仮固定(K澤)
「救助の基本は背負って降ろすこと。」
そして、
「ロープを使って行動している場合、救助の基本は仮固定と自己脱出ですね!」
BS先輩の言葉です。
120cmスリングで、 |
雨具で背負う |
背負う方法は、たぶん、一度経験すれば覚えるでしょう。けれど、仮固定の方法は様々にあって、ビレー器具によっても異なります。なので、多くのビレー器に共通な一つの方法に決めて、年に1度以上は救助訓練(ロープレスキュー訓練)をして、それを確認しておくのが良いと考えます。その(共通な一つの)方法としてTimtam&Cueでは「カラビナ折り返し仮固定」を使っています。
カラビナ折り返し仮固定
まずはハーフマスト仮固定の動画を見て下さい。
ハーフマスト仮固定は下の写真のようにロープを①赤矢印の方向に折り返し、②結びの部分を片手で押さえてしまうことで、目的の位置でピタリと停止させることが出来ます。
ところが、他のビレー器では、ロープを上に折り返すとロープが流れてしまいます(下の写真参照)。
そこで、カラビナAを追加します。
<参考>カラビナAを追加しない場合はロープを二重にして赤いHMSカラビナに通すことで折り返せます。
Bの位置を押さえてロープが流れてしまうことを防止します。
エイト環の場合でも同様にカラビナでの折り返しが使えます。
ATC仮固定とその解除の動画をみて下さい。
一般に仮固定は100kg以上程度の加重がかかると解除出来なくなりますので注意して下さい。大きな加重がかかる場合はマリーナヒッチ応用仮固定を使って下さい(登山教室Timtamのホームページのロープの結び方のページに出ています)。
もう一つの基本である「ロープを登る自己脱出」については別途に機会をみつけて投稿します。
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