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June 09, 2012

飲み食い屋(松本分校長)

先週末、以前から「一度呑みにおいでよ」と誘ってもらっていた赤提灯へ行ってきました。
といっても、編笠山と権現岳の鞍部、標高2380mに立つ青年小屋。おそらく、日本一遠い赤提灯でしょう。
例によって、お土産に一升瓶を一本担ぎ上げました。

 

翌日は天気が崩れる予報だったので、小屋に瓶を下ろして、そのまま権現岳へ。頂上へピストンして戻ってきたのが午後2時過ぎ。
すでに小屋主の竹内さんも上がってきていました。



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受付を済ませると、「ビールでもどう? 俺はまだ仕事があるから」と言いながらも、ご自身もコップに注いだ日本酒でちょっとお付き合い。

食事は全て手作り。レトルトなどは使っておらず、鯵フライに根菜類の煮物、ご飯に豚汁とどれも薄味だけれども、きちんと美味しかったです。
これらの食材は、トレーニングも兼ねて、ほとんど竹内さん達が歩荷しているとのこと。
こぢんまりとした小屋だからこそ出来る、心づくしのもてなし。

この日はガイドツアーが3組くらい重なって、この小屋にしては珍しく40人の宿泊。
今回同行した、小屋働きの経験もある愛さんは、早速厨房に入って手伝っていました。
ひとり談話室に残されたおじさんは、ツアー団体のおばさん達に囲まれて針のむしろ。


T692
夜、小屋の人達の夕食も終わり、片付けも一段落。
発電機を止めた後に、薪ストーブで暖を取りながら、ランプの灯りで酒を酌み交わしました。

なんとも贅沢なひととき。

23時過ぎ、そろそろ寝る段になり、
「明日の朝はゆっくりでいいんだろ」
と声をかけられました。
「なにも、5時半の食事に起きてくることはないよ。あとからゆっくり食べればいい」

お言葉に甘えて、翌日は6時半起床。
外を見ると、小屋の前の広場ではすでに、ツアーの人たちが身支度を調えて、輪になって準備体操をしてました。
 
昨日の宴場は、ガスの切れ間から朝陽が射し込み、サンルームのようになっていました。夜に降った雨の雫が葉の上で光っています。

「コーヒーからでいいかい?」
コロンビアとグアテマラの青年小屋オリジナルブレンド。焙煎が浅めなので、薫りと味がより際立ち絶品。
「いま時のコーヒーは、苦いばっかりで味も薫りもない」が彼の口癖。
以前、赤岳鉱泉でこのブレンドを頂いたときも美味しかったのですが、やはり、青年小屋の水で竹内さんが淹れるとまた別物です。
「山で淹れるコーヒーは、標高のお陰でお湯が熱くなりすぎないのがいい」とも言ってました。

美味しい朝食をゆっくりいただき、8時半前に小屋を出発。 11時前には登山口へ。
まったり、贅沢山行でした。



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写真は、立ち枯れたトウヒを削って作ったという椅子。
三十年来ストーブの正面に鎮座しています。
小屋の主の特等席ですが、多くの登山客もまた、その背もたれを汗と塩で磨いていくそうです。

その他の写真は、こちらから

https://picasaweb.google.com/100321737417658105846/AcqFlD#
 

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