<其の一>焼き物シリーズ
<其の一>
焼き物シリーズ
この焼き網がひとつあれば、数多くの酒の肴が作れます。
取り敢えず、なんでも焼いてしまえば美味しくなった気がするから不思議。
雪山山行などでは、お腹がひとしきり落ち着いた後に、暖をとりながら、ちびりちび
りやるのに最高!
まずは、焼き椎茸
なるべく肉厚の生椎茸を用意します。
石突きの部分は、先を少し切ったあとに、縦に二つに割って焼きます。
また、笠の表面に十文字に切れ込みを入れておくと火の通りがよいです。
最初にひだひだのある側から焼いて、少し茶色く色が付いたあたりでひっくり返します。
写真の向きにしたあと、表面に椎茸の汁が浮き上がり始めた頃が食べ頃。
一見 well done に見えますが、中味はとってもジューシーで、美味しいです。
醤油か塩でお召し上がり下さい。
次は、アスパラ焼き
普通は茹でることが多いですが、焼くと旨味が凝縮されて、またひと味違います。
なにより、水を使わないのも、山では大きなポイント。
なるべく太めのものを探すといいでしょう。
つま楊枝などを刺しておくと、ひっくり返す時に転がらずにいいです。
そして、ソラマメ
これぞ、焼きの妙。
アスパラ同様、茹でたものより数段美味しいです。
少し焦げ目が付くくらいにのタイミングでひっくり返します。
鞘の隙間から、湯気が上がり始めた時が食べ頃。
鞘がゴミになるのが弱点ですが・・・・
最後は、定番の焼き味噌
あらかじめ、味噌にみりんと砂糖を加えて、少し甘めに調節しておきます。
焼くと水分が飛ぶ分、辛く感じます。
味噌だけでなく、刻んだネギやミョウガなどを入れてみるのもいいです。
意外と合うのが、鰹節。 細かくもんで粉状にして練り込みます。
残ったら、翌日の朝、お湯をそそげば、そのままみそ汁になります。
焼き物シリーズに合う、庵主おすすめの日本酒は、
長野県松本の岩波(上撰)
石川県鶴来の菊姫(菊)
どちらも、本醸造酒(普通酒)ですが、
バランスの取れた旨味のあるお酒です。
飲み飽きしない、日本酒らしい酒。
酸はそれ程きつくなく、焼き物の香ばしさとの相性がいいと思います。
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