そうさ僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one
         SMAP(世界にひとつだけの花) 

スマップの「世界に一つだけの花」が流行していた頃、私(公立中学校理科教師)は一つの実験をしたことがあった。「定期テスト(中間・期末)に点数をつけて返す時に平均点を言わないで一年間通してみる」というものだった。

一学期中間テストが終わった次の授業・・・、
「先生、テスト返す!」授業開始のチャイムが鳴るちょっと前に教室に入ると生徒達が続けざまに問いかけて来る。
「いつも、テストの次の時間に返しているじゃない。」私は答える。
チャイムが鳴って生徒が席に着いたら、すぐにテストを返し始める。

そして全員返し終わったそのとたん。
「先生、平均点は?」だれかが必ず聞いて来る。

「私は平均点は言わないよ、平均点と比べて、それより悪かったら、その人はだめな人なの、平均点と比べてそれより良かったら、それでその人が安心する、そんなんでいいのかな?」と私は答える。
さらに、
「平均点がわかるということはだいたいの順位がわかること、先生は順位で人を
評価したくないんだ!」とキザに付け加える。
さらに、
「次回のテスト返しでも平均点は言わないから、だから『平均点は?』って聞かないでね、でないとまた同じ話しをしなくちゃならないから」とも言う。

その後、正しい答えを口頭で言って、採点ミスだけ見させて、テスト返しを30分で終えて先の内容に進めて、チャイムが鳴って授業を終えた。次のクラスも同じ・・・、一学年五クラスのテスト返しで全て同じこと(平均点は言わないと伝えること)をくりかえした。
・・・
・・・
数ヶ月後、またテスト返しの時間がやってくる。全員テストを返し終わったそのとたん。だれかがまた聞いて来る。
「先生、平均点は?」
私は答える
「前回も言ったじゃないか?、私は平均点を教えないよ・・・」
・・・
・・・
数ヶ月後、またテスト返しの時間がやってくる。そして全員テストを返し終わったそのとたん。だれかがまた聞いて来る。
「先生、平均点は?」
私は答える
「前回も言ったじゃないか?、私は平均点を教えないよ・・・」

一年間で定期テストは五回あって、五クラスが五回で計二十五回、
「先生、平均点は?」と聞かれて、私の一年間の実験は終わった。以後は
「平均点は計算してないけれどだいたい六十点くらいだえね!」と答えるようにしている。

多くの生徒は自分を評価する点数についてこだわる、点数にこだわって、授業で享受出来るはずの大切な何かを見失っている。

本来、学ぶというのはとても楽しいものだ。ためしに、大人になって、中学校の授業を受けてみてほしい。なんともわかりやすく、そして楽しく充実するように、緻密に一時間(:五十分)の授業が設計されているのが分かると思う。
「学生時代にもっと勉強しておけば良かった!」、きっと、そう思っていただけるだろう。

山登りは数字で評価されることが少ないスポーツではある(スポーツと言うことに様々な意見あり)。その山登りでも何百名山とか最高峰とか最短時間とかフリークライミング5.16とかを目指し、人と自分の数字を比べてしまうことが後を絶たない。

過去の自分と比べて向上とか維持を目指すのはいい。自分より上を見てうらやんでもいい、あこがれてもいい、目指してもいい。でも、自分より下を見て安心するようなことをしてはいけない。

そういう安心を人権教育の立場では「人の持つ本来的な弱さ」と呼んでいる。

数字(グレード)を登る山に捕まっている人は多くいてあたりまえ。でも、だからこそ、
「数字を登る山に捕まらないようにしよう」と、私の場合は、いつも、自分に言うようにしたい。(J記)

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August 24, 2009

尾瀬・小淵沢 報告

尾瀬 小渕沢遡行 

2009年7月11日(土)曇り後晴れ、そして曇り。

 7月11日。尾瀬の小渕沢を遡行しました。前日の新宿発の夜行バス組と自家用車組に分かれての集合でした。4時半に大清水のバス停前を出発。奥鬼怒林道を西に進みました。50分ほどで小渕沢林道の分岐に。そこから20分ほど林道を登り、沢と交差するところから入渓しました。天気の方は曇っていたのですが、一週間前は雨の予報であったので、これは可、としなくてはなりません(この曇りは晴れ男君であるO笠原さんとI島の晴れ男ブリが発揮されたためであるというのが、O笠原説です)。幸い遡行途中で晴れ間もあり、本当に素敵な山行になりました。
 沢の印象としては、本当に楽しめる沢でした。コンパクトなサイズの滝が多く、それなりに気を入れて登る滝もあり、それらの滝の間に、滝であることを意識させないような癒し系のものも適当に存在し、飽きさせない沢だなという印象です。まるきりの初心者の方には相応のサポートが必要でしょうが、そういう人も楽しめるという印象でした。ちょっとしたクライミングの基本を学んだ方なら、本当に堪能できるでしょう。ただ結構水量が多かったので、幾分とも難易度の上がった遡行であったとは思いますが、それがまた遡行の充実感を増してくれました。
 こちらの山行に参加した者のうち、私達のグループはT内講師計画の翌日の個人山行に参加するために、その晩は、大清水小屋に宿泊しました。翌日の早朝から大薙沢左俣を遡行し、右俣を下るという、これまた贅沢な沢を堪能する計画です(T内講師、K林氏、O笠原氏、ノマドから参加のO田氏は朝に合流でした)。こちらの報告はまた後ほど。(投稿者:I島)

写真1 入渓して最初の小滝
写真2 明るいところを抜けて最初の小滝
写真3 ようやく滝らしい滝の出現。左岸にとりつき登る。
写真4 堰堤手前の連続小滝。水の流れが絹糸のようですね。
写真5 堰堤を越えて最初の小滝。
写真6 さらに進むと小段の流れの連続。楽しい。流れに導かれて
どんどん進めそうです。水がなければ味気ないかもしれませんが、
とにかく流れが豊富で滝を実感させてくれます。多段のなめでしょ
うね、これは。そしてやはりここでも主役は、timtamの美女軍団。
写真7 多段ナメを詰めて行くとこの滝に出ます。左から登る、の図。M
浦講師の勇姿と中央突破を狙うK林氏。K林氏の試みは
惜しくも果たせず。
写真8 この滝は右岸から。
写真9 写真8の滝を攻めるT内講師。
写真10 階段のような小滝。
写真11 出ました。本日のメインイベントの一つ。3級
(?)程度。私(I島)は、2番目に左からロープで、ごぼう
抜きで登りました。
写真12 メインイベントを上から覗くの図。
写真13 多段の滝。

写真14 これまたなんとも・・・。絶句。
写真15 トイ状の滝です。
写真16 上から見た図。このとき突然日が射して、皆の歓声があ
がりました。
写真17 多段滝。
写真18 本日登った最後の滝。
写真19
 最後の滝は巻きました。
写真20 あとは笹の中を歩いて登山道まで。
写真21 小渕沢田代。うーん。広くて気持ちいい。たっぷりの緑
の絨毯に癒されます。点のようなT内講師。
写真22 板の歩道もたっぷり濡れて・・・。小渕沢遡行、無事終了。
写真23 淡いピンクと緑の作るコントラストを楽しむ。

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August 23, 2009

LEDヘッドランプ

LEDヘッドランプは最近軽量小型&防摘タイプが増えました。
私の基準ランプは中央下のパナソニック重量90gです。
左側上下はリチウムコイン電池使用で下が26g上は41gです。
右端は150ルーメン(W-ルーメン-ルクスの比較はいろいろあり苦手です ^^;)205g(単3電池込み)
中央4種は1W-3Wタイプ、軽いもので90g-125g程度です。
スイッチはスライドではなく押しボタンが主流ですザックの中で点灯は想定されます・・。(文:かげろう)
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