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November 10, 2016

「テーピング 比べてみました」 (Jam! 活動報告)

2016年11月 応急処置としてのテーピングを想定して、練習と有効性の検討を行いました。

 

要旨:テーピングには「非伸縮」と「伸縮」のテープがある. 「登山中に捻挫した」といった危急時には, 固定感の高い非伸縮テープが有効であるが, シール状の既製品がある伸縮テープこそ簡単に貼れて危急時に有効と考えた.

今回, 各々のテープを片足ずつ足首に使用し, 固定感, 作業性, 処置時間, 費用面などを検討した.

結果として, 非伸縮テープはやはり固定感が高く, 登山の応急処置としては適当. また安価である. しかし, 手際よく処置するには知識や技術が要求され, 事前の十分な練習が必要. 伸縮テープは貼り易く, テーピング処置への抵抗感を軽減させるが, 応急処置の固定感としては重ね張りしても非伸縮に劣る. また高価である.

登山時の応急処置のテーピングとしては, 事前の練習を行った上で非伸縮テープを携帯, 使用するのが良いと思われる.   ~論文風にしてみました(#^^#)~


【はじめに】
テーピングには、非伸縮テープと伸縮テープがあります。テーピングというと前者の非伸縮(伸びない)のホワイトテープが一般的です。これしか無かった時は全般に使用されていましたが、伸縮テープが登場してからは役割的に主に応急処置の固定用や、まだ完治していない状態で運動する場面など、しっかり固定に使用する傾向があります。

伸縮テープは伸びる特性を生かして、運動時に安定感を与える、つまりケガの予防やケガ治癒後の再発防止の目的で、予め運動前から貼ることが多いです。

登山では、ねん挫など不意のケガの応急処置として非伸縮テープを携帯する事があります。ガイド協会の危急時対応技術講習でも「内半捻挫(外くるぶし側を痛めたねん挫)した時に…」と非伸縮テープで足首のガッチリテーピングを練習しました。

テーピングって、普段あまりしない作業ですから急に処置しようとしても困ってしまいます。ロール状のテープを引き出して、どこから貼る?どのように? 貼り始めたらシワシワになって一度廃棄してまた新たに…なんて。出来れば誰かにやってもらいたい、と処置への抵抗感も高く感じます。

そんな時に既製品の伸縮テープなら、簡単に貼れて処置時間も少なく、テーピングへの抵抗感も少ないのではないか、と思いました。そこで、足首にそれぞれのテープを貼ってみて、固定感(安心感)、貼りやすさ、処置時間、費用面で検討してみました。(文字ばっかりでスミマセン。)

【調査】

写真①

Photo
非伸縮テープでの足首テーピング。大まかに4工程(①アンカー ②スターアップ ③ホースシュー ④フィギュアエイト)があり、ロール状のテープを貼って切って…するのは結構大変です。上手な人はテープを手で切る動作からスマートです!写真はスターアップが終わったところ。細かな貼り方は省略します。

写真②

Photo_2
フィギュアエイトまで施し、完成! テーピングに馴染みのない方が助言を得ながら行うと10分位。貼り方を覚えていると5分位。初めてではテキスト見ても、助言が無いとかなり時間が掛かりますし、仕上がりもメチャクチャになってしまうかもしれません(メチャクチャでも結構固定されている事はあります)。上手くいかないと焦ってきて、抵抗感は高いです。

 

写真③
Photo_3
次に右足に既製品のX状の伸縮テープを貼っていきます。シール状で貼りやすいです。(X状のテープは足首に適しています。他の既製品として膝に適したV状、ロール状のものもあります。)

 

写真④
Photo_4
説明書では伸縮テープを3枚るとガッチリ安定感が得られるとあります。3枚は各々スターアップ、ホースシュー、ヒールロックの役割となっています。写真は2枚目のホースシューを貼っているところです。ちょっと引っ張って非伸縮っぽくするのがポイントです。

 

写真⑤
Photo_5
伸縮テープでの処置終了!所要時間は説明書を見ながらで5分位です。作業に集中すると、あっという間に感じます。簡単に貼れて処置への抵抗感は少ないです。(本当に初めて行う場合は、もうちょっとかかるかも)

 

写真⑥
Photo_6
左足に非伸縮、右足に伸縮。

 

写真⑦
Photo_7
内半捻挫したと想定して、公園の丘や階段で歩行チェック。

重要な固定感ですが、非伸縮テープの方がやはり高いです。伸縮テープは痛みを増強するであろう内半(足の裏が内側を向く動き)は適度に抑えられており、軽症であれば使えそうです。ただし、応急処置として非伸縮テープと比べてしまうと頼りない印象。重ね張りした伸縮テープのガッチリ感を期待しすぎていたかも…。

 

写真⑧
Photo_8
段差で確認。本当に受傷していたら、こんな風には歩けないのですが…。

 

写真⑨
Photo_9
階段でも確認。

写真⑩
Photo_10
テーピングしたままPK練習やミニゲームもしてみました。

【結果と考察】
◆ 値段は、今回使用した非伸縮テープ(38㎜×12m)は400~500円、 X状の伸縮テープは6枚で1600円位。当然ですが非伸縮の方が安価です。

◆ 貼付作業の容易さ、作業の抵抗感の低さは伸縮テープの方が良いです!

◆ 応急処置としては関節の安定、固定感が重要です。作業性も大切ですが、今回の比較では「事前に練習をして非伸縮テープを使用する方が良い」と感じました。ロール状の非伸縮テープは、靴の補修や2本のストックで松葉杖を作る、なんて事にも使用でき汎用性があります。

◆ 応急処置を要する時、つまり急性の炎症が起きている場合は、循環不全を防ぐために足にぐるりと1周巻かずに、一部貼らない部分を作るのも時として必要です(オープンバスケット:テキストやYouTubeなどで見られます)。まったく奥が深くて困りますが、ひとまず一般的な巻き方を知っておくのが良いと思います。

◆ ハイカットのブーツを履いていたら、まず足首の捻挫はしないのでは!?と想像します。実際の統計は分かりませんが、膝への処置の方が実用的かもしれません。

<編者注>
ハイカットのブーツでも捻挫した例をいくつも聞いています。ハイカットとローカットでは捻挫のしやすさがわずかに異なる程度だと考えて下さい。


◆ ハイキング、岩や沢では、ローカットのシューズを履いている人を見かけます。ローカットだと内半捻挫しやすいので、足首へのケアは大切だと思います。

◆ 高価になりますが「X状の伸縮テープ3枚貼りで様子を見て、更に固定感を高めたい場合は非伸縮テープでフィギュアエイトを施す」という合わせ技が、固定感も高く、処置への抵抗感も少なくて良いかも…とも思いました。

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Comments

編集注 ありがとうございました。
足首を骨折される方もいますから、ハイカットでも油断できませんよね
(^-^;

Posted by: Sai from Jam! | November 27, 2016 at 11:10 PM

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