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April 20, 2020

プチ技2 クアッドアンカー(S田)

確保支点(ビレーポイント)を作る方法に、クアッドアンカーがあります。最近の技術書などでも紹介されている方法なのでご存じの方も多いかもしれません。

※一方の支点が壊れても流動する距離が小さくてすむ改良型流動分散方式(の一種)です。
※写真はダイニーマのソウスリングを使用していますが、ダイニーマは融点が低いのでケブラーロープをお勧めします。
自然の岩場では各支点の強度は刻々と変化しています。必ずバックアップを追加して下さい。 

①5.5mmのケブラーロープ約5mをダブルフィッシャーマンズベンドで輪にします。
P1o
※写真は、ケブラーロープを使わず、ソウスリング(240cm)を使用しています。

②輪を二重(二つ折り)にし、オーバーハンドノットで結びを作ります。
P2o

③もう一つ、オーバーハンドノットで結びを作ります。
P3o
*結びと結びの間にロープが4つ(クアッド)できます。

④トップロープの支点にする場合は、この4本の内の3本にカラビナを掛けます。
P4a
*写真ではバックアップは1ヶですが、2ヶ3ヶと増やし頑丈に作って下さい。


⑤マルチピッチの場合は、結びと結びの間のロープが2本ずつ長さが変わるように結びを作ります。
P5a
片方でセルフビレイを、もう片方にビレイ器をセットしてセカンドをビレイします。セカンドが登ってきた際のセルフビレイやギアの受け渡しに便利です。

<スライドを作りました。>
 

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