バンドで固定したスノーシューMSR(S藤)
TimtamではTSLの踵を固定できるスノーシューが傾斜の強い場面に有効と紹介しており、私もそれを愛用しています。他のメーカーは固定出来ないのでTSLでなければ…と思っていました。
<2022年2月の補足>TSLでは踵を固定する機能をヒールブロッカーと呼んでいます。2022年2月現在でヒールブロッカーが確認出来たのは305と325のinitialとelevationモデルだけでした。特許の面から他のスノーシューメーカーは踵固定機能を採用出来ないようです。
谷川岳警備隊の新井氏はMSRのスノーシューにバンドで踵を固定して使用しているとの事(緩める事も可能)。やはりその方が急傾斜の登り・下りとも都合が良いと。実際、グレードにもよりますがMSRの登攀用のスノーシューはTSLよりもトラバースに強いように思います。
<2022年2月の補足>写真の方法を黒斑山東尾根(ダイレクト尾根)で試したてみましたが、登攀能力はTSLを超えることが出来ないどころか、すぐに外れてしまって苦労させられました。もう少し頑丈に固定すべきです。
<2022年2月の補足>MSRのビンディングはゴムなので、深雪で薮のトラバースなどではゴムの伸びによる緩みは計算に入れておいてほしいです。またゴムの破断もあるのでゴムバンドの予備を持って行動すべきです。傾斜が20度程度以上の山の中に入るなら、踵が上がる必要はないので(踵が上がるとキックステップが出来ないのと薮の中で右に左にそして上下にスノーシューを動かすことがやりにくくなってしまいます)、ワカンジキを靴に固定する「日本式ワラジ履き」のように踵側から土踏まず方向にもバンドがかかるようにして頑丈に固定するべきです。また、踵が上がる状態でクライミングサポートを使ってみましたが、キックステップはさらに出来にくくなりました(クライミングサポートがない状態より登りにくい)。
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