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January 30, 2020

仲間と登るロープワーク(松浦)

登山のロープワークを学ぶ時、最初に伝えられるのがエイトノットだと思われます。
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エイトノットを広めたのはヨーロッパアルプスのガイド達です。ガイドとお客様(クライアント)とがロープでつながる時、ガイドはそれを結んであげてお客様には手を出させたくないのです。でも、お客様はロープを自分で結びたがります。

1980年頃までの定番の結びはブーリン結びです。これが結べるお客様は少なく、結べたとしても正確でない可能性があります。そこで、お客様に結んでもらえる結びとして採用されたのがエイトノットです。加重がかかるとほどきにくくなる欠点はありますが、数メート離れた位置からでも正しく結べたかが確認出来ますし、数回の練習で結べるようになるという点でも優れています。

エイトノットは広く受け入れられ、今ではたぶん90パーセントを超えるロープを使う登山者が使っています。今度の東京オリンピックのスポーツクライミング選手達もエイトノットを使用するはずです。

2000年の頃まではエイトノットの次に初心の方に伝えられるのはクローブヒッチでした。
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クローブヒッチは結びやすくほどきやすく、結んだ状態で結び目の位置が変えられるという優れものです。その結び目の位置を変えられるという特性を生かしてリードアンドフォローのロープワークの核心を担う「セルフビレーのセット」に用いられて来ました。
「セルフビレーをトル」という方が多いですが、
小川山屋根岩Ⅱ峰南稜ルートの2ピッチ目で後続2人を上げている時、私は2番目の方に
「セルフビレーをトッテ待ってて下さい」と伝えました。
その方は私のセルフビレーを解除して、余ったロープを綺麗にまとめて待っていてくれました。もし私がその場所でセルフビレーに頼って下を覗くなどしていたら。この文章を書くことはなかったと思います。以来
「セルフビレーをセット」とか
「セルフビレーを解除」とか言うようにしています。

話を戻して、
前記のガイド達もお客様にクローブヒッチを伝えようとしたでしょう。でも、お客様の多くがクローブヒッチが出来るようにならなかったのだと推理出来ます。数10m垂直に登った位置で、高所作業に慣れていないお客様が、確実にクローブヒッチなどの結びが出来るようになるには、1日に数回程度は結ぶ練習をして、それを1週間は続けるぐらいの意欲と努力が必要だからです。それで、120cmスリング(下の写真の黄色いナイロン紐の輪)
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の片端をハーネスのビレーループにもう片端を頑丈な支点に、安全環付カラビナで連結する方法でセルフビレーをセットするようにしました(1980年~2000年くらいかな)。簡単で確実な方法ですが、お客様がセルフビレーを外した時に120cmスリングの持ち歩きがやっかいな問題となります。肩に襷(タスキ)がけにするように伝えても、首にかけたり、長いまま腰に吊るすなどされてしまいます。腰に吊るしても引きずらない60cmスリングでも良いのですが、上から落石が来た時によける範囲が狭く(左右幅120cmしか動けない)なってしまいますので、120cmぐらいの長さが丁度良いのです(左右幅240cm動ける)。

1990年代にデイジーチェーンが登場しました。
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デイジーチェーンは途中の輪を使うことでセルフビレーの長さを微調整出来て、その輪をカラビナでからげて腰に止めることで携行も用意です。誰でも出来るガースヒッチ(輪ゴムを繋ぐ時に使う)別名タイオフでハーネスのロープを結ぶ位置に連結します。
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デイジーチェーンの写真上側の末端を熱で溶けないように補強してあるAの穴とBの穴の両方に通して、ガースヒッチを施して接続します(輪ゴムを引っかける要領)。

2000年代になって強度を高めたパーソナルアンカーチェーンが登場しました。
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2020年現在、パーソナルアンカーチェーン(PAS)を傾向する人は、日和田山の岩場に半分くらいいる感じです。パーソナルアンカーチェーンの欠点(弾力が無い、長さがミリ単位で調節出来ない)を補える、「自在のついたロープ式のセルフビレーグッズ」を使う人も時々見かけます。今後はロープ式が増えて来るかも知れません。
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しかしながらこれらのセルフビレーグッズは
①支点から1.2m以上離れていると単独ではセルフビレーをセットすることが出来ません。
②ロープ式以外は衝撃吸収力がありません。
③セルフビレー専用の用具でそれ以外の用途がほとんどありません(他に懸垂下降バックアップのセット、固定分散のセットなどの用途がある)

④値段が数千円と高価です。
⑤雨具上下ほどの重量と体積があり、1gでも軽量化したいルートには不向き。
などの不利な点があります。

パーソナルアンカーチェーンに限らず
多くの岩場でガイドとお客様の関係で発達してきたロープワークをみかけるようになりました。
①アルパインクライミングの岩場でもスリングでなくてヌンチャク(クイックドロー)を使用する。・・・お客様が回収しやすい。
②ビレー及び懸垂下降の時に手袋使用する。・・・お客様の手がビレー器に巻き込まれても大丈夫。
③懸垂下降の時にロープスリング(ブルージックコード)等でバックアップをセットする。・・・先の下りたお客様がメインロープの下端を持ってバックアップする方法だと、落石に当たる方が出るかもしれないし、確実にバックアップしていただけないかも知れない。
④大きすぎる声で合図する(ビレー解除など)。・・・声が聞こえないほど離れると不安になるお客様がいる。
⑤エイトノット以外の結びは使わない。・・・別の結ひが必要な場合はガイドが結んでしまうか、タイブロックやプーリー等の道具を使う。
⑥ビレー器はグリグリにする。・・・手を放しても大丈夫。
⑦自動ロック型のHMSカラビナを2つ以上持っている。・・・鎖場でセルフビレーがセットしやすい。

でもでも、そんなガイドとお客様の関係のロープワークでなくて、同程度の力量の仲間と登るロープワークを使う登山者が多くいてほしいと願うのです。ガイドとお客様の関係で難しい山の登るのは充分に面白いと思います。でも、同じ程度の力量を持った仲間同士で登ると、簡単な山でも面白くなるのです。緊張感というか、山行全体に核心部でない所でも、力の入り方が一桁は異なるからです(「経験の素敵さ」がプリミティブ(原始的)でビビッド(新鮮))。パーソナルアンカーチェーンは持たずにメインロープでセルフビレーをセットする。ヌンチャクは最小数しか使わないで60cmスリングを多用する。手袋をしないでビレーや懸垂下降をする(冬季は手袋をする)。懸垂下降ではバックアップをする場合としない場合を使い分ける。合図なしでもロープワークが出来る。セカンドオートロック型のビレー器を使いこなす。HMS(ハーフマスト)カラビナは1つしかもたない、ハーフマスト結びを使いこなす。軽量ねじ式安全環付カラビナを使う。リード出来る所はリードする。1gでも軽く1秒でも早くを心がける・・・などなど目指して下さい。

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January 24, 2020

テント泊を学ぶ会 蓼科山(写真N田、文M浦)

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山頂は折り返し点

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2020年1月18日(土)~1月19日(日)
蓼科山登山口の女神茶屋から少し登りかけた所の平地にテント泊し、蓼科山登頂を目指しました。

通年営業の山小屋は少なく20軒ぐらいです{(奥多摩-雲取山荘)、(八ヶ岳-しらびそ小屋,黒百合ヒュッテ,赤岳鉱泉)、(南ア-仙水小屋,駒七丈小屋)、(富士山-佐藤小屋)、(中ア-千畳敷ホテル)、(北ア-西穂山荘)、(丹沢-みやま山荘)、(安達太良-黒金小屋)、(美ヶ原-山本小屋)}つまりテント泊でないとたくさん雪山に行けません。雪山でのテント泊適地は夏山より数段多く、雨に濡れないなどの利点もあります。

<テント生活編>
1、用具
トイレットペーパー(ビニール袋に入れたままで使うこと)、シラフ、シラフカバー、ビニール袋、個人用マット、ポリタン(小さい湯たんぽを使う手もある)、カイロ、テント、コンロ、ボンベ(1人1日0.6缶)、たわし、ラジオと天気図用紙(スマホで情報が得られない場所の場合)、ぞう足、トランプ、コッヘル、食器、スコップ、テントマット(個人用マットの性能が良いので厚いマットは不要)、調理器具、など

*40年程前に個人用サーマレストマット(半身用)が発明されました。M浦はゴアテックス雨具,自立式テント,サーマレストマットはここ40年で登山界にあった3大改良だと考えています。サーマレストマットのおかげで冬のテント生活でも背中が寒くならなくて就寝出来るようになりました。エアマットなのですが、細かい気泡に空気を閉じ込めるので対流によって熱が雪面に逃げないのです。現在はさらに改良されたネオエアーエクスサーモ(サーマレスト社製-モチヅキ株扱)という製品が良いようですが、残念なことに半身用の小さいサイズのモデルは生産を終了してしまいました。全身用は寝心地が良いかと推理しますが、占有面積が大きく、4人用の山岳テントを3人で使うような場合に邪魔になりやすく、穴が開いてしまう危険も増加します。しかも、高価(30,000円強)です。ネオエアーXLiteシリーズに半身用(Sサイズ20,000円弱)があるので良いかもです。M浦も最近購入しましたので機会を見つけて使い勝手を報告します。
https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/product.asp?id=156
サーマレストマットはテント生活での最重要アイテムの一つです。寝る時以外は広げない、スタッフバックを2重にして持ち歩くなどの工夫をして使って下さい(テント内やザック内に無数にある尖った物や硬い物に接触することでのパンクを防ぐため) 。
*4シーズンシラフは大きすぎてパッキングしにくい欠点があります。3シーズンシラフの中に夏用の薄いシラフ入れて使うのがパッキングしやすいし組み合わせを変えてオールシーズンに使えるので良いかもです。さらにゴアテックスシラフカバー(大きいの)を使えば完璧かも?

2、食料と調理
テント食の例………ペミカン、野菜味噌、アルファー米、など
大きなテントでも食事は個々に作る時代になりました←軽量化を心がける人にとってはありがたいです。
1~2泊ならコンビニで調達する食料でなんとかなります。3泊以上の場合はぺミカンなどで軽量化して下さい。
*食器の汚れは凍りつく前にトイレットペーパーでふき取って下さい。

3,テント設営
テントのパッキング(ポールをザックのサイドに付ける場合は落とさない工夫が必要、大き目の袋に入れる)、テント場の決定、雪踏み、防風ブロック(樹林帯では不要)、テント袋とポール袋をいち早くテントの中に入れる、テントのポールをつなぐ(ジョイントに雪をつけない)、ポールをスリーブに通す、四隅の固定、張り綱の固定、内張つけ、テントマットを敷く、アイゼンとピッケルを外の目印のある所にまとめて置く
外張について=外張りは海外の高所登山でのアタックキャンプ用、日本の山には向かないかも?
内張が無いテントの場合は日本の山の樹林帯のテント場なら夏用のフライで対応の出来ます。
*テントのペグは不要(雪にはペグは打てない)。夏山テントでも不要(稜線のテント場は石だらけげペグが打てない所が多い)
*枯れ木を追って、捨て縄(植木用の自然に帰る麻ひもが良い)をつけて雪に埋めて支点にする。出発時は捨て縄を切る。

4、テント生活
雪とり(ビニール袋かテントの袋に入れる)、私物入れ、雪払い(あまり神経質にならないこと)、物をどこに置くか、水作り、天気情報取得(スマホで情報収集出来ない場所ではラジオを使う)、トランプ(停滞時の時間つぶし寝る場所をかけれババヌキでも楽しい)、就寝時間の決定、雪かき、トイレ、就寝位置(端は寒く人と人の間は暖かい)、ナイフ(火災時の脱出用)、懐中電灯、水筒、革靴は抱くかシラフとシラフの間に置いていて寝る、起床時間の決定、寝ている時に寒くなったら(起きて朝食か湯たんぽを作る)、宴会の注意

*焚火好きの方へ・・・冬は樹木が乾燥しているので焚火をしない方が無難です。

5、テント撤収
私物の整理、朝食作り、パッキング(テントの中で)、テントの撤収、ポールをたたむ、テントを袋に入れる(テントをたたまずにシラフを袋に入れるようにテントの端から袋の押し込むので良い→早いし1人でもしまえる)、テント袋(大きめに)、ごみの問題
*ポールのジョイントが凍りついてしまい離れない場合はテルモスのお湯をかける。

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January 13, 2020

「浅間山 剣ヶ峰」Jam!活動報告

2020年1月3日
 浅間山荘を起点に浅間山の南に位置する剣ヶ峰(2281m)に登頂し、北側の急斜面を下降して火山館に至るルートを歩いてきました。
 剣ヶ峰は元々は黒斑山や蛇骨岳と地続きであった浅間山の外輪山です。2800mはあったとされる旧黒斑山が、噴火で山体が吹き飛び、残った裾野の南側が剣ヶ峰です。現在の浅間山は後から隆起した山です。

写真1 黒斑山頂から見た剣ヶ峰 右側のヒサシゴーロ尾根から登り、左の急斜面を下ります。
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写真2 コース全容
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写真3 登山道から外れ、ヒサシゴーロ尾根への登り。テープが多く、バリエーションとは言い難い雰囲気…。出だしやや急登。

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写真4 年末に降雪があり、ここ2~3日は晴れ。前日にピストンしたと思われるトレースがあり、否が応でも山頂へ導かれます。Photo_20200113132602

写真5 左奥に黒斑山、手前は剣ヶ峰から西に延びる牙山(ぎっぱやま)。8合目まではラッセルする程の積雪なし。そこから山頂までは50㎝程度の積雪で、運動不足の私達にはトレースがあっても疲れました。
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写真6 南には雲海に浮かぶ八ヶ岳。
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写真7 剣ヶ峰山頂(2281m)。奥に浅間山、巷ではガトーショコラと呼ばれているとの事…。
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写真8 山頂から浅間山方面は急な斜面で、足元が見えません。初見なので、ここの急降下を核心と考えロープなども用意してきました。Photo_20200113132606

写真9 積雪は30~80cm程度。表面から10㎝位に境界の不明瞭な弱層がありましたが、概ね雪の結合は良好でフカフカです。雪崩の心配は乏しいと判断し、少し回り込んでルートを選びながら下ります。
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写真10 雪に足が沈んでいく感覚がとても楽しいです。アイゼンで下りましたが、前足荷重でテレマーク姿勢で重心を保っていくと安定します。
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O部さんにも体験してもらいました。写真は方向修正でトラバースしているところ。面白い…と200m程一気に下ったら、足が非常に疲れてしまいました(泣)。

写真11 天狗の露地…カラマツ時々シャクナゲの藪。先ほどの下りが核心かと思っていましたが、このカラマツ林が一番の核心でした。火山館への方向を決めて歩き出しても、倒木や密な樹木で方向を惑わされます。足も疲れていて、トホホ気分で歩きました。剣ヶ峰~牙山の山際を歩くと現在地を把握しやすいかな…と思いました。
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写真12 火山館からは登山道で浅間山荘へ戻ります。正面は牙山。踏まれた雪道は夏道よりも歩きやすいなぁ…と感謝して下りました。
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浅間山荘7:00発~剣ヶ峰11:30着~火山館13:40着~浅間山荘15:30着(休憩を含んだおおよその時間) 

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January 10, 2020

山にはAKBを連れて(松本分校長)

1月10日発売のワンダーフォーゲル2月号。特集記事の「体のトラブル」の部分を監修させていただきました。
普段の講習会や講演会でお話ししている内容を、ライターの小林千穂さんが、とてもわかりやすくまとめてくださいました。 
私もモデルさんとのからみで、腕や後ろ姿で登場してます (^^ゞ

数年前に考えついた「AKB」も活字デビューさせていただきました (^_-)-☆

是非ご覧ください。
Tisima

Tirasi

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January 09, 2020

1gでも軽く,1秒でも早く,1回でも多く(Tim電話番)

「トゥルルルル・・・」固定電話の呼び出し音が鳴りました。
「はい登山教室です。」
「あの~、今度の富士山の『ツアー』の持ち物のことなんですが、8本爪アイゼンでも大丈夫ですか?」
メールでなくて電話での質問は、最近、珍しいです。
『ツアーではなくて講習会です。』と言いたい気持ちをぐっとこらえて・・・。

「6本爪だと五合目の斜面で効かない可能性がありますが、五合目より高く登らないので、8本爪以上あれば大丈夫です。」

と答えて・・・、『ツアーとの違いを説明出来たらな・・・』と思いながら電話を切りました。

講習会すなわち教える所ですから、教える目標が、一番先に、あります。
登山教室Timtam&Cueの入会案内の始めの部分でその目標を再確認しますと、それは単純、「とにかくたくさん山に行く登山者を目指す」です。

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合言葉・・・『1回でも多く』。Timtam&Cueの教育目標だ。

「とにかくたくさん山に行く」ためには、最も使う技術である「歩くこと」が、長時間そして長期間、行えなければなりませんから、軽くて背負いやすいパッキングが出来る登山者を目指さなくてなりません。


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合言葉・・・『1gでも軽く』。すべてのものをザックの中に入れる。

「とにかくたくさん山に行く」ためには、忙しても、なんとしても、山に行く時間を生み出さねばなりません。私の場合はなるべく前日のうちに翌日の仕事の準備をしておくとか、朝から、歩く道順まで考えて動く(仕事する)とか、職場の人に山に行ってると言わないとか(補足:言うと、なぜか、よけいな仕事や飲み会などが増える)、様々を、素早く出来るだけ合理的に行うようにしました。半日の日和田山ハイキングでも、仕事の帰りにクライミングジムに行って登らず横になって30分いるだけでも、山に行ったことにカウントしました。

先日の富士山五合目の雪上訓練で、グリベルやブラックダイヤモンドのアイゼンを使っている方が多かったです。それらは爪の性能は良いのですが、アイゼンバンドのバックルが低温の強風下で扱いづらく、モンベルカジタのそれの何倍も時間がかかっていました。アイゼンバンドだけ交換すると良いと思いました。同じく、5本指のオーバー手袋を使っている方が多かったです。5本指は作業効率が良く見えますが、保温力に欠けます。冷たくかじかんだ手で、時間をかけ、さらにオーバー手を外してアイゼンを着けている方も存て、つらいものがありました。まずは、カモシカの2本指のオーバー手袋をお勧めします。

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合言葉・・・『1秒でも早く』。早いことでのんびりとした休憩時間が生み出せる。

不要なものがいくつも入ったザックを持ち、パッキングとか、メールに対する返信とか、遅くて、気がついたら半年山に行ってない、なんて言うのでなくて、『1gでも軽く、1秒でも早く、1回でも多く』を心がける登山者を目指しましょう。

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ロープウェイを利用して木曽駒ヶ岳の登る方が多いです。あまりに急速に
森林限界の上まで出てしまうとその変化に対応できない場合があります。1g1秒1回の合言葉は時と場合と場所を選んで下さい。

<追伸>駒ヶ岳ロープウェイは、現在、運休中です。それに伴って千畳敷ホテルも営業を休止しています。
 

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January 06, 2020

西黒尾根(S崎)

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小雪&視界不良の中、ラッセルに行きました。
雪は少なく、登山口あたりの登り始めは地面が見える箇所もあります。鉄塔にあがり、樹林帯の中、標高をかせぎます。諸所、赤布があり助けられます。

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軽量の樹脂ワカンを使用

ラクダのコブ付近は、中途半端に岩がでており、鎖を掘り出して登ります。ここからアイゼンに。

氷河の跡周辺は雪壁を行きますが、岩があたる部分もあり神経をつかいます。ザンゲ岩が見えてくるまで部分的にリッジがでてきます。雪庇が発生してる箇所もあり、ラッセルは深いです。念のためリッジトップを外して進みます。

7時間ラッセルしたので、回はここで戻ることに。

ラッセル、視界不良のル-ト見極め、何回行っても谷川岳は勉強させられます。

今回注意したこと
湿った雪対策
手袋3セット=ラッセルがあるので、手首を覆って雪がはいらないもの。
オ-バ-手袋とウ-ルもしくはパワ-ストレッチの組み合わせがいいかも?

暗いうちから行動する
5時に取りつきました=寒いですが、下着もさらさら、
稜線まであまり蒸れることもありませんでした。
肌着メッシュ追加がお勧めです。

視界不良対策
篠竹1.5mくらいにカットしたもの30本持参=
ホワイトアウト対策用、ザンゲ岩から上は視界不良ですと危険です。今回は 下でかなり使いました。樹林帯でひっかけますので うまくザックに装着できる工夫要。曇っていても サングラスは必ず 眼の弱い方 雪目になります。

湿った雪
深いラッセル
諸所でてくる岩場
条件かわる雪面
雪庇
ホワイトアウト

日本の雪山を思う存分、経験させていただきました。

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