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June 16, 2022

オオナゲシ北稜でGPSの矢印が反転(杉原六郎)

6月9日にS氏と私で西上州・オオナゲシ北稜に行って来ました。
Abc
懸垂下降する所が上図(地理院地図)のcを過ぎた1073mピークを越えた所(途中からハング)とgからhの2か所ありました。北稜だけでなく赤岩峠からの帰り道まで全体にわたって、所々踏み跡が消える(踏み跡でない所は時間がかかる) という難しいコースでした(歩程7時間30分)。

上図e地点すぐ西にあるピーク(野栗沢諏訪山1330m)の南側に岩壁があって尾根どうしに進めずでした。ヤマレコ(下図)を見たら人の歩いた跡を示すオレンジ色がグチャグチャになっていました(たくさんの人が迷った)。eから踏み跡がほぼない凹部を南に下り岸壁の下をトラバースして尾根に戻りました。

Photo_20220616200801
f-g間で帰りが遅くなると予想、S氏は私のアイフォンを借りて「遅くなる」と電話をしました。私のドコモは通じて、S氏のラクテンモバイルはNGだったのです。一番上図gから踏み跡は東に下り、g-h間を懸垂下降した捨て縄の残地が2か所みつかりました。傾斜が30度以上あって歩いて下れませんので、カウンターラッペルで下りました。本番でカウンターラッペルを使うのが珍しくて。私は私のアイフォンで 10秒の動画を4ショット撮影しました。

懸垂下降後、踏み跡が見つからずルートがわからなくなりました。ヤマレコはh付近ではオレンジ色がグチャグチャなので、ジオグラフカで地形を確認しようとしました。ところが、ジオグラフィカの赤い矢印があらぬ方向を指すのです。ヤマレコを開きなおしたら、真っ白で地図を表示しなくなりました。あわてて、2万5千分の1地図とシルバコンパスを出したのですが、その時点で、私はどの計器も信じられない感じになってしまいました。
『ナイフに重なってシルバコンパスがザックの雨蓋に入っていたので、反対に磁化されたかも???。』
それでS氏にジオグラフィカを開いてもらって私のジオグラフィカと照合させてもらいました。なぜか、二つのジオグラフィカの赤矢印が正反対を指していました。

私のアイフォンで、
(1)圏外に近い所で電話をかけた。
(2)動画を数十秒も撮影した。
のが原因でメモリか電池を使いすぎてしまったせいかも知れません?
S氏の「スマホGPS」を借り、hからiに向けて時計回りにトラバースするルートを発見、コナゲシを捉えることが出来ました。

コナゲシ手前で「ジオグラフィカの示す方向に進んでいたら」と思うとゾッとします。撤退することになれば、途中の2回の懸垂地点をどう戻るのか?時間切れは必至です。午後から雨予報でした(実際には18時から降り出しましたので、今回は雨には会いませんでした)。

以下教訓。
*複数人で山に行く時はそれぞれのスマホGPSで補填しあうことを前提にする。
*単独行や低温(雪山?)の場合は1/2.5万図と磁石による補填を前提にする。

一部オオナゲシ北稜で撮影

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