« 妙義金洞山の懸垂下降(M井) | Main | 続 エイト環バリバリ »

November 29, 2019

エイト環 バリバリ(M浦)

 私は金色のエイト環です。ずいぶん前の1983年の春に新大久保のICI石井という山道具屋さんで売りに出されました。私の仲間だった赤色君と銀色君と青色君と黒色君は早めに売れて行きましたが、金色の山道具は目立ちすぎたせいかずっと買ってもらえませんでした。
Img_0170

 9月も半ばを過ぎで、もうすぐ閉店時間の9時が近づいていました。M君という人が相当に急いだ感じで売り場に来て、
「金色しかないのか・・・」とか言いながら、私を持ってレジに行きました。
普通ならちょっとショックですが、買ってもらえる嬉しさで気になりませんでした。
「金色のすごさを見せてやる・・・」と、ひそかに思ったのでした。

 以来M君に連れられて私はいろいろな所に行きました。岩手の沢、秋田の沢、南北アルプスの岩稜、谷川岳の岩場、日和田山の岩場、丹沢奥多摩秩父の沢、などなど千回を超えます。M君が私の大きい方の輪にカラビナをかけて持ち歩いていてくれたのと、なんてったって私は落としても見つかりやすい金色だったので、私は紛失されることがなかったのです。カラビナ君達よりちょっと大きめなことも幸いしたかも知れません。

 最近、M君はマルチピッチの岩場では私の代わりにセカンド自動ロックタイプのビレー器君達を連れて行くのです。でも、銀色君、続いて赤色君もどこかに行ってしまったようで、今は赤色ピボット君に変わっています。

 36年が経過して、私はバリバリの現役です。水流を考えなければならない沢登りでの確保、電光形にロープが伸びた時の確保、降ろしてと言われる可能性が高い時の確保、スタートの難しい場所からの懸垂下降、懸垂下降結び目通過、などなど、赤色ピボット君には負けません。

|

« 妙義金洞山の懸垂下降(M井) | Main | 続 エイト環バリバリ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 妙義金洞山の懸垂下降(M井) | Main | 続 エイト環バリバリ »