プレクリップ補助具を作成しました。(かげろう)
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3月23〜24日、冬の上高地の散策に行ってきました。
「観月会」が目的だったのですが、残念ながら月は見られませんでしたが、地元松本産のイノシシ肉でぼたん鍋をして、それなりに楽しんで来ました。
日本では、ここ梓川上流部と北海道の一部にしか自生しないケショウヤナギ。その梢の紅と雪の白、空の青のコントラストはこの季節ならでは。歩いて上高地に入ってこそ見られる景色です。
夏の喧噪とはうって変わって、静かな河童橋。
夜遅くから朝にかけて十数センチの新雪が積もって、河原の石も白く覆われました。
西穂から奥穂への稜線もちらほらと見え隠れ。
静寂のバスターミナル。
施設のメインテナンスで関係者の車が入るので、除雪はされています。
小梨平には冬期トイレもあり、女性でも安心です。
いままでは、借店舗での営業が多かった「日本酒処 猩々庵」
今回、新築物件を入手して新装開店しました(カモシカの15%引きセールに背中を押されて、清水の舞台から飛び降りました (^^ゞ )
青年小屋の竹内さんから譲っていただいた、赤提灯のミニチュア
(5月26日に、松本分校「青年小屋泊、権現岳」の企画があります)
<お品書き>
・わさびの花のお浸し
・自家製ふき味噌の炙り、胡瓜添え
・そら豆とエリンギの網焼き
・地元産イノシシ肉のぼたん鍋
・〆の雑炊
<お供のお酒>
・今錦 「しぼりたて生酒」純米無濾過生原酒 (上伊那)
・菊姫 「菊」本醸造 (石川県)
イノシシの肉は、知り合いのジビエ居酒屋のマスターから分けていただいた、松本市入山辺産(300グラムも!)
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私の所属する青森の山岳会(山岳同人『流転』)では東北の山の縦走に縦穴式雪洞を多用しています。ゾンデ棒で突いて、雪の深さが60cm程度あれば作れます。『流転』版-雪山泊方法比較(エクセルファイル)
Rタイプ縦穴式雪洞
Rタイプ縦穴雪洞 完成外観
タープギリギリの時
タープの屋根をかける前の状態
雪洞の内部
翌日出発跡
この時のテーマが「白神のブナの温もりを感じる」だったのでブナの大木を入れ込んで作成しました!
①雪洞を掘る部分のみ踏み固めます。
②真っすぐに掘り下げます。
③堀った時に出たブロックを積み上げて回りを囲みます。
④シートをかけて、シートの端を強めに引っ張って固定します。
⑤ブロックは図では1段ですが、2段3段と積んでOKです。
⑥荷物は全て雪洞の中に入れます。
⑦スコップやスノーソーも雪洞の中に入れます。
⑧火災等に備え、メンバー何人かは常にナイフを首から下げておきます(テント泊と同じ)。
⑨シートの上に積もる雪は、時々パンパンと払うようにします。
⑩2月の田沢湖スキー場~秋田駒~源太岳~下倉スキー場に2泊縦走に用いました。吹雪の日が多かったですが、快適でした。
Sタイプ縦穴式雪洞
Sタイプ縦穴雪洞
雪洞の入り口
①シートの真ん中内側に雪玉を入れて、シート外側からテルテル坊主のように縛って支点を作ります。
②シートを支点の上にある樹木の枝で吊りあげます。
③シートの端を張り綱で強めに引っ張って固定します。
④高さがあるので居住性が増しますし、雪をパンパンと払う回数も少なくてすみます。
縦穴式雪洞の利点
横穴式に比べて、①設営が速い、②湿度が高くなりすぎない、③天井が下がって来ない、④酸素が欠乏するリスクが減る、⑤首から下げたナイフを使ってシートを切ることで、緊急脱出が出来る、⑥トイレ部屋の併設も容易なので、外に出なくても一晩過ごせる、等の利点があり、実用的です。
上の写真でわかるように、横穴式雪洞は雪の深さが1m50cm程度以上必要になる。中に入って掘っている間に衣服が濡れてしまう。
縦穴式雪洞の弱点
①天井のタープが結露する(テントでも結露する、横穴式は結露しない)、②しんしんと降る雪(Sタイプ縦穴を採用、さらにタープの傾斜を工夫する)、③降雨
結露した天井(手拭いでこまめにふく)
Rタイプ縦穴作りイベント
①「小学6年生のための縦穴雪洞を作って楽しむ会」イベントの様子です。、②山岳同人「流転」の主催です。、③ブロックを高く積んでも、被せたシートの張力で崩れることはなかったです。
山岳同人「流転」会長より補足説明
タープはカモシカか秀山荘の物を用いています。カモシカだったら大(だいだい色、6~10人)は2.7×3.6m、中(緑、5人まで)で2.3×2.9mのようです。素材は15Dか30Dナイロン(多分15D)。
荷物置き場ですが、四方に積んだブロックの外のタープの下に物を置くスペースはなく雪に埋まってしまいます。
Sタイプ誕生経緯ですが、たまたま人数多くて8人くらい?だったので、「大きめの覆うものにしよう」と家にある山道具の中で探してエスパースのフライを持っていったとのこと(おそらく6~7人用のテントフライ)。中心部トップを吊ったのは立体の形なのでただ被せるだけだと天井が垂れ下がるからです。Sタイプの場合は四方のブロックは正方形なり正六角形なり、円形の方がおさまりがいいです。
積雪60cmあれば十分作れます。小6生の自然クラブで校庭で作る場合、積雪40cmくらい、40cmでも余裕で作れますが、別の場所からブロックを切り出す必要はあります。
R式はテントとほぼ変わらず、湿度は高くないです。テントに比べると周りが雪なので(断熱という意味で)暖かいです。イグルー・横穴雪洞に比べても作成時の濡れがほぼなく、かつ、湿度が高くないので濡れ物も着干しできてしまいます。
空間は広いです。9人用まで経験があります。
600m~5000mで経験済み。氷以外なら、どんな雪質でもできます
弱点はしんしんと降る雪、降雨です。
S式は樹林帯で作りますが、樹林帯は風が弱い事もあり、降雪に対してより屋根雪を下ろしやすいという視点から考案されました。S式は当然風には弱いです。
通常の冬山、稜線ではしんしんと雪が降るという事は少ないので(たいていは風雪なので、タープ上に大量降雪はあまりない)、降雪で困る事は少なかったです。
降雪がある場合は酸欠に注意が必要です。少し寒いですが、タープとブロックの間を少し風が通るくらいの方が良いかも知れません、その日の天候により使い分けます。
もう一つの弱点は、タープの朝の結露です。コンロを点けると水滴となり落ちてくるので、手拭いでこまめに拭きます。風通しを少し良くしておくと結露はしなくなります。
シートの傾斜は付ける必要ないですが、降雨があるのであれば、有効と思われます。
スコップ、鋸は全て中に入れておいた方が紛失など無いです。
その日の天気の特徴を読み込んで、重要視する点を変えていく事が必要です。例えば、風が怖い日であれば、タープの固定をしっかりする(タープがめくれないように雪ブロックでさらに押さえて補強するなど)とか、しんしんと降る雪で酸欠が怖いなら、こまめにタープの雪を落とし、換気をするとか、寒さが心配なら、がっちり風が入らないような作りにするとか、などです。・・・
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松本分校の5月の企画として、以下の3つをくアップしました。
講習会カレンダーよりご確認いただき、ご希望の企画がありましたらお申し込みいただければ幸いです。
5月25日(土)〜26日(日)南八ヶ岳・権現岳(無積雪期登山)
また、ゴールデンウィーク後半(5月2日〜6日)は今のところ千島の予定が空いております。
松本分校のページの「期日未定の講習会」やそれ以外の山域でも、この季節・この連休だからこそ行きたい山がありましたら、お気軽にご相談ください。
純白のドレスをまとった「北アルプスの女王」(写真は1月下旬です)
合戦尾根から槍ヶ岳を望む
雪の穂高を眺めながら、ヒュッテのテラスで飲む生ビールとおでんは最高です!
雪に埋め尽くされた涸沢カール
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2019.3/3土樽・荒沢山でラッセル講習会に行ってきました。
一般的なコースである南カドナミ尾根にはりっぱなトレースがあったので、それ(トレース)のない北カドナミ尾根を登りました。本年は雪が少なく、しかも新雪でなかったために、足首より深く潜ることはありませんでした。上部は下に向いて成長している灌木の藪の急斜面に、締まった雪が30cmほどの深さで乗っている状態でした。
頂上まで標高で200m程度手前の所から、メンバー全員が10m間隔でロープに繋がり、コンテニアスクライミングで登りました。頂上からはトレースを頼って南カドナミ尾根を下りましたが、痩せ尾根なので、標高で300m程度を下るまで、コンテニアスクライミングを続けました。
Timtam&Cueでは10m~15mコンテニアスクライミング(サイマルクライミングのワイドスペーシングと言うんだそうです)を西上州の「岩稜」や沢登りの「高巻」、「つめ」、「急傾斜の藪」で多用しています。灌木の生えている日本の山には有効です。トラバース的なルートで真価を発揮します。
長さは10mよりも短くてもよいですが,短くなればなるほど滑落時に衝撃加重が加わります。体重の軽いメンバーがいる場合は迷わず10m以上にして下さい。15m以上でも良くて、長ければ長いほど安全です。あまり長いとロープの摩擦で行動が束縛されてしまうので、兼ね合いが難しいです。
10m~15mコンテの間隔を自由選択にまかせると間隔を短くしがちなので、最短で8mにしようと提案します。
ロープを張りを緩めてしまいがちなので「ロープが張っている状態を保つ!」を合言葉にして行動して下さい。
言うまでないことですが、斜面の滑落でなくて、垂直壁の墜落が有り得るルートの場合はスタッカートクライミングに切り替えて下さい。
もしかして、スタッカートクライミングのトレーニングが不足していませんか?・・・日和田or鷹取or鹿沼の岩場に、何度も何度も(14回以上かな?)通うようにして下さいね。
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2019年2月
Jam!で上州武尊山に行って来ました。天気が良く、比較的安全に雪の山歩きが行えました。
川場スキー場の最終リフトから出発です。当日は大勢の登山者で賑ってました。
剣ヶ峰の手前。出発から30分程度で青と白の世界です。今日の天気に感謝です。
6ヶ月前の同じアングル。安全対策として無雪期に一度歩いておくようにJam!で話し合っていました。
天気で登山者が多いと、トレースを追ってるだけで頂上往復が出来てしまいます。少しでも登山技術を磨こうと、今回は10のウェイポイントでホワイトアウトナビを作成して、現在地確認しながら歩きました。
視界良好で答え合わせし易いのが今日の利点ですが、それでも時に地図アプリで現在地を確認してしまいます。
出発地点に戻ってからビーコン捜索の体験をしました。ビーコンを持っていて、幾らか操作を知っても雪崩の危険度は減少しません。持つことで逆に危険な所に入ってしまう報告もあります。
地形を見る目を磨いたり、天気や雪の様子を経時的に把握したり、クラス1データを確認しながら歩くなど…ビーコンの前に学ぶことが沢山です。まだまだ至らない所ばかりですが、学習値と経験値を高めながら山歩きを楽しめたらと思います。
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