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October 25, 2021

エイト環クラシック(Tim事務局)

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エイト環の良さを充分に引き出せるクラシック型を推奨しているのですが、なんとも手に入りにくいのが現状です(2021年現在,
モンベル店頭で時々見かける程度,ネット通販なら数種手に入ります)。ならばと言うことで、Timtamで仕入れて販売することにしました。

販売価格
2,000円(消費税込み) 色は赤のみです(水中に落としても目立つので赤系の色が良い)。重さは110g KONG社製

販売方法
実技講座の参加申込と同時に購入申込をして下さい。実技講座の集合場所にて現金引き換えにてお渡しいたします。実技講座と同時購入しない場合は別途問い合せて下さい

講座中止対策
雨天等で実技講座が中止の場合、30日以内の別講習に申込が無いならば、エイト環の購入申込はキャンセルになります。
*再掲:実技講座と同時購入しない場合は別途問い合せて下さい

沢登りに携行するビレー器としてエイト環を推奨します。
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水流の近くあるいは水流の中を登るシャワークライミングでは、セカンドに確保にオートロック型のビレー器(ATCガイド,ルベルソーキューブ,ピボット等)で支点ビレーを使用すると、墜落したクライマーが水流の中に固定されてしまう危険があります。
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しかし、エイト環で支点ビレーをすればいつでも瞬時にクライマー(中間支点を回収しながら登っていること)を降下させることが出来ます(上写真のロープの流れ方ではエイト環の制動力が不足しますが,滝の落ち口でロープが摩擦することでその制動力不足を補います)。

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ハーフマストヒッチでも懸垂下降(左)やビレー(中,セカンドをすぐ降ろせる)をすることが出来ますがロープがキンクしてしまいます。支点折り返しビレー(右)もセカンドすぐに降ろすことが出来ますが、引き上げたロープをセルフビレーの上にかける動作がやりにくいです。

上記の理由から、沢登りで使用するビレー器としてエイト環を推奨しています。(参考:ロープウェイ方式
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ちなみに、マルチピッチの岩登りではDMMのピボットを推奨しています。
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ピボットは吊り金具が可動するのでテンションの解除がやりやすい(要:充分な解除の練習)



エイト環にはいくつかの種類がありますが、種々の太さのロープに対応出来、2本のロープを結んでも結び目が通過出来るなどの理由でエイト環クラシックがベストだと考えます。重量が110g(ATCガイド90g,ピボット70g)あることはちょっとがまんしなければなりません。

エイト環は救助の場面でも活躍します。
(1)エイト環2回がけで大きな制動力を得る。
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負傷者(写真のグレースリングに接続)と救助者2名での懸垂下降する。
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グレースリングが60cm→救助者の下に負傷者を吊るす
グレースリングが25cm→救助者が負傷者を抱きかかえる

(2)2本のロープをつないで(普通のノットを引き裂く方向に結ぶ、末端を1mくらい出すこと)、「結び目を通過」させて、長いスパンで懸垂下降をする。
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(3)エイト環仮固定各種
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一番左は超高速で仮固定が出来ます(他のビレー器では真似が出来ません)。でも、簡易な仮固定なのでシビアな場面では真ん中か一番右の仮固定を使って下さい。 まん中と1番右は途中の図で未完成です(完成するにはこちらを見て下さい)。人を背負って懸垂している時など2人分の体重がかかる場合はどれも解除しにくい(1番右は上図の最右上のようにロープが旋回してセットされていれば解除出来る可能性が高いが,反対に旋回する人が多い)ので、空中懸垂でないならばマリーナヒッチ応用仮固定使って下さい。空中懸垂で2人分の体重がかかる場合は仮固定しないで片手で作業した方が無難です。仮固定と自己脱出は救助技術の基本なので充分に練習して下さい。

(4)ロープ割り懸垂{懸垂下降に失敗して宙吊りになった負傷者を救助に向かう(他にロープが無い場合)}
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エイト環の携行方法(付録:ATCクラシック)
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エイト環は大きい輪にカラビナをかけて傾向すると良いです。ロープをセットしてからカラビナから外すようにすると落としにくいです。写真左はATCクラシック(エア トラフィック コントローラー)です。セカンドの確保にATCクラシックによる「支点り返しビレー」を使えばセカンドを瞬時に降ろすことが出来ますが、ロープの操作性がイマイチです。

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瞬時に降ろせるビレーは,他に,腰がらみ,グリップビレー,岩角ビレー等がありますので状況に合わせて選択して下さい。



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October 18, 2021

甲子/阿武隈川/白水沢(K林,O野)

 大黒屋の敷地内を通って白水沢に向かう舗装路の末端がスタート地点だ。 支点の無い斜面をトラバースするように踏み跡がついているが、不安定で崩れるかも知れない感じだ。写真の何人か立っているテラスは岩が脆くハーケンが打てない。それでAの木までダマシダマシ登り(ちょっとワルイ登り)、青ロープをかけてきて支点とした。そこから、途中B点に残地ハーケンの支点を経由してトラバース終了点の樹木まで赤ロープをフィックスした。以前はB点付近に残地ハーケンが3枚あったが、抜け落ちて現在は1本だった。
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トラバースが終わって沢に降り立つとそこは白水沢だった。
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奥の二俣までの滝は左から巻きぎみに登る。奥の左俣の1つめの滝も左から。その上の滝は右から巻き、3番目の滝も左から巻き気味に行く。ちなみに奥の右俣の始めの滝は右側、その上滝も右側を登る。奥の右俣の滝の方が左俣より難しい。つめの薮コギは同じくらい。
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次の緩傾斜の滝はロープはいらないくらいだがロープウェイ方式(ピストン方式)のロープワークを確認するためにロープを出した。
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奥の二俣までは癒し系の遡行が続く


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奥の二俣、右俣は手強い滝が2つあるので左俣の滝を巻き気味に超えた。
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 左俣の滝と右俣の滝を並べてみた。だいたい写真の位置関係にある。

左俣核心の2段滝、雨具を着て右から登った(一応ロープを出した)。2段目はトイ状で黒いエンビ管がたてかかっていて興ざめだが、左右に足をつっぱってフリーで超えた。
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左俣の大滝は2段20mやさしいけど支点がない
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小滝の連続を登って行くと左の尾根に向かって明瞭な踏み跡があったので、そこから尾根に出た。尾根に出ると薮コギになって、40分ほどヤブをこいで登山道に出た。登山道を90分で下り、大黒屋の敷地内を通る道に戻った。
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October 17, 2021

谷川岳・一ノ倉沢南陵(Jam!活動報告)

2021年10月 秋の谷川岳・一ノ倉沢、Jam!メンバーのO部さんと2人で。
5年前にこの2人で南陵に行ってますが、その時は日曜でとても混雑してました。南陵テラスに登攀待ちの方々が15名。一段下がった所で2時間待ち。各ピッチでも待ち時間が生じ、4ピッチで降りてしまいました。 パートナーのO部さんは5ピッチ目以降を登ってなかったので、今回は最終ピッチまで、登り残しの宿題をやり終えるのが課題です。

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谷川岳登山指導センター前。まだ真っ暗。届けは事前に提出済み。

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朝5時の一ノ倉沢出合、気温は15℃ 寒くなく有難い。

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ヒョングリの滝を越えた辺りで朝日が衝立岩に当たる。

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テールリッジを登り上げる。前菜みたいで軽視しがちだが私達には大変。

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コロナの自粛で体力不足。やっと南陵テラスに着いた。

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1ピッチ目のチムニー

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2ピッチ目、O部さんリード

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振り返ると出合やテールリッジがよく見える。

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4ピッチ目終了点 ガルバニック・コロージョンでサビが生じている。

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最終ピッチ、O部さんリード。天気が良く、気持ち良く登れる。

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宿題は完了。

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同じく最終ピッチ。今日は同ルート下降、たまにしか来れないのでゆっくり味わいながら登る。

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6回の懸垂下降で南陵テラス付近に降りる。登り4ピッチ目までは登攀ルートの脇を降りる。

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2回目の支点。異種金属でサビあり。新しいコードを追加し、静荷重でそっと降りる。

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3回目の支点、FIXE社の強固な支点があった。この支点まで2回目の支点を使わずに今日のロープ(50m×2)が足りたか未確認だが、こちらの方が安全。降りてきてわかる事。

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滝沢 10月上旬だと標高1500m程度の所が紅葉

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5回目の懸垂。どの支点を使うか、どの方向に降りるかは事前の調査や経験がいるので、登るより気をつかう。

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フィクスロープも利用して、慎重にテールリッジを降りる。

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ヒョングリの滝周辺も下りであれば、フィクスロープの状態を上から確認して降りて来られる。しっかりしていれば下降器も使用できた。

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お疲れ様でした。

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神宮川笹の沢(S田 T口)

釜無川水系の沢②

翌週の神宮川は、尾白川左岸、甲斐駒ヶ岳へ続く日向八丁尾根の大岩山を水源とする川で下流部にサントリー白州ウィスキー工場があります。川沿いの林道を歩いていくといくつか堰堤が現れますが、やがて見たことがないほど巨大な堰堤が現れますがここが笹の沢の入渓点です。
笹の沢は白い花崗岩と白い砂床、何処までも透明な水が美しく、快適に登れる滝や直登の難しい大滝やゴルジュと変化に富んで退屈しない沢です。
大きな滝には巻道があり、場所によっては残地ロープも張ってあります。しかし、水流から離れた花崗岩は風化が進んでかなり脆く、足元もグズグスザレザレな箇所が多く、気は抜けませんでした。
笹の沢の終盤に迎える大滝とその先のゴルジュは大高巻きになりますが、ここがこの沢の核心のようでした。
支流のアレ沢をツメてコルに出て沢装備を解き、水晶ナギと呼ばれる白い花崗岩の砂山に向かう不明瞭な踏み跡を辿り、ガスっている登山道へ出ました。下降に使った雨乞岳への登山道は落ち葉が踏み固められた柔らかい道で実に歩きやすい登山道です。展望には恵まれませんでしたが、静かで霧に包まれた森が神秘的で多くの命を育む水が美しい沢が実に印象的でした。

2週にわたって遡行した釜無川水系の沢は南アとしてはどちらも難しいところは無く(ロープは使わず終い)、東京から日帰りが出来る美しい貴重な沢の印象を受けました。
ビバーク適所もいくつかあったので、一泊してもいいかもしれません。
個人的な感想と考察ですが、サントリーの工場のある神宮川は美しい水と巨大な堰堤の存在が大企業と環境の関わり方を考えると興味深いものがありました。より良い製品を作るには綺麗な水が必要で、大規模な土砂災害から工場を守るためには巨大な堰堤も必要になる…
自然の恩恵を授かりながら同時にコントロールしなければならない難しさ。
良いか悪いかではなく、みんなで幅広く考えていかなければならない問題だと思いました。
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林道終点に現れた巨大な堰堤。普段、見る堰堤とは規模も造りもかなり違います。この堰堤の下を左岸に渡ると笹の沢の入渓点です。
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白い沢床が何処までも続き、水も美しく気持ちの良い遡行です。
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登れない大滝には巻道がついてます。
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ゴルジュもあります。
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奥の大石が沢を塞いでいるのでここも巻です。
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先週の尾白川鞍掛沢〜乗越沢と同じ花崗岩の沢ですが、少し雰囲気が違うのが印象的でした。
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直瀑12m。登れないのでここも巻です。
この大滝の上のゴルジュ帯は遡行図に不明となっています。ここの巻が核心の様です
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大滝の巻の先のアレ沢を詰めて行きます。
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不明瞭な水晶ナギへの登山道へ出て、霧に包まれた静かな気持ちの良い道で下山しました。
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October 15, 2021

尾白川鞍掛沢〜乗越沢(S田 T口)

釜無川水系の沢①

10/2と10/10、2週続けて南ア釜無川水系の沢に2人で行ってきました。
10/2は尾白川鞍掛沢〜乗越沢、10/10は神宮川笹の沢です。
2週ともいくつか行きたい沢をピックアップしておき、天候の最も良い沢を選んだ結果、この二つの沢になりました。
どちらの沢もこの山域特有の白い花崗岩が美しい印象的な沢です。

尾白川は甲斐駒ヶ岳北面、黄蓮谷を源流としており、鞍掛沢〜乗越沢は中流部にかかる支流です。アプローチの林道歩きが少々長いですが、途中、林道にかかる滝は冬は凍るようでアイスの偵察となりました。林道の終点から残置ロープを頼りに80mほど下降すると明るく美しい花崗岩のダイナミックなスラブ滝やエメラルドグリーンの深い釜の尾白川が目を楽しませてくれます。鞍掛沢はナメとナメ滝がどこまでも続き癒されます。
乗越沢から傾斜も増してやがて水も枯れ、鞍掛山のコルに出ました。
下山は登山道を下り日向山へ向かいます。日向山山頂は白い花崗岩の砂山で天空のビーチと呼ばれていてハイカーで賑わっていました。
天空のビーチから甲斐駒ヶ岳を仰ぎ見て、黄蓮谷に想いを馳せながら下山しました。

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冬、凍るというガンガノ沢の錦滝を右に見て、崩落気味の林道をいくつかトンネルを抜けて林道終点に向かいます。D

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残地ロープを頼りに80m程、下降すると尾白川中流に降りて入渓です。ここの下降が核心かもしれません。
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白い花崗岩とエメラルドグリーンの釜がとても美しい沢でした。
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乗越沢の出会いは少し傾斜のある滝ですが、問題なく登れます。
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気持ちのいいナメが続きますが、ヌメりには要注意です。
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天空のビーチと呼ばれる日向山山頂。ハイカーが沢山いました。
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日向山山頂より甲斐駒ヶ岳。トンボが飛んでます。
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中御所谷西横川/10.10(I東)

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先週末は、“ 深まる秋を味わいに谷川か尾瀬の沢でまったりと一泊♪ ” などと考えていましたが、関東周辺の天気予報はあまりパッとしない方向へ。
散々行先を検討した挙句、やはり晴天の元で紅葉を愛でたいと、中央アルプスまで足を伸ばしてきました。

西横川は、千畳敷から流下する中御所谷の支流で、伊奈前岳が水源方向の短い流れです。
以前から中御所谷の本谷が気になってはいましたが、1人のフリーではさすがに不安なので、中アの沢は初めてでもあることから、隣の初級沢を選びました。

さて、西横川は、噂どおりに登れる滝が連続する、滝の登りだけに特化したとても潔い沢でした(30m大滝2つ下の滝だけが、ヌメヌメボロボロで直登断念)。
開けて明るい渓相の中、フリクションのよく効く花崗岩を登ってどんどん高度を上げていきます。
標高2000mくらいからは周りの紅葉もちょうど見頃で、振り返れば南アルプスの山波。
なんだかとてもゴージャスな空間でした。

鮮やかな景色に見惚れ、所々でのんびりと休憩しながらアスレチック的に登っていると、水が枯れてしばらくで、自然に還りつつある長谷部新道(廃道)に合流しました。
その後、いつもの賑わいの千畳敷はすでに紅葉も終わりかけ。ロープウェーに大行列ができる前に、文明の利器でそそくさと下山しました。
(入渓8時、廃道合流12時、千畳敷13時)

今回は、ヌメっている箇所に注意という情報がネットにあったためフェルトシューズを履いたのですが、季節的なものか水が少なかったため、ヌメリを避けてラバーソールで登ることが十分に可能でした(むしろ全体的にラバー向き)。
去年張り替えたフェルトがかなり消耗してしまいガッカリです。靴の選択は難しいものですね。

 

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October 13, 2021

大源太山・北沢本谷10/4(K上)

写真① :越後のマッターホルン?大源太山
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写真② :向かって左を水をかぶりながら登る。
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③向かって左、トラロープ沿いに登る。
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④左のクラック沿いに登る。
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⑤三俣。右に見える滝は七つ小屋沢
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⑥本谷の2段15m滝(写真に写ってないが、向かって右のリッジを登った)
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⑦ 詰めのスラブの岩場。「負欠スラブってこんなところかな?って言いながら登った。」
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⑧ 越後のマッターホルン(地元の看板には”東洋のマッターホルン!”とあった)山頂から湯沢の町と飯士山が見える。
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湯沢ICで降りて大源太キャニオンの先を3km入った突き当りに10台程度止められる駐車スペースがある。

クルマをとめて大源太山登山道を40分歩き、2つ目の沢が大源太山へ突き抜ける北沢本谷の入渓地点だ。
登れる滝の連続だが、水量が多いのでレインウエアーを着てのシャワークライミングとなる。ガイドブックに『泳いで取り付く』とある釜は側壁をへつる。

ガイドブックに『かなり立っているがホールド豊富』とあるの7m滝は上部がどうなっているか見えない。安全のためロープを出してカムでランニングビレーを取って登った。

10x12mの斜滝④は左のクラック沿いに登る。
三俣(向かって右から「七ツ小屋沢⑤/見晴台ノ沢/北沢本谷」)は、一番左の沢に入る。

入ってすぐに2段15mの大滝⑥。ガイドブックの記載に従って右のリッジに取り付いて、そのまま灌木帯に突入。踏み跡をたどって大きく高巻き(途中で滝の落ち口にむけてトラバース試みるが、傾斜がきつくて断念。藪漕ぎしながら大きくたか巻く必要がある。)、最後は懸垂下降で沢に戻った。
リッジの登攀はホールドが小さく、フェルトの沢靴でのリードは足が決まらず怖かった。途中に残置ハーケンが2枚ある。

懸垂下降で降りた地点は2段7mの下段がヌメヌメの滝の下。右から取り付き下段を上がって(ヌメヌメでかなり悪い)水流を左にわたって上に抜ける。

森林限界を超えると、ほとんど水流のないスラブ滝となる。
早めにフェルトの沢靴からアプローチシューズに履き替えた。
滝の側面、乾いた部分を登る。ホールドが少なく傾斜のきついスラブ岩⑦はアプローチシューズのフリクションを効かせて気持ちよく登れた。

詰めは最初の二股は右に進む。2つ目の二股を左に行くとスラブの岩伝いに藪漕ぎなしで山頂直下の登山道に出る。この通りに登らないと壮絶な藪漕ぎになるそうだ。『(スラブの傾斜がきつく左に渡れず、2つ目の二股を右に進んだら)稜線まで藪漕ぎ2時間』というネットでの書き込みもあった。

登山道を10分ほど歩いたら大源太山(1598m)の山頂⑧だ。
台風一過、雲一つない360度の景色を楽しんだ。

駐車場(7:20)-入渓地点(8:00)-山頂直下の登山道(13:35)-山頂(13:45~14:00)-駐車場(16:00)

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October 04, 2021

飯士山・負欠(おいかけ)スラブ

負欠(おいかけ)スラブと負欠尾根の写真は「会員ページ」の「写真アプローダー」にもアップされています。

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負欠スラブ取付(遠くに負欠岩が見える)

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前夜の雨でスラブは濡れて滑りやすかった。RCCグレードでⅡ級の岩登りだが、支点が乏しいという点でやさしくない。

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3ピッチ目くらいから快適に乾いてたスラブになってきた

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負欠岩を目指して登る。

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負欠岩の右側の基部がゴールです。

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快適なスラブ登りになった。

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負欠岩に到着、反対側は日陰で涼しい

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負欠岩の頂点まで登る

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同じ内容の写真でも光の取り入れ方で違ってみえますね。

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飯士山山頂

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飯士山全景(中央やや上の黒い塊が負欠岩)

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