テント泊を学ぶ会 蓼科山(写真N田、文M浦)
山頂は折り返し点
2020年1月18日(土)~1月19日(日)
蓼科山登山口の女神茶屋から少し登りかけた所の平地にテント泊し、蓼科山登頂を目指しました。
通年営業の山小屋は少なく20軒ぐらいです{(奥多摩-雲取山荘)、(八ヶ岳-しらびそ小屋,黒百合ヒュッテ,赤岳鉱泉)、(南ア-仙水小屋,駒七丈小屋)、(富士山-佐藤小屋)、(中ア-千畳敷ホテル)、(北ア-西穂山荘)、(丹沢-みやま山荘)、(安達太良-黒金小屋)、(美ヶ原-山本小屋)}つまりテント泊でないとたくさん雪山に行けません。雪山でのテント泊適地は夏山より数段多く、雨に濡れないなどの利点もあります。
<テント生活編>
1、用具
トイレットペーパー(ビニール袋に入れたままで使うこと)、シラフ、シラフカバー、ビニール袋、個人用マット、ポリタン(小さい湯たんぽを使う手もある)、カイロ、テント、コンロ、ボンベ(1人1日0.6缶)、たわし、ラジオと天気図用紙(スマホで情報が得られない場所の場合)、ぞう足、トランプ、コッヘル、食器、スコップ、テントマット(個人用マットの性能が良いので厚いマットは不要)、調理器具、など
*40年程前に個人用サーマレストマット(半身用)が発明されました。M浦はゴアテックス雨具,自立式テント,サーマレストマットはここ40年で登山界にあった3大改良だと考えています。サーマレストマットのおかげで冬のテント生活でも背中が寒くならなくて就寝出来るようになりました。エアマットなのですが、細かい気泡に空気を閉じ込めるので対流によって熱が雪面に逃げないのです。現在はさらに改良されたネオエアーエクスサーモ(サーマレスト社製-モチヅキ株扱)という製品が良いようですが、残念なことに半身用の小さいサイズのモデルは生産を終了してしまいました。全身用は寝心地が良いかと推理しますが、占有面積が大きく、4人用の山岳テントを3人で使うような場合に邪魔になりやすく、穴が開いてしまう危険も増加します。しかも、高価(30,000円強)です。ネオエアーXLiteシリーズに半身用(Sサイズ20,000円弱)があるので良いかもです。M浦も最近購入しましたので機会を見つけて使い勝手を報告します。
https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/product.asp?id=156
*サーマレストマットはテント生活での最重要アイテムの一つです。寝る時以外は広げない、スタッフバックを2重にして持ち歩くなどの工夫をして使って下さい(テント内やザック内に無数にある尖った物や硬い物に接触することでのパンクを防ぐため) 。
*4シーズンシラフは大きすぎてパッキングしにくい欠点があります。3シーズンシラフの中に夏用の薄いシラフ入れて使うのがパッキングしやすいし組み合わせを変えてオールシーズンに使えるので良いかもです。さらにゴアテックスシラフカバー(大きいの)を使えば完璧かも?
2、食料と調理
テント食の例………ペミカン、野菜味噌、アルファー米、など
*大きなテントでも食事は個々に作る時代になりました←軽量化を心がける人にとってはありがたいです。
*1~2泊ならコンビニで調達する食料でなんとかなります。3泊以上の場合はぺミカンなどで軽量化して下さい。
*食器の汚れは凍りつく前にトイレットペーパーでふき取って下さい。
3,テント設営
テントのパッキング(ポールをザックのサイドに付ける場合は落とさない工夫が必要、大き目の袋に入れる)、テント場の決定、雪踏み、防風ブロック(樹林帯では不要)、テント袋とポール袋をいち早くテントの中に入れる、テントのポールをつなぐ(ジョイントに雪をつけない)、ポールをスリーブに通す、四隅の固定、張り綱の固定、内張つけ、テントマットを敷く、アイゼンとピッケルを外の目印のある所にまとめて置く
*外張について=外張りは海外の高所登山でのアタックキャンプ用、日本の山には向かないかも?
*内張が無いテントの場合は日本の山の樹林帯のテント場なら夏用のフライで対応の出来ます。
*テントのペグは不要(雪にはペグは打てない)。夏山テントでも不要(稜線のテント場は石だらけげペグが打てない所が多い)
*枯れ木を追って、捨て縄(植木用の自然に帰る麻ひもが良い)をつけて雪に埋めて支点にする。出発時は捨て縄を切る。
4、テント生活
雪とり(ビニール袋かテントの袋に入れる)、私物入れ、雪払い(あまり神経質にならないこと)、物をどこに置くか、水作り、天気情報取得(スマホで情報収集出来ない場所ではラジオを使う)、トランプ(停滞時の時間つぶし寝る場所をかけれババヌキでも楽しい)、就寝時間の決定、雪かき、トイレ、就寝位置(端は寒く人と人の間は暖かい)、ナイフ(火災時の脱出用)、懐中電灯、水筒、革靴は抱くかシラフとシラフの間に置いていて寝る、起床時間の決定、寝ている時に寒くなったら(起きて朝食か湯たんぽを作る)、宴会の注意
*焚火好きの方へ・・・冬は樹木が乾燥しているので焚火をしない方が無難です。
5、テント撤収
私物の整理、朝食作り、パッキング(テントの中で)、テントの撤収、ポールをたたむ、テントを袋に入れる(テントをたたまずにシラフを袋に入れるようにテントの端から袋の押し込むので良い→早いし1人でもしまえる)、テント袋(大きめに)、ごみの問題
*ポールのジョイントが凍りついてしまい離れない場合はテルモスのお湯をかける。
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