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April 30, 2020

自宅でのトレーニング(I東)

Itou
 お持ちの方もいるかと思いますが、メトリウスのロックリングス。1年ほど前、クライミングの保持力を鍛えるためにぶら下がり健康器と一緒に購入し、山やジムの合間に、週2回くらいトレーニングに使っていました。
 その後、半年くらい経ってからは忙しさを言い訳にもっぱらハンガーラックと化していましたが、ここ最近の山へもジムへも行けない状況により、久々に現役復帰となりました。諸々の自粛解除後すぐに山へ行けるよう、休日の夕方は筋肉痛づくりに励んでいます。
 ただ、メーカーHPで紹介されているトレーニングプログラムは、ハード過ぎて初級者には参考にならないため、私は以下のサイトのプログラムでトレーニングしています(持ちやすい順にテッペンのガバを1、一番上の4本指エッジを2、中間の3本指エッジを3、としています/最下段のポケットは無視)。
https://www.poznen.net/entry/bouldering-training-menu
 このトレーニングは実際に効果があり、購入後まじめに取り組んでいた時には、サイトで謳うとおり、ボルダー3級が少し登れるようになりました(ただし、サボったらすぐに登れなくなりました)。ロックリングスは値段も4千円と手頃ですし、(頑丈な)壁にも直接取り付けられるので、保持力の強化以外に、懸垂で体幹を鍛えたい人にもオススメです。
 なお、私は先ほどワンセット済ました後、久々に4kmの軽いランニングをしてきました。以前、途中の公園には壊れたボルダー壁があったのですが、なんと修理され直っていたため飛び付いてしまいました。気をつけないと、ロックリングスはまたハンガーに埋もれてしまうかもしれません。

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April 29, 2020

登山の自粛は必要?(国際山岳医・登山ガイド千島康稔)

【登山の自粛は本当に必要?】
          国際山岳医・登山ガイドステージⅢ
                     千島 康稔   


今の時期、屋外での活動である登山の自粛は本当に必要なのでしょうか。
「こんな時期だからこそ、山に行って解放された気分になり、ストレスを発散したい」 私もそう思います。

でも、今はもうしばらく待つべきではないでしょうか。

私なりに、「今の時期に登山をすることの危険性(弊害)」をまとめてみました。

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【宿泊を伴う、あるいは長時間におよぶ日帰り登山の危険(弊害)】
1)入山後に発症し重症化する危険
今回のCOVID-19は、感染していても無症状の人がある一方、発症後数時間で酸素投与や人工呼吸器が必要になる場合があります。なにも自覚症状がなくても、入山後に発症して急激に悪化する可能性があります。

2)遭難時の救助の困難さ
COVID-19と関係なく、怪我や体調不良で遭難したとしても、現在ではその人が新型コロナウイルスに感染していないという確証はなく、感染している可能性を考えての救助になります。原則としてヘリ救助は行いにくく、地上からの救助者も感染のリスクを考えて行動しなくてはいけません(万が一、ヘリのパイロットが濃厚接触者になれば社会的影響は非常に大きいです)
また、たとえヘリ救助が行われたとしても、天候や場所によっては数時間から一晩以上、現場で待機する必要があります。

3)標高が高く低酸素になる
標高3000メートルで平地の7割の気圧、標高1800メートルでも平地の8割の気圧であり、呼吸器疾患の症状がより悪化しやすい環境です。

4)宿泊が伴えば山小屋・テント泊のいずれも三密の状態を免れない。
また、十分な水が確保できず手洗いなどがしにくく、ひとりの無症状の感染者がいれば、全員に感染が広がる可能性があります。


【郊外の低山など、数時間で日帰りできる登山の危険(弊害)】
1)登山口までの移動に伴う感染の危険
公共交通機関を利用することはもとより、車に乗り合わせての移動でも三密は避けられず、感染拡大の可能性があります。
また、登山口周辺の住民のリスク・不安も考慮すべき。登山口周辺は高齢者がいたり医療過疎地域であることが多いです。

2)遭難時の救助の困難さ
たとえ日帰りの低山でも遭難の可能性はあり、その時のリスクは前述の通り。自らの遭難のために多くの人をリスクにさらすことになります。

3)マイクロ飛沫による感染の可能性
登山やジョギングなど荒い呼吸をしているときは、大声で話しているときと同様に、周囲にマイクロ飛沫を飛ばしやすいです。
近距離で長い時間登山を続けたり、多くの登山者とすれ違ったりしていると、マイクロ飛沫による感染の危険があります。
(最近は、混雑したコースでのジョギングも控えるように。ジョギングエチケットも提唱されています)

7matumoto

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プチ技5 エイト環のセット方法(S田)

エイト環をハーネスのギアラックにかける時、エイト環の大きな輪にカラビナをかけてぶら下げるのが常識ですね。
小さい方の穴にカラビナをかけてぶら下げておくと、セットする際にエイト環を落とすと注意を受けることも。
でも、落とさずにセットする方法があります。その方法をご紹介します。

①エイト環の小さい方の穴にカラビナをかけて、ギアラックにぶら下げておく。
P51
 
②エイト環の大きな輪にロープを通し、そのロープを手首にかける。
P52

③手首にロープをかけたまま、カラビナをギアラックから外す。
P53

④手首にかかったロープを手から抜く
P54

⑤写真から手を省略するとこうなります。もうお判りですね。
P55

⑥カラビナをビレイループにかければ完了です。
P56

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April 27, 2020

近所の貴船神社にコロナ収束祈願(I田)

世の中は外出自粛中で恐縮ではありますが、、誰もいない太白山貴船神社でお参りし、帰り道でぶらり食料を調達。
Img2484

ミヤマ棘草とコシアブラを少々、山からお裾分けしてもらいました。
Img_2485

すぐ近くが我々の生活圏なのですが、このところ人が騒がないからでしょうか、新しい熊の痕跡を発見。野生動物が近くに住んでいる事をあらためて感じました。

ここでもやはりSOCIAL DISTANCEを意識する事が大切なようです。

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プチ技4 結びを解きやすくするための工夫(S田)

エイトノットなどで結びを作った際、大きな荷重がかかると結んだロープがほどきにくくなります。
そこで一工夫します。
結び目にカラビナを掛けておきます。ほどくときに、カラビナを抜けば結び目を緩めやすくなります。
※カラビナは刻みの無いキーロックカラビナを使います。

①通常のエイトノット。
P41

②エイトノットの結び目にカラビナを掛ける。
P42

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April 26, 2020

階段を登って山に行こう(M輪)

以前、ヤマケイを読んでいたら、ケガをしないためには、月に標高差2000mの登山が必要、の記事を読みました。TImtamの日帰り講習会なら700m前後のが多いと思います。よって講習会なら月に3回、というところでしょうか。こう考えれば、なんとなく納得。ただ、月3回行けないときもあるのが現状(特に今は)。ならば、日常生活で標高差を稼ぐことを考えてみました。

ためしに、日常生活に出くわす階段を全部登ったらどれくらいになるか、以前に調べました。駅や会社などの階段の1段の高さを測り、階段数を数えました。プラス、昼休みに会社の1階から6階の屋上までをトレーニング替わりに1回登ことも加えました。

そしたら、なんと!日常生活の階段をすべて登り、かつ昼休みに1回屋上まで登ると、約60m。週は5日、1月は4週間で計算すると、60m×5日×4週=1200mです。1200mと言えば丹沢・塔ヶ岳への大倉尾根に匹敵します。

積算の標高差だけで比べれば、毎日階段を上ることは、大倉尾根に月1回トレーニングに行ってるのと同じ、これってすごくない?と思いました。昼の階段上りを2回に増やせば月に約400m増えて1600m、3回なら2000m。

ただ、難敵は、色んなダイエットと同じく、持続性の維持です。

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April 25, 2020

プチ技3 スリングの長さを調節する その2(S田)

今回は、スリングの長さを素早く調整できる方法として、スリングの端にブーリン(二重ブーリン)で結んで輪を作る方法を紹介します。

①スリングをひねって写真のようにループを作ります。
P31

②そのループにスリングの端を通します。
P32

③通したスリングの先(輪の部分)にもう一方の端を通します。
P33 

④結び目を締めあげると完成です。
P34

⑤結び目を上下にスライドさせることで長さを調節します。
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⑥二重ブーリンとシートベンドとを合わせてスライドを作りました。

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STAY HOME 涸沢の星空(M井)

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2017年5月3日 涸沢で撮影した星景です。

今年は我慢のGWです。
ご家庭のPCで美しい涸沢の星空をご覧頂ければと思い投稿します。
5月7日から山行が出来ることを願い
STAY HOME!!
筋力低下しないよう自宅で自主トレしましょう!

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April 24, 2020

お気に入りビレイデバイスの紹介(K澤)

写真①
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懸垂下降に優れたエイト環とセカンド確保のジジを合体させたようなサレワのガイド(SALEWA GUIDE)は、私のお気に入りの逸品です。たぶん今は、販売されてないと思われます。

動画①

<自動ロックの解除について>
垂直壁で体重60kg・ザック10kgを背負ったセカンドクライマーに何らかのトラブルが起き、ロープに総重量70キロ程の荷重がかかったままの状態から自動ロックを解除してセカンドを下ろすには、支点と力点の中間(1/2)ぐらいにロープの荷重点があるため推定で最大35キロ程の力でエイト環の輪っかを持ち上げなければならない事が推測されます。

実際には、35キロより少ない力でロックしたブレーキが緩み始めセカンドクライマー側のロープが滑り出すのではないかと思うのですが、機会があればバネばかり(秤)で検証してみたいものです。

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April 23, 2020

源次郎沢(T口)

緊急事態宣言が発せられる前に表丹沢・源次郎沢にソロで行ってきました。講習会や個人山行で何度も行ってましたが、単独行は初めてでした。
滝は巻かずにフリーで登ったのですが…
この時には、ジムトレもしばらく自粛していたので、やたらと身体が重く感じでキレも今ひとつ。
「あぁ、ロープで確保してもらえばもっと楽しく登れるのになぁ…」
なんて、コロナウィルスに毒付きながらブツブツ言いながらの沢登りでした。

下山は人と会うのを避けて大倉尾根を使わず、源次郎尾根を下りることに決めていました。
源次郎沢からトラバースして出る草原が大好きです。この日も草原から見える街並みや相模湾は何事もないかのように穏やかでした。
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「十大事故から読み解く…」の読書(O野)

「十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕」羽根田 治(山と溪谷社)


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注文して届いて、まだ第1章 木曽駒ヶ岳の学校集団登山事故…1913年のことだが、今でもその教訓は通ずるようだ。
登山を始めたばかりの私には、低体温症のこともよくわかっていなくて、こういうことで…と読み進めている。

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カラビナクリップの動画(K澤)

室内で出来る自主トレを兼ねてカラビナへのクリップ動画を作成しました。 

メールに添付して送信する都合上、28MBのサイズを4.8MBに画面サイズを落として送りました。

スマホの場合はドコモに容量を落として送るサービスがあります。アイフォンにもあります。

サイズを落とさないで動画を送るにはCDや余っているUSBに入れてで郵送するのが良いです。余っているUSBがなければTimtamから取り寄せて下さい。

パソコンを頻繁に使っている方は、クラウドに共通ファイルをアップする方法に挑戦してみて下さい。無料です。


1、マイクロソフトの「ワンドライブ」を使う

Outlookのウェブサイトを開きます。
https://outlook.live.com/owa/

Outlookアカウントにログインします。マイクロソフトのアカウント(ウィンドーズパソコンなら購入時に設定しているはず)で大丈夫です。
アカウントがない場合は新しいメールアドレスと新しいパスワードを作成してログインします。

左上にある。「格子状(正方形)のドット」のアイコンをクリックします。
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雲のマークOneDriveを選択します。
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アップロードをクリックして、ファイルを選択します。
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動画のアップロードに何分かかかります。完了までOneDriveのページを開いたままにしておいて下さい。

アップロード完了後、再び「格子状(正方形)のドット」 をクリック、続いて「Outlook」をクリックして、メール画面に戻ります。

ページ上部の「新しいメッセージ」 をクリックします
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添付をクリックします。
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「クラウドの場所から」を選択します。
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目的の
動画ファイルを選択して下にある「次」ボタンを押します。

「このファイルは大きすぎて・・・」の文は無視して「OneDrive-個人用のリンクとして共有する」を選択します。
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メールの宛先・件名・本文を書いてc-up@nifty.com宛に送信します。

 

2、アップルのアイクラウドからメールを送る

アイフォンをお使いの方はiCloudのサイトに行き、
https://www.icloud.com/
アップルのIDとパスワードを入力しログインして下さい。

I7
メールを選択します。

I3
小さな四角に鉛筆のささったマークを選択します。

I4
書類を挟むクリップのマークを選択し、パソコンにある目的の動画ファイルを選択します。

I5
Mail Dropを使用を選択します。

I6
ロードを待ちます。

ロードされたらメールの宛先・件名・本文を書いてc-up@nifty.com宛に送信します。

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April 22, 2020

府中浅間山(擬似)遡行記(S水)

目の前の沢(国道)の右岸(歩道)を100m程進み、右から入り込んでいる枝沢(脇道)に入る。その後2~3度渡渉(横断歩道)を繰り返したり、落石(自転車)や大岩(人混み)を避けながら、2時間弱で、源頭部(浅間山入口)に到着。最後のツメは約80m。もうひと踏ん張り…。東京都府中市にある「浅間山公園」。

堂山、中山、前山の3つの頂があり、最高峰の堂山が79.6m。
ここでしか見られない「ムサシノキスゲ」の群生があります。

また府中には5月に「大國魂神社、くらやみ祭」がありますが、今年は一般公開は中止され、本来の神事くらやみ祭で実施します。

このお祭りに関係する酒蔵の「御神酒ラベル」をナルゲンボトルに貼って、Timtamの講習会に日本酒を持って行き、山行の無事を祈って、焚き火やテントで酒盛りをしました。

早く新型コロナが治まって、再び酒盛りが出来るよう切に願っています。

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April 21, 2020

冬道具の片づけ(H.K)

Stay Home.
と言われて天気がいいのに山に行けない日曜日、デッキで冬道具の片づけをした。


アックスのピックとアイゼン歯の赤錆をヤスリとサンドペーパーで落とす。
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ついでにピックを研いでおいた。
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テッシュに機械油をしみこませて軽く拭いて、新聞紙にくるんで押し入れに収納。

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アイススクリューは乾燥剤と一緒にビニールバックにいれて保存。
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11月後半から5月中旬まで、その気になれば1年のうち半年も雪山を楽しむことができるのだが、今年は少し早めに終了です。

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April 20, 2020

ロープワーク自主トレ(K沢)

2つ以上の支点を連結して荷重分散による、支点セットの自主トレ写真です。
 
写真①
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3箇所の支点にスリング1本とメインロープを利用した固定分散支点。
 
写真②③
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2箇所の支点に180cmスリング1本を掛けクローブヒッチでカラビナを固定、 2箇所の支点では強度不足なので、
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更にもう1箇所の支点にメインロープを追加した固定分散支点。
 
写真④
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3箇所の支点に60cmスリング3本を使用して固定分散支点。
 
写真⑤
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補助ロープを利用した固定分散支点。
 
写真⑥
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3箇所の支点に180cmスリング1本を使用して流動分散支点。

確保支点集のスライド

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ロープの掛けかえ(T安)

正しいロープの掛けかえ
普通こんなことでは迷わないかもしれませんが、掛けかえ時に当方は、よくロープをこんぐらがせていました。

1、
T1 

2、
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3、
T3

4、
T4 
掛ける前にロープはカラビナの奥から手前に通す、
が頭にあれば抜けはないです。

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プチ技2 クアッドアンカー(S田)

確保支点(ビレーポイント)を作る方法に、クアッドアンカーがあります。最近の技術書などでも紹介されている方法なのでご存じの方も多いかもしれません。

※一方の支点が壊れても流動する距離が小さくてすむ改良型流動分散方式(の一種)です。
※写真はダイニーマのソウスリングを使用していますが、ダイニーマは融点が低いのでケブラーロープをお勧めします。
自然の岩場では各支点の強度は刻々と変化しています。必ずバックアップを追加して下さい。 

①5.5mmのケブラーロープ約5mをダブルフィッシャーマンズベンドで輪にします。
P1o
※写真は、ケブラーロープを使わず、ソウスリング(240cm)を使用しています。

②輪を二重(二つ折り)にし、オーバーハンドノットで結びを作ります。
P2o

③もう一つ、オーバーハンドノットで結びを作ります。
P3o
*結びと結びの間にロープが4つ(クアッド)できます。

④トップロープの支点にする場合は、この4本の内の3本にカラビナを掛けます。
P4a
*写真ではバックアップは1ヶですが、2ヶ3ヶと増やし頑丈に作って下さい。


⑤マルチピッチの場合は、結びと結びの間のロープが2本ずつ長さが変わるように結びを作ります。
P5a
片方でセルフビレイを、もう片方にビレイ器をセットしてセカンドをビレイします。セカンドが登ってきた際のセルフビレイやギアの受け渡しに便利です。

<スライドを作りました。>
 

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April 19, 2020

軽量化のために実践したこと(A尾)

机上講座『パッキング』を受けて、私が実践したことになります。
今まで感覚的にパッキングをしていましたが、バテの原因でもあり
見直しができて良かったと思っています。

・全ての装備の重量測定と書き出し(視覚化すると思わぬ気づきが!)
・パッキングの際は、1:目標の総重量を決めた上で、2:必携の重量を引き、
 3:残りの装備を見直す(電卓とアイデア、鬼の心が必要)
・3シーズン用シュラフはハーフレングスのものを新調(小柄な為、肩まで入る+ダウンでOK)
・機能が被るものは賄えそうな方に統一(モノではなく機能で考える)
・容量の大きなザックに手を出さない(雪山テン泊でも40Lをkeep)
・ザックやスタッフバッグのベルトは必要最低限まで切る
・立派なサバイバルナイフは小さなナイフに買い替え(刃はひとつ)
・雪山ではグランドシートは持っていかない
ペグ代わりにネット併用(後述)

★テントを張る際、ネットが役立つことがありました。既製品もあるようですが自作しました。
園芸コーナーなどで売ってる黒や緑のネットを25cm四方にカットし、細引きを結んだだけのものですが、
テン場に転がっている石を入れてペグ代わりにします。
石が転がっている前提ですが、小さな石しかない/ペグが刺さりづらい時などに重宝します。
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プチ技1 スリングの長さを調節するシートベンド(S田)

スライドを作りました。

  確保支点(ビレーポイント)を作る場合など、スリングの長さを調節したいとき、スリングに結び目を作ったり、カラビナにスリングを巻いたりして調節します。でも、長さを細かく調節することは難しいと思います。そこで、スリングの長さを素早く調整できる方法として、シートベンドを使った方法を紹介します。

①スリングを伸ばし、端の輪の中にもう一方の端を通します。
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②写真のように一巻きするように通します。
P2 

③これでシートベンドは完成ですが、輪が二つできます。
P3

④片方の環を縮めて、もう一方の環を大きくします。
P4

⑤結び目で長さを調節することができます。
P5

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4/14 蛭ヶ岳山頂からの景色(Y.Y.)

2019.4/14 蛭ヶ岳山頂からの景色 4月は、雪が多いですね。
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裏谷急沢(Jam!活動報告)

2020年3月
 西上州、妙義山塊で最高峰…といっても1162mの谷急山に西側(裏)から直線的に遡上する裏谷急沢に行ってきました。この頃はまだ新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急事態宣言の発令前にて「人と出会わない西上州の沢登りは健康維持に良いね!」なんて言い合ってましたが、その後はご存知の通りで登山自粛に至っております。

 沢登りは得意ではありませんが(他に得意なものもないですが)、裏谷急沢は山頂を踏めるルートで、谷急山の山頂がこれまた展望が良く、お気に入りの場所なのでO部さんをお誘いして遡行してきました。遡行と言ってもまったく濡れずに登れます。深い落ち葉の堆積に踏み込んだ時にハイパーV(作業靴)がちょっぴり濡れる程度です。

写真1 入山川を渡渉して、といっても飛び石伝いに渡り裏谷急沢へ。入渓してすぐの入り口の滝。
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写真2 入口の滝のすぐ上にあるトイ状5m滝
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写真3 3段の大滝 パッと見ではどんどん登れそうですが、ここが核心です。1段上がって右に巻く際にロープを出しました。
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写真4 手掛かりとなる木の枝が随所にあり登攀自体は難しくないですが、土は滑りホールドしたくなる石や岩はよく動くので油断できません。沢登ってる人はご承知でしょうが、写真では分からない危うさがあります。
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写真5 濡れずに登れる滝がたくさんあります。写真のトリックで、こちらの方が3段の大滝より全然安全です。
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写真6 大人のアスレチック。
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写真7 中盤に逆層の柱状節理の滝が続きます。柱状節理…ということは火山岩、マグマが地表で冷やされて割れている岩なので、ここは表妙義(凝灰角礫岩など堆積岩が主)とは質の異なる山なんだなぁ~なんて思ったりしました。
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写真8 柱状節理の大滝 登れませんので巻きます。
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写真9 大滝の右側を見てみると…階段上で登り易い…と思いきや、ここも岩が動きやすく気をつかいます。
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写真10 遡行を終えて谷急山への稜線。地形図に出てこないアップダウン多し。
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写真11 裏側から山頂に到着~、嬉しい。
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写真12 下山は裏谷急沢の北側の尾根。左側が切れ落ちている所が長く続き、下山も気が抜けません。
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写真13 下山途中に見える柱状節理のオブジェ。地学的に考察すると、地中から裂け目に沿ってマグマが上がってきて、周りの部分が風化や浸食でなくなり、マグマ(柱状節理)の部分があのように残っていると思われます。
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 滝の登攀よりも崩れやすい岩や滑り易く傾斜の強いナメに気を使いました。3月~4月もヒルがいなくて良いと思います。岩の変化などを見てると面白いです。あまり難しい山、沢は行けませんので、近場の山でコツコツ経験を積み重ねていきたいと思います。

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April 18, 2020

登山医学会からのアナウンス {千島 康稔(松本分校長・国際山岳医)}

日本登山医学会のホームページに掲載された、新型コロナウイルスについて一般登山者の方に向けたメッセージです。

今は、長ぁーいバカ尾根を登っているような、忍耐と持久力が試される時期だと思います。
どこが頂上かも見えず、いくつもの偽ピークにだまされながら、それでも登り続けるしかありません。
でも、いつかは抜けます。

その時を楽しみに頑張りましょう。

http://www.jsmmed.org/indexSub1.html?fbclid=IwAR2-B7ZOYhI7J0CJYpZ_8PhLeyrpH10hx5F480ChQWKn3y8PinUYlDZFGO8

 

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妙義富士(Jam!活動報告)

新型コロナウイルスの感染を拡大させないように、また遭難などで救助要請した場合の救助・医療の負担を高めないよう、緊急事態宣言の期間は山行を自粛しています。

 少し前の記録です。2020年2月に妙義富士に行ってきました。
O部さんがリーダーとして山を歩くことに関心を持たれたので、リーダーの練習なんて大袈裟ですが、いつもと趣向を変えてO部さんのリーダー山行をしてみました。O部さんは以前に妙義富士を歩いていて、私は行ったことが無かったので練習にちょうど良いと考えました。

写真1 白雲山から見た妙義富士。右下から中央の妙義富士に至り、左の稜線を歩くルートです。そのまま稜線を左に進めば白雲山の相馬岳に繋がります。今回は妙義富士と白雲山の間の大沢を下りスタート地点に戻りました。
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 写真に山の特徴がよく出ているので考察してみます。左下から右上の方向に地層が幾重にも見られます。妙義山は凝灰岩が堆積して出来ている山です。近隣の火山が過去に何度も噴火し、降り積もった火山灰が圧縮されてミルフィーユのようになっている山です。マグマが冷え固まったものでない灰の塊ですから、脆い崩れやすい危ない山です。

地層を見ると右側が隆起して山塊が作られていて、長年の風化で脆いところが無くなり比較的硬い部分が凸となって残り、妙義富士となっています。

写真2 私たちは二人なので、今回はO部さんに始終先頭を歩いて頂きました。リーダーの役割を考えると、細かくたくさんの事があるかと思いますが、シンプルに「安全に下界に戻る」がキーワードです。Jam!では登頂には拘らないことにしています。
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 リーダーにはコースと行程管理、持ち物の選定や時間管理をお願いしました。あとはメンバー(といっても私一人ですが)で協力して安全に戻る、です。

 妙義富士は比較的歩かれているようで、そこそこ踏まれている部分も多いです。ただ初見のルートファインディングとなると迷うところもあり、それなりに楽しめます。以前歩かれているO部さんも「あれ、どっちだっけな…」とオンサイトで考える場所が幾つかありました。木の枝や岩を掴んで登る所も多いです。

写真3 木の上がフットホールドに丁度よい場所でしたが、そっと踏むと変な感じ。「待てよ…」と持ち上げると全然くっついてなかった…。
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写真4 妙義富士の頂上。風が強くて上に立つのは止めました。松井田町や榛名山の眺めが良いです。
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写真5 妙義富士の次のピーク。ここはリーダーの判断でロープを出しました。
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写真6 左のピークが妙義富士。リーダーがロープの整理をしてくれてます。
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写真7 尾根伝いに歩いてきて、あと300mも進めば表妙義の縦走路ですが、今回はこの辺りから良い場所を見つけて大沢に下ります。リーダーが現在地を小まめに確認していました。
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写真8 大沢を下ります。油断せず転倒しないよう慎重に下ります。
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写真9 大沢では1カ所だけワンポイントでロープを出しました。ロープを出すのは面倒に思いがちです。安全に下界に戻るのに必要なら、さっと出せるように普段からロープに触れておくのが大事ですね。Timtamでの日和田や鷹取の岩登り練習は、そのためにもあるかと思います。
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O部リーダーはメンバーがついてきてるか後方確認を良くしてくれていました。下山後にO部さんにリーダーの感想を聞いたら「現在地確認にスマホを使用したけれど、スマホは取り出しに気をつかい、電源やアプリの操作が紙地図より面倒」と思ったとの事。次は紙の地図を積極的に使って頂きましょう。

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2020.4/18の大雨(T松)

今日(2020.4/18)の大雨は、とても良い教材になります。所によっては大雨警報や竜巻注意情報が出されています。
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日本海には低気圧(1004hPa)があり東進していますが、これは一昨日から大きく発達(=中心気圧が下がる)はしていません。
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これは上層(500hPa)の天気図を見れば、数日前から予測されていた通りです(図は12時間前の高層天気図の一部です)。  

にもかかわわず、なぜ強い風や雨になっているのか?天気図を数種類見ると、以下の状況であることが分かります。

・上空(500hPa)には寒気が入っており大気の状態が不安定になっている
 →大雨を降らせる積乱雲が発生しやすい

・低気圧の前面にある高気圧(日本の東海上にある)の速度が遅く、低気圧が近づいている。このため、高気圧と低気圧の間にある日本の気圧傾度が大きくなっている
 →南東の風が強まる原因

・低気圧による南よりの風と上記の高気圧からの南よりの風が合わさり、南よりの暖湿気が流入している。
 →南よりの湿った暖かい空気は雨の元となる水蒸気をたっぷりと供給する源
 
・低気圧の後面(中国東北区)の高気圧から吹き出した風が低気圧に向かっている。
 →気圧の谷が発達する要因になっている。
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ちなみに、今日のレーダーエコー(降水域を示した図)を見ると、寒冷前線が綺麗に出ています。天気図の前線はエコーより北に解析されているのが気になりますが、何か理由があるのだと思います。

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3月の机上講座で話かけた「風」のこと(M浦)

3月の机上講座で低気圧に風が左回りに吹き込む理由を説明しようと思ってたんですが、コリオリの力の説明までで、図などの教材の準備不足を感じて途中で打ち切りました。昨日、T松さんから分かりやすい図をいただいたのでここに貼り付けます。現在、この図についてM浦は説明出来るようになっています(けっこう長いこと説明できなかったんです)。

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「低気圧の発達と前線」の勉強をすると山天気予報のことが少し見えてきますが、その時にいくつも疑問が生まれると思います。T松さんに聞くと目からうろこの答えがいただけると思います。

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April 17, 2020

地学と気象を学ぼう!(T松)

今は山の生い立ちを学ぶのに絶好のチャンスです。
良書はたくさんありますが、視覚から入るのがオススメです。

NHKの高校講座「地学基礎」は昨年1年分を無料で配信しています。
宇宙、地質、火山、地震、気象の入門として最適です。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/chigakukiso/

また、気象について何か質問があれば、私(気象予報士)がお受けします。
「どうしたら天気図が読めるようになるのか」
「「気象山岳大全」(山と渓谷社)のあのページが分からない」
など、何でも登山教室Timtam経由でおたずねください。一応、5月末を期限とします。

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甲斐駒ヶ岳登山と彼方の仙丈ヶ岳(Y.Y.) 2019-8-18

甲斐駒ヶ岳登山と彼方の仙丈ヶ岳 2019-8-18
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5月 印象深かった山、行きたい山(M輪)

5月に行って印象深かった山
5月下旬の奥多摩・小雲取谷
新緑のシャワーと美しいコケ、やさしい小滝の連続、ロープは1度も使用せずドンドンの登れちゃう、癒し系の沢。奥深いところにあるので、前夜発林道でテント泊日帰りだったけど、今はアプローチはどうかな(何年も前の話ですいません)。
小雲取谷をとらえる手前で、滝を下っていた時、つかんだ岩がゆるんで落ちそうになってヒヤリとしました。「ホールドは確かめてから力をかける」ですね。

5月にこれから行きたい山
山というか、山に行く形態なんですが。
夏には北アルプスや八ヶ岳と、長く歩く山にも行きたい、雲ノ平とか。
それで、続けて長く歩く山をやってみようと思いました。GWの後半の4日間、毎日山へ行く、初日は丹沢大倉尾根、2日目は高尾山~景信山、3日目は奥多摩駅~日出山、下山路は体力と気力次第、4日目は陣馬山~高尾山。これだけ歩けば自信になるかも、と思ってます。でも、電車に乗れないから、やっぱりせいぜい階段上り、ランニングやスクワットになりそう、トホホです。

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April 06, 2020

中央区のボルダリングの壁(O野)

ボルタリングの壁を発見!選手村手前で人通りもない道路沿いの外に。一番優しい色もすぐに沈没(終わった後は手洗いしました)。
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選手村を抜けると晴海埠頭ですが、今は人はいませんし、客船ターミナルも閉鎖中です。
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行く気になるかわかりませんが、今度行くときには靴を持って…なんて考えています。
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