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August 20, 2014

浅間山・火口と火口底(S藤)

2014年7月12日
浅間山は群馬と長野の県境に位置する2568mの活火山です。


浅間山荘(1460m)から出発。ニホンカモシカが度々現れ、優雅に道案内をしてくれました。
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ようやく浅間山が見えてきました。一番高く見える部分は第二外輪山の前掛山(2524m)。その奥に釜山(火口)があります。
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◆2010年 噴火警戒レベルは1(平常)に引き下げられ、火口から500m離れた前掛山までの登山が可能となりました。◆火口と前掛山の分岐(2470m)には、火口への立ち入り禁止告示板と侵入防止の綱が張ってあります。◆分岐から火口まで踏み跡があります。火口に向かって追い風(北西の風)が吹いていて登山者が火山ガスに晒されない場合、自己責任で火口に行く登山者は少なくありません。実際、この日も全体の2~3割の登山者が火口へ登っていました。分岐からの所要時間は往復で30~40分程です。

火口周辺 火口底の標高は2338m、スカイラインは2568m。火口底の深さは200m以上あります。
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◆火口底はマグマがせり上がってくると浅くなり、爆発を起こすと表面が吹き飛んで深くなります。浅間山は105年前、日本で最初に定常観測が始まった火山です。浅間山の火口底は過去100年間で300mも上下に変動しています。

火口底の噴出口 直径20~30mといったところでしょうか。噴火のイメージと足元があまり安定してないのとで、熱~く感じます。
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第一外輪山である黒斑山(くろふやま 2404m)を眺めながら下山します。
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◆日本百名山である浅間山は活火山であるため、黒斑に登頂して「浅間山登頂」とされる人もいるそうです。◆現在の浅間山は、黒斑火山が2万年前に噴火・崩壊して平地となった所に、再び噴火を繰り返して隆起した山です。正面に見える黒斑山は崩壊せずに残った裾野部分です。崩壊前の黒斑山は富士山のような独立峰で標高は2800m以上と言われています。◆明治以来、数十回の大爆発が記録されています。近年では1973年の活動が主で、その後沈静しています。1973年の噴火では火口底にマグマのせり上がりが見られ、爆発前に有感の群発地震がありました。火山研究者達は、噴火を予知する上で火口底の変化や地震の増加が指標になると考えました。◆しかし、1982年にマグマのせり上がりや群発地震が見られないのに噴火が起こりました。この時の噴火は水蒸気爆発といわれるもので、マグマから分離した多量の火山ガスが高温の物質(500~600℃)や水蒸気などを吹き上げ、火砕流も見られました。◆火口底の変化や地震の増加が観測されなくとも噴火は起こる事が分かりました。1973年以降はマグマのせり上がりは見られておらず小規模噴火のみで、これが「沈静」の根拠。概ね10年以内の間隔で噴火が観測されており、最近の噴火は2003年、2008年、2009年。
◆まとめ
・小規模噴火は前触れなく起こる可能性があり、予知は難しい。
・概ね10年以内の間隔で噴火が起こっており、最後の噴火から5年経過している。

秋の浅間山(2012年10月、黒斑山「赤ゾレの頭」から撮影)
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Comments

秋の浅間山の写真、綺麗ですネ!

Posted by: 9R38 | August 22, 2014 at 10:32 AM

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