八ヶ岳・赤岳天狗尾根(M浦)
2014年8月13日~8月14日、13日晴れのち曇り、14日曇りのち雨
13日:中央線小淵沢駅からタクシーで美しの森へ、8月10日の台風の後のため、地獄谷は涸れ沢でなくて豊に水が流れていました。今回は4度も靴を脱いでの渡渉になりました。それでも3時間ほどで出合小屋に到着しました。出合小屋は北杜市の高根山岳会が管理してくれている避難小屋です。他にパーティがいなかったので、ツエルト泊を止めて避難小屋泊にしました。
今回は小さな刃渡り10cmの非常用のノコギリと、メタや新聞紙といった焚き付けなしで火をつけるのに挑戦しました。
どうです。りっぱな火になったでしょう。
14日:赤岳沢を100mほど遡った右岸に取りつき(目印の赤テープ有)から天狗尾根をとらえました。尾根の上まで消えそうで消えない踏み跡がついていました。そして、尾根の上はりっぱな踏み跡がありました。
尾根上を行くこと3時間で森林限界を抜けました。現れたのは蟹の鋏岩で、踏み跡に従って巻いて通過しました。
次に小天狗の岩峰が現れるころに雨が降り出しました。小天狗の岩峰はロープを出して、右側から超えました(Ⅱ~Ⅲ級でピンなし)。続いて大天狗の岩峰です。大天狗も右端から超えました(Ⅳ級ですが濡れていたのでⅤ級、取りつきにピン2つ、途中にピン2つ、終了点にピン3つ)。大天狗の上でビレーしていたら体がどんどん冷えてきました。夏の森林限界上の雨対策としては新しい雨具上下とセーター1枚が必要と改めて再認識しました。あと、毛糸手袋があると良いです。余談ですが、毛糸手袋は就寝時にちょっと寒くなったら手にはめるとタオルケット1枚追加した程度に暖かく出来るので私は夏も持って歩いています。・・・大天狗の頭からは懸垂下降20mです(ピン4本と残置ロープ&残置カラビナ有、さらにカラビナ一つ寄付してきました。写真のオレンジの人のいる所が懸垂の終了点です。)
大天狗を超えて明瞭な踏み跡をたどること30分でキレット小屋から赤岳に至る登山道に出ます。登山道を赤岳方面に行き、真教寺尾根から美しの森に下山しました。
追伸:真教寺尾根~赤岳のコースを登る人は少ないですが、上部は200mも鎖場が続いて岩稜好きの方だったら面白い登山になります。美しの森からだと距離が長いので、スキー場からリフトを使って賽の河原まで登ってしまうのが良いです。
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