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April 28, 2016

足尾 中倉山と孤高のブナ(Jam!活動報告)

H28年4月 足尾の中倉山へ行ってきました。そして中倉尾根にある孤高のブナに会ってきました。

 孤高のブナは、中倉尾根上にある大きなブナの木です。この山域は足尾銅山による煙害のため、中倉尾根の北側(松木渓谷側)は木が生えておらずガレガレの山肌が広がっています。銅精製のための森林伐採、亜硫酸ガスの煙害による枯れ木の増加から大規模な森林火災が発生した事などが原因にあるようです。
松木村は廃村となり、100年以上経った現在も樹木が育たない不毛の土地となっています。

 中倉尾根の松木渓谷側で1本だけ無双の存在をはなっているのが孤高のブナです。樹齢は100年以上と言われています。現在は緑化事業も行なわれており、荒廃した山々にも少しずつ緑が戻ってきています。
 
 今回はこの地域の事を学びつつ、銅親水公園から松木川沿いに歩き、中倉山の北壁に当たる松木沢ジャンダルムを登攀しました。
そこから中倉尾根まで登り詰め、中倉山と孤高のブナを目指しました。

写真1 旧松木村。足尾銅山は明治17年に創業しました。松木村は明治35年に廃村。18年もの間、村民の方々は色々な思いをされたのだろうと想像します。
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写真2 松木堆積場。銅は銅鉱石(原料)を熱して銅成分と不要鉱物(スラグ)に分けられます。そのスラグが廃棄されている場所です。日本近代化の陰の部分でしょうか…。
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写真3 スラグ
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写真4 松木沢ジャンダルム 松木村を過ぎて30分程歩いた所にあります。
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写真5 松木川を裸足でジャン側へ渡渉しました。あと10秒 足を川につけていたら、冷たさで人格崩壊していたと思います。
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写真6 最終6ピッチ目を抜ける所。ランニングビレイは錆びたハーケンか細い木に取ります。キャメロット#0.75~#2を安全のため使用しました。他に誰もおらず取り付きから2時間位で抜けられました。
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写真7 ジャンダルムの頭から中倉尾根を目指します。50m位の視界で行けども行けども山の影が出てきます…。
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写真8 不安定でガレた斜面は石がよく動き、とても疲れました。
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写真9 ヒ―フー歩くこと1時間30分、ようやく中倉尾根が見えてきました! 嬉しい~。
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写真10 孤高のブナ 霧に包まれたブナの木は神秘的な印象でした。
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写真12 中倉山(1539m) 孤高のブナから5分ほど親水公園方向に戻った小ピークに山頂があります。天気が良いと印象も違うのでしょうね。
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写真13 地形図を見ながら親水公園へ向かう尾根を捉えて下山しました。
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写真14 銅親水公園では葉桜がまだ楽しめました。
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 2013年にTimtam講習で松木ジャンを登った時に、かげろう氏から中倉山まで行くのも良いと教えて頂きました。「5月位でも晴れた日は水を2リットルは持っていくと良い」とアドバイスを頂き、今回は曇りでも1.5リットル消費しました。
ロープ、登攀具、ツエルトやコンロなど荷が重くなるので水を削りたくなりますが、やっぱり水は大切ですね。

 ブナは地下に豊富な水がないと生きられません。孤高のブナは中倉尾根上のコルにありました。コルには水が集まります。煙害は過酷だったのでしょうが、他の場所に比べて地形的に生き残り易い環境であったのかもしれません。
 人間も木も水が大切ですね。

銅親水公園7:00 ジャンダルム登攀終了11:30 中倉山13:30 銅親水公園15:45

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April 15, 2016

榛名山・黒岩(S田)

ヤンキー稜Ⅳ+を登る(左下から右上の青のロープライン,
画面2/3右のオレンジのロープラインはキョンシー5.10c)
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岩角でロープが擦れないようにランニングビレーをセットする。
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April 13, 2016

西丹沢 屏風岩山 地図読み&ショートロープ研修(Y野)

日程   :2016年04月10日(日)
行先   :西丹沢 屏風岩山(中川BS~大滝橋BS)、悪沢左岸尾根を上がり箱根屋沢左岸尾根を下る
天候   :薄曇り、風平穏、ロープワーク講習中にレインウェアを羽織る人もいた
参加者  :男5,女1、松浦講師
研修テーマ:木登り、ロープを登る自己脱出、仮固定(100分)、吊り上げシステム(80分)

 先月の筑波山に引き続き地図読み&ショートロープ研修に参加しました。ピンク色の部分が山肌にちらほら見られ、コゲラ(キツツキ科)が木を突く独特の音が響き、春の訪れを実感しました。

 今回藪漕ぎはなく、尾根へ上がるところと下りるところが急傾斜だったほかは明瞭な尾根歩きでした。しばらく上ると落葉樹の自然林で、樹木越しの見通しが効く季節なので、地図読みでは周囲の山並みを参考に地図の正置が行えました。屏風岩山頂までは行かずに965m地点で引き返しましたが、その分研修時間が多く取れたし、地図読み山行としても進む方向が細かく変化するコースで十分な練習になったと思います。

 ロープワーク研修は2回に分けて合計3時間と充実していました。木登り、ロープ登り、吊り上げシステムともなぜか楽しく、時間を忘れて練習しました。締まったフリクションヒッチが緩まなくなるのはロープとスリングの相性みたいで、バッチマンのクレムハイストとマッシャーの効き具合を比べてみました。また、クレムハイストは効きに方向性がありますが、いざというときどちらから巻けばいいのかわからなくなってしまい、理解不足なところが炙りだされてよかったです。1/5吊り上げシステムのデモを見ましたが、自分は実用上
1/2 と 1/3 で十分と感じたので、これらを定期的に繰り返し練習していこうと思います。

・GPSログの軌跡|カシミール3Dで作成しました。
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1. 明るく明瞭な尾根
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2. 隣の尾根もよく見えて、地図の正置の練習にうってつけ
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3. 簡易ハーネスはスリングで作成
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4.アブミを作って木登りをする。
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5. ハーフマスト仮固定
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6,さらに尾根を行く
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7. 1/2吊り上げシステム、要救助者側のカラビナが動滑車になる
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8. 1/3吊り上げシステム、岩登りでセカンドが自力登攀できなくなったとき
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9. 2回の講習を終えて下山開始
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10. ミツマタの群生の中を行く
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11. 尾根を下りる急坂で、樹木ビレーとフィックスロープの講習
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12. 自力で下れない人はフィックスロープを頼りに下ってもらうデモ
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13. 無事下山しました
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