沢登りの支点(三郎岩道窪)(O方)
1990年代の沢登りブームが終わり、それを担った方々が山から遠ざかった今、「沢登りのロープワーク」を新しく沢を始めた方が学ぶ機会は少なくて、多くの方がフリークライミングのリードクライミングで使うロープワークを転用されています。
水流に流される危険のある沢登りなので、水流に対応したロープワークを付加しなければなりません。
また、フリークライミングでは脆い岩に打たれたハーケンや灌木で確保支点や中間支点を構築することはありませんが、沢登りはその脆弱な支点を用いてロープワークをする場合が多いです。
水流に対応出来るビレー器具としては、エイト環、HMSカラビナ、グリグリなどがあげられますが、最も使い勝手が良いのはエイト環です。
灌木や、岩の割れ目に打ち込まれたハーケンで支点を作るには60センチスリングと普通カラビナを肩にかけて持ち歩く必要があります。クイックドロースリングは使えない場合が多いです。
1990年代まではたくさん出会えた、エイト環と60センチスリングを持って沢に在る人を、最近みかけることは少ないのですが、再度、普及させたいと考えています。
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