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June 20, 2010

梅雨入り前の小金沢連嶺縦走

2010年6月12日と13日の2日間を使って、初狩駅から歩き出して、滝子山→大谷ヶ丸→ハマイバ丸→大蔵高丸→湯ノ沢峠(避難小屋宿泊)→白谷丸→黒岳→川胡桃沢ノ頭→牛奥ノ雁ヶ腹摺山→小金沢山→石丸峠→上日川峠、と縦走してきました。

初日
最初、I講師より小金沢連嶺と聞いたときには、それってどこよ?という感じでしたが、昭文社5万分の一の「大菩薩嶺」を見ると、んん、なんと立派な背骨が地図を広げたど真ん中に、南北に長く展開されているではありませんか。うーん、行ってみたい。もう、気持ちは抑えられません。きっとたくさんの会員が参加するのだろうな、ナイトハイクも入っているし、ビバークだし、キット、キット楽しいに違いないと期待に胸をふくらませておりました。当初の予定では、初狩駅を午後12時半過ぎに出発でした。
 しかし、山行の日が近づくとI講師からの連絡で、参加者は私一人(ウッソー!)であることを知りました。そして二人なので、宿泊地でゆっくりする計画に変更し、出発を少し早めようというのです。宿泊地でゆっくりという甘い言葉にすぐさま同意しました。
 12日(土)当日は、梅雨入りも近そうなのですが、しかしよく晴れて暑い中を午前9時半過ぎに初狩の駅を歩き出しました。国道20号を左折して、少し歩いて最初の信号を右折し、直進して高速の下をくぐり、部落を過ぎて山道に入っていきます。途中で散歩中のご高齢の婦人に出会い、軽く挨拶。ワラビとタケノコを持っていましたね。散歩がてらにちょっとした総菜の具の収集だそうです。熊が出るのでご注意をと言われ、慌てて鈴を出していざ出陣。暑い照り返しの中を少々歩くと沢沿いの山道を登ります。
 沢道を離れてしばし登ると檜平です。山ツツジが満開で、朱色の花が鮮やかな緑とコントラストをなして、楽しませてくれます。こういう自然の、光の芸術があるから、やはり山は止められません。暑い中、汗だくで歩いてもやはり気持が良いのです。男坂を選んで急登をこなすと滝子山です。ツインピークスらしくて、手前の三角点よりも奥にあるピークが、標識付きの山頂でした。山頂に近くなるとツツジ以外にも、ムラサキ色の花をつけた五葉ツツジが朱色のツツジに負けじと咲き誇っていました。こういう風景が疲れを癒してくれます。頂上からは鎮西ヶ池に降りて、さらに大谷ヶ丸に向かいます。静かな山歩きが続きます。ここからは下がったり、登ったりの繰り返しです。ですが、風景は味わいがありあます。大谷ヶ丸から下ると天下石と呼ばれる奇石に出会いました。ここからさらに北に進むとハマイバ丸です。今までの比較的大きな木々に囲まれた歩きから、草原のような景色に変化しました。景色が明るくなり、霧が出てきては居るのですが、視界が開けると開放的な気持ちになります。
 ハマイバ丸から大蔵高丸までは、草原のような趣の山容が続き、ロープで道が仕切られて、道以外の草原には入らないように注意書きがつけられていました。高山植物を保護しているようです。可憐な小さな花も咲き始めていましたが、これから梅雨になり、さらに花々の楽しめる季節になるのでしょうね。I講師とそういう時期にも尋ねたいですな〜と話し合いながら、先に進みました。このころには塩分もだいぶ使い果たし、講師から塩の錠剤をいただき、しばし元気も復活です。
 午後6時40分あたりに湯ノ沢峠の避難小屋に到着。小屋の後ろには大きな駐車場があって(あれれ)、興ざめでした。しかし、気持ちを取り直して小屋に入ると、なんとレディーばかりが6人ほど、すでに寝具などを床に敷いてご就寝の準備完了。一人が飛び起きて、お泊まりですか?と問うので、ハイ、と元気よく返事しました。すると床から出てきて、私たち用の場所を開けてくれて、寝具まで運んでくれました。その後は水場に行ったのですが、わからずに小屋に帰ると、親切にもレディーの一人がわざわざ水場まで案内してくれました(実は、水場所までは行っていたのですが、水の出口がわからなかったのです)。親切なレディーに感謝です。本当、もう少しお若ければ(失礼!)・・・。
 私たち二人は食事のために、小屋の後ろの駐車場で銀マットを敷いて、食事をしました。持参した豆腐で麻婆豆腐です。豪華でしょう?空には満天の星です。明日は崩れ気味との天気予報ですが、今は素晴らしい晴れの夜です。I講師とこのまま星空の下で寝たら気持ちいいね、ここで寝てしまおうかなどと話しながらお酒も進みました。テントまで持参して、なかなかの強行軍で、相当の疲労でした。9時前には小屋に戻って、爆睡。

2日目
 翌朝はレディーたちの朝支度で目が覚めましたが、床の中で寝たふり。6時前に起床して朝食です。トマトとキューイがデザートという豪華版。食事を済ませ、水を汲んでいざ出発。まだ夜露に濡れたままの笹に覆われた登山道を登っていく。霧が出てきて、なにやら幻想的な風景が展開される。白谷丸頂上に近づくとまたムラサキの五葉ツツジ(?)があちらこちらに群生していました。白谷丸の山容が見えてくると、これまたきれいな庭園のような景色が開けます。なんという演出。しかし、この山を下って川胡桃沢ノ頭に向かう道には全く異なる風景が待っていまいした。こちらは広葉樹の樹林帯、そしてその後は針葉樹というように、変化しました。そして、樹木には鹿の食べた後でしょうか、樹皮が無くなって痛々しい、木々が数多く立っていました。鹿を責める前に、まず私たち人間を責めなくては・・などと柄にもない想念にとらわれながら、歩みました。
 川胡桃ノ頭は開けた山頂でした。この頂に着く頃になると天気も回復し、晴れ間も現れたのですが、すぐ曇るようになりました。左下には大菩薩湖も見えています。牛奥ノ雁ヶ腹摺山を過ぎて、小金沢山に向かうところには笹原が展開していました。笹藪の景色が続くようになるともう石丸峠も近くなります。
 峠からはそのまま西に上日川峠を目指しました。2時半のバスで甲斐大和の駅に出たかったためです。峠から大菩薩湖を見やると、西の湖畔に沢山湿気を含んだ雲がわき上がっているように見えます。典型的な梅雨の雲ですね。笹の道を下りながら、長かったけれど楽しんだ、沢山の景色を反芻しながら2日間の旅程を終えました。バスの時間までだいぶあったのでロッジ長兵衛で生ビールとワインをいただきました。
 今回は南から北へ向かうコースで、行き交う人々も疎らな、静かな尾根歩きとなりました。秀麗富岳12景の山が多いのですが、天候のために富士山は一度もその姿を現してくれませんでした。そういう山行もまた楽し。I講師の計画した、相変わらずのタフな(そして中身の沢山詰まった)山行に乾杯です。    
記:I島

写真1 桧平のツツジ
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写真2 ハマイバ丸に向かう途中の山
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写真3 大蔵高丸から湯ノ沢に向かう間の風景
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写真4 白谷丸に向かう途中に咲く、紫色の五葉つつじ(?)
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写真5 牛奥ノ雁ヶ腹摺山に向かうところの笹原
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写真6 石丸峠手前で来た道を振り返ると小金沢山方面に雲がかかる
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