10~15mコンテニアスクライミング(文M浦、写真K林)
2019.3/3土樽・荒沢山でラッセル講習会に行ってきました。
一般的なコースである南カドナミ尾根にはりっぱなトレースがあったので、それ(トレース)のない北カドナミ尾根を登りました。本年は雪が少なく、しかも新雪でなかったために、足首より深く潜ることはありませんでした。上部は下に向いて成長している灌木の藪の急斜面に、締まった雪が30cmほどの深さで乗っている状態でした。
頂上まで標高で200m程度手前の所から、メンバー全員が10m間隔でロープに繋がり、コンテニアスクライミングで登りました。頂上からはトレースを頼って南カドナミ尾根を下りましたが、痩せ尾根なので、標高で300m程度を下るまで、コンテニアスクライミングを続けました。
Timtam&Cueでは10m~15mコンテニアスクライミング(サイマルクライミングのワイドスペーシングと言うんだそうです)を西上州の「岩稜」や沢登りの「高巻」、「つめ」、「急傾斜の藪」で多用しています。灌木の生えている日本の山には有効です。トラバース的なルートで真価を発揮します。
長さは10mよりも短くてもよいですが,短くなればなるほど滑落時に衝撃加重が加わります。体重の軽いメンバーがいる場合は迷わず10m以上にして下さい。15m以上でも良くて、長ければ長いほど安全です。あまり長いとロープの摩擦で行動が束縛されてしまうので、兼ね合いが難しいです。
10m~15mコンテの間隔を自由選択にまかせると間隔を短くしがちなので、最短で8mにしようと提案します。
ロープを張りを緩めてしまいがちなので「ロープが張っている状態を保つ!」を合言葉にして行動して下さい。
言うまでないことですが、斜面の滑落でなくて、垂直壁の墜落が有り得るルートの場合はスタッカートクライミングに切り替えて下さい。
もしかして、スタッカートクライミングのトレーニングが不足していませんか?・・・日和田or鷹取or鹿沼の岩場に、何度も何度も(14回以上かな?)通うようにして下さいね。
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