足の負担、冬山など(かげろう)
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11月の第2週、松本分校企画で北八ヶ岳の本沢温泉に行ってきた。
最初は、「風呂入って、酒呑んで、鹿鍋を喰う」を目標に企画したので、初日は楽をして分校車輌で本沢林道ゲートまで入り、宿までは1時間くらいの歩き、2日目に天狗岳登頂の予定だった。
が、寒冷前線の通過とその後の低気圧の発達で、日曜日の天気が荒れるとの予報。二日目に上に登れず撤退すれば、往復2時間だけの歩きになってしまい、メタボ登山になりかねない。
急遽、集合時間を早めて稲子湯からの入山に変えた。初日の天気がいいうちに少しでも歩いておこうとの考え。
小淵沢から小海線と平行して走る国道で稲子湯に向かう。途中見た八ヶ岳裾野の紅葉は圧巻だった。標高が上がるにつれて広葉樹の紅葉は終わってきたが、登山口付近ではカラマツの鮮やかな黄金色が見事だった。
稲子湯(みどり池入口)から入山。カラマツは先っぽの方に葉を残すのみになっていたが、その分、足元の登山道には黄色いふかふかの絨毯が敷かれたように落ち葉が積もっていた。
葉が落ちた森は明るく、白樺の幹の白さが際立つ。陽射しが地面までとどき、苔や、折からの冷え込みで出来た霜柱を照らしていた。
しらびそ小屋まで登り小休止。そこから先は、なだらかなトラバース道が続く。北八の東斜面の森は苔が多く、癒やされる路だ。
登山口から3時間ほどで本沢温泉に到着。山小屋というよりは、山奥の温泉宿といったたたずまい。
荷物を置いて、早速お目当ての野天風呂へ。
宿から登山道を5分ほど歩いて河原に下りたところにある。自然湧出するお湯を湯船に溜めただけ、周りを遮るものは何もない野趣あふれる風呂。台風などの被害で、何度か崩れては修理を重ねているらしい。以前来たときに比べ、周りの平らな部分がなくなり、斜面に湯船だけがある。脱衣の時は気をつけないと転げ落ちそうだ。
お湯の温度も以前に比べてやや低くなったのか。乳白色のお湯にはいつまでも、永久に入っていられそうな温度。結局、1時間以上入っていた。
風呂から上がって、薪ストーブのある談話室で宴会。そして、鹿鍋の食事。鹿肉は思いの外軟らかく、桜肉に近い印象だった。味もなかなか良い。
食後に、今度は内湯に入り、そしてまた宴会の続き・・・計1.4リットル持っていった酒が尽きて消灯。
翌朝はかなりの強風。硫黄岳の上をすごい勢いで雲が流れている。昼にかけて、さらに風が強まり雨も降り始めるとの予報。たとえ登っても稜線に出たとたんに強風にあおられ、夏沢峠で撤退だろうと判断し、雨が降り出す前にそそくさと下山した。
途中、高く伸びたシラビソやダケカンバが、まるで竹藪の竹が風にあおられるかのように、大きくしなっていた。
<今回の酒と肴>
・岩波(松本)本醸造 上撰
・秋鹿(大阪)山廃純米 無濾過生原酒
・本金(諏訪)純米吟醸 無濾過生原酒
・獺祭(山口)純米大吟醸
・原木ナメコのしゃぶしゃぶ、沖縄雪塩、ヒマラヤ岩塩添え(長野分室提供)
・秋刀魚とソーセージの燻製
・もろきゅうとふき味噌
・トマトとモッツァレラチーズのサラダ、オリーブオイル・岩塩・黒胡椒のドレッシング
稲子湯付近の見事なカラマツの黄葉
カラマツの落ち葉が黄色い絨毯になり、ふかふか
葉が落ちた森は明るく、陽射しが気持ちいい
まるで恐竜のような倒木に咬まれてみました
目の前には硫黄岳
秘境の温泉宿
絶景の野天風呂(Photo by M)
いまや、入浴するのにもヘルメットが必要?
外に置いておけば冷酒。カップごと湯煎すればぬる燗
結局、1時間以上こうしていて・・・
500cc持っていった日本酒は3人で飲み尽くしてしまいました。
(寒い部屋でお待ちいただいたメンバーには、大変申し訳ありませんでした)
出発前に作った、「本沢温泉周辺 概念図」
天候やメンバーの状況に応じて急遽ルートを変更するには、作ってあると便利。
今回も、直前の天気予報で初日の歩きを長くするようにルート変更した。
エアリアマップ片手に、10分くらいで作れますよ。
(もう片方の手には酒?)
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H25.11.2 獅子岩~黒岩へと続いてきた上州岩めぐりのフィナーレは群馬県甘楽郡の九十九谷です。
メンバーはM浦リーダー、N嶋さん、S藤、そして上級登攀講師のS崎さんが
急遽参加して下さいました。
一般登山道から外れて、10分程で中央岩稜の取り付きへ。
中央岩稜の取り付き(二俣)。左と右にスラブのルートが開拓されています。しかし岩が濡れており、プロテクションが乏しく岩が脆いルートにて危険と判断、一旦登山道へ戻り稜線上からルートの偵察を行う事にしました。
左岸尾根(稜線)からの九十九谷全景。野球場に例えるなら、今私たちは外野席最上段(ライト側)にいます。左下方の登山口をホームベースとすると、そのホームベースに向かって7本のバリエーションルートが開拓されています。
一般道なのにこんな所があります。さすが西上州!!
地図を見て下降点を探します。
ルートらしき谷が見つかりました。
そこへ行くまでに急斜面の藪を進み…
体をかがめて慎重に下降点へ向かいます。
しかし登り返して楽しめそうなルートでなかった為、再び稜線へ戻ります。
新たなルートに下降します。枝にロープが絡まないように肩にかけて懸垂下降します。S崎講師の作業の早いこと!! S崎講師から最近のヨーロッパアルプスの登山者が行なっているバックアップを施した懸垂下降を教えて頂きました。休憩毎の話題が世界基準で、とても勉強になりました。
スラブの谷を50mロープ2本でどんどん下降していきます。
N嶋さんが小さく見えてます。
ルートを観察しながら更に懸垂下降。この谷の様子が分かってきます。
計5回の懸垂下降で朝の取り付き(二俣)まで戻ってきました。
マルチピッチの子持山・獅子岩から整備されたゲレンデの榛名山・黒岩、そして一見易しそうながら落石や藪こぎもあるバリエーションルートの西上州・九十九谷…と上州岩めぐりを楽しむことができました。
岩登り始めたい方、Timtamの岩登り教室へぜひどうぞ!!
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H25.10.29 群馬県にある子持山・獅子岩でのマルチピッチ講習会に参加しました。
取り付きから見上げる獅子岩の岩壁。頂上まで7ピッチ、およそ100m。スカイラインは4ピッチ目辺りです。
ロープを準備して登攀開始。本日のメンバーはM浦さん、H端さん、T屋さん、S藤の4名。
途中から懸垂下降で下ることも考えてダブルロープで登ります。
H端さんカッコイイです!
H端さんは青ロープでT屋さんをビレイします。横にいるM浦さんから支点作りやフォローのビレイ等、色々と実践を教えて頂けます。この日は贅沢にも4人で貸切り…ゆっくり講習できました。
4番目のS藤はビレイしなくてもよい待ち時間が結構ありました。そこで…色々なアングル、カットの写真を撮ったりと一人遊びしてました。
核心4ピッチ目を果敢に攻める我らがM浦リーダー。年齢を感じさせない男らしい登り。
5ピッチ目と6ピッチ目をリードさせて頂きました。カメラ目線やニコニコなんて出来ませ~ん。
獅子岩の頂上への7ピッチ目。上の木の先に素晴らしい展望が待っています。
獅子岩頂上。どうしても笑みがこぼれますね。
「上州 岩めぐり」まだまだ続きますヨ!!
子持山登山口から車で約1時間、上州を代表するゲレンデ「榛名山の黒岩」に到着です。ここも4人で貸切りでした。
T屋さんにビレイして頂き、大スラブ中央クラック(5.9)を登ってみました。
T屋さん余裕のニコニコクライミングです!
終了点から音羽山方面の眺め、紅葉が始まっていました。
男4人…に加えて、彩りの無い岩々した写真ばかりでスミマセン。しかしニコニコ4人組は空腹なのに何故かお腹いっぱいの嬉しい一日を過ごし帰路に着きました。
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