「最も楽にその場に停まれる姿勢Aから、ハンドホールドを取り(掴み)に行き、 そのハンドホールドを使って最も楽に停まれる姿勢Bになるまで」をムーブと言います。 姿勢Aと姿勢Bはその位置においては最もバランスがとれている状態で、ムーブを起こしてから終了するまでの間はそうではない状態です。 ムーブを起こしてから終了するまでの時間は、非常に短く、一瞬の間である場合が多いです。 忍者が「はっ!」とか言って、一瞬で消える、そんなタイミングです。 それは足から始まる体全体の動きです(足で登る)。
上(右)に行きたい時は、一瞬、下(左)に向かって縮んでから、上(右)に向かって、必要最小限だけ伸び上がり、 なるべく伸び上がりの頂点(デットポイントに近い)で次のハンドホールドをとらえる感じです。ムーブの途中では、 スタート時にかけた力の反作用で、ハンドホールドを保持するための力は小さくなります。 初心の内は、一瞬でなくて、ゆっくり動いて、ムーブの途中でも腕力を使ってハンドホールドをガッチリと効かせ続けがちです(結果として腕がパンクしやすい)。
左下方向に効くハンドホールドから右下に効くハンドホールドに向かう場合、右下に向かってスタートはしにくいので、まず左下に向かってスタートして、 動いている瞬間内に、重力等を利用して、体をかわし、右下に向かうように、ハンドホールドをキャッチします。 ハンドホールドの効く方向にスタートして、一瞬の内に、ハンドホールドの効く方向にゴールするのです。
<復習>
ムーブとは
と
の間の動作ことだ!
上記と異なり、クライミング全体の動作をムーブと言う場合も多いです。
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