妙義富士(Jam!活動報告)
新型コロナウイルスの感染を拡大させないように、また遭難などで救助要請した場合の救助・医療の負担を高めないよう、緊急事態宣言の期間は山行を自粛しています。
少し前の記録です。2020年2月に妙義富士に行ってきました。
O部さんがリーダーとして山を歩くことに関心を持たれたので、リーダーの練習なんて大袈裟ですが、いつもと趣向を変えてO部さんのリーダー山行をしてみました。O部さんは以前に妙義富士を歩いていて、私は行ったことが無かったので練習にちょうど良いと考えました。
写真1 白雲山から見た妙義富士。右下から中央の妙義富士に至り、左の稜線を歩くルートです。そのまま稜線を左に進めば白雲山の相馬岳に繋がります。今回は妙義富士と白雲山の間の大沢を下りスタート地点に戻りました。
写真に山の特徴がよく出ているので考察してみます。左下から右上の方向に地層が幾重にも見られます。妙義山は凝灰岩が堆積して出来ている山です。近隣の火山が過去に何度も噴火し、降り積もった火山灰が圧縮されてミルフィーユのようになっている山です。マグマが冷え固まったものでない灰の塊ですから、脆い崩れやすい危ない山です。
地層を見ると右側が隆起して山塊が作られていて、長年の風化で脆いところが無くなり比較的硬い部分が凸となって残り、妙義富士となっています。
写真2 私たちは二人なので、今回はO部さんに始終先頭を歩いて頂きました。リーダーの役割を考えると、細かくたくさんの事があるかと思いますが、シンプルに「安全に下界に戻る」がキーワードです。Jam!では登頂には拘らないことにしています。
リーダーにはコースと行程管理、持ち物の選定や時間管理をお願いしました。あとはメンバー(といっても私一人ですが)で協力して安全に戻る、です。
妙義富士は比較的歩かれているようで、そこそこ踏まれている部分も多いです。ただ初見のルートファインディングとなると迷うところもあり、それなりに楽しめます。以前歩かれているO部さんも「あれ、どっちだっけな…」とオンサイトで考える場所が幾つかありました。木の枝や岩を掴んで登る所も多いです。
写真3 木の上がフットホールドに丁度よい場所でしたが、そっと踏むと変な感じ。「待てよ…」と持ち上げると全然くっついてなかった…。
写真4 妙義富士の頂上。風が強くて上に立つのは止めました。松井田町や榛名山の眺めが良いです。
写真5 妙義富士の次のピーク。ここはリーダーの判断でロープを出しました。
写真6 左のピークが妙義富士。リーダーがロープの整理をしてくれてます。
写真7 尾根伝いに歩いてきて、あと300mも進めば表妙義の縦走路ですが、今回はこの辺りから良い場所を見つけて大沢に下ります。リーダーが現在地を小まめに確認していました。
写真8 大沢を下ります。油断せず転倒しないよう慎重に下ります。
写真9 大沢では1カ所だけワンポイントでロープを出しました。ロープを出すのは面倒に思いがちです。安全に下界に戻るのに必要なら、さっと出せるように普段からロープに触れておくのが大事ですね。Timtamでの日和田や鷹取の岩登り練習は、そのためにもあるかと思います。
O部リーダーはメンバーがついてきてるか後方確認を良くしてくれていました。下山後にO部さんにリーダーの感想を聞いたら「現在地確認にスマホを使用したけれど、スマホは取り出しに気をつかい、電源やアプリの操作が紙地図より面倒」と思ったとの事。次は紙の地図を積極的に使って頂きましょう。
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