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August 16, 2012

源次郎尾根の記(I島)

剣岳 黒部ダム—真砂沢−源治郎尾根−剣岳本峰−長次郎雪渓−真砂沢—黒部ダム

2012年8月11日〜13日剣岳のバリエーションルートを登って、降りてきました。

8月10日(金)
 W元さんと中央高速から長野道を入り、大町まで。大町の「山岳旅宿いとう」に投宿。夜、「梅よし」という居酒屋でおいしいお刺身、甘エビの揚げ物などを頂き早めに就寝。

8月11日(土)
 翌朝11時は5時半に扇沢駅に間に合うように、4時半に宿を出る。有料駐車場のバス停近くに駐車。すでにTimTamのメンバーはすでに揃っていた。空は曇り。6時半出発のトロリーバスに9名全員乗り込む(敬称略:女性隊員N嶋、M本、A山、男性隊員M浦隊長、Y井副隊長、B場・川崎、N村、W元、I島)。黒部第4ダムにて少々の観光。黒部湖から北に水晶岳が朝日を浴びてくきりと浮かび上がる。明日は怪しい天気予報だが、とにかく真砂沢に向かう。黒部川に沿った急峻な切れ込みの渓谷を、その激流と穏やかな流れとを楽しみながら、内蔵助谷へと歩を進め、内蔵助平に。ここは笹の中の枯れ沢で、比較的大きな石や砂利の混ざった、左右笹の多い道を進む。ハシゴ谷乗越に着くと、もう真砂沢は近い。
 8時間近くの歩きであった。真砂沢ロッジ付近からは剣沢雪渓の末端のスノーブリッジが眺められ、その中央から多量の水が排出されていて、その普段は見られないダイナミックな光景に暫し見蕩れる。まずはロッジの水を飲む。甘露、甘露。すると今度は定番のビールで乾杯。なんとプレミアム・モルツで全員、乾杯(登頂は明日なのに、盛り上がりました)!夜は豚汁と炊き込みご飯。これもまた旨し。

8月12日(日)
 夜半には雨音があり、悪天候へと傾く予報にも関わらず、雪渓を歩き出す頃にはほぼ快晴になった。源次郎尾根の末端の取り付きに着くと、すでに先行の数パーティーが最初の難場で待ち状態。小一時間ほど待たされて、登頂開始となった。岩と松、灌木の中を尾根伝いに登る。右には八つ峰と帰路になる長次郎谷、左は急峻な切れ込みを見せる平蔵谷。長次郎谷にも複数のテントが張られ、八つ峰のバリエーションを楽しむらしいパーティが雪渓を歩いているのが見える。空はあくまで青し。
 途中、複数のパーティに抜かれたり、貫返したりして第二峰へ。ここまででだいぶ時間を使っている。空には幾分とも雲がかかるものの、午後4時を回っても、まだ良い具合だ。疲れた体に鞭打って、最後の頂上までの登りを登る。頂上に着くと、360度のパノラマが広がっているではないか。まさに、このときとばかりに雲も去り、写真撮影のオンパレード。皆で握手と撮影会。雷鳥までこれに参加。帰りの時間を考えると、真砂沢は午後8時頃になりそうである。長次郎雪渓は雪が多く、シュルンドが大きく口を開けている箇所もあったが、最初の150mはY井さんがリードしてくれた。その後はもう一度ロープをつないだものの、途中で不必要とのM浦さんの判断で、そのままおのおののペースで下山。真砂沢と剣沢の出会まえにはすでに真っ暗。ヘッデンを付けての下山となった。
8時半近くに足の遅いI島はロッジに到着。16時間近い山行であった。昨日に続き皆そろてビールで乾杯したのは言うまでもない。その夜はロッジの好意でたっぷりのカレーライスを食し、就寝。

8月13日(月)
 5時半に立派な(旅館のような)朝食を頂き、何かと出立の準備や、オコジョの撮影などで7時半に出発。大降りの雨の中を、疲れた足取りで、でも無事に源次郎尾根、長次郎雪渓を無事歩けたことに充実感を覚えながら、この懐の深い自然に感謝した。そしてこの、ここの自然に対峙してしか得られない壮大な、圧倒的な崇高としか呼べないような、創造物に額ずきながら、再びこの山々に訪れようと決意した(山頂に立ったときはもういいかな、なんぞと宣ってしまいましたが、このコトバには多いに恥じております)。4時台のトロリーバスで扇沢駅に帰り、ここで解散。大町手前の薬師の湯というところで汗を流して、帰路についた。

 今回の山行は、本当に考えるべきことが多かった。また、日頃の山行で得た知識や技術を試す(いや、試される)機会であった。それがどのようなことか、今回の報告では具体的に書くことはしないが、いずれの機会に報告しようと思う。今回の山行がもっとも忘れ難いものの一つになったことは間違いない。この貴重な体験を共有できた皆さん、ありがとうございました。多謝。

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