自己脱出とΦ5.5mmケブラーロープ(松浦)
ロープを積極的に使う登山(岩登り、沢登り、等)において、信頼出来るリーダーである条件の一つに、自己脱出でロープが登れることがあると考えています。ロープが登れれば、ロープを使って降りて(懸垂下降等)、もう一度、もとの場所に戻れるからです。
自己脱出の手順(2分)
スリング配置(ヘソ用60cm 足用90cm)
メインロープの直径より2割程度細いブルージックコードでないとロープに施したフリクションヒッチ(オートブロックヒッチ)が止まりません。
細いロープでも止まるブルージックコードということで、「ホローブロック2 (サイズ: 長さ480mm 横10mm 縦5mm ベージュ) 3,960 円 をカモシカオンラインで購入しました。それをΦ5.5mmケブラーロープ(カモシカで購入)で試してみました。
Φ5.5mmケブラーロープ(静加重強度18KN)
ホローブロック2(縦5mm横10mmテープ)
右ひねりと左ひねりが均等になるプルージックでホローブロックをセット、60kgの体重をかけて、止まり、体重をフリーにして 、プルージックが動くことが確認出来ました(写真は体重をフリーにした状態) 。Φ5.5mmケブラーにホローフロックをセットすることは、もちろん、メーカーが推奨するはずはありませんが、安全システム(例:メインロープの途中途中にインライン結びを作りハーネスと連結しながら登る)を付加することで、Φ5.5mmケブラーロープを自己脱出で登ることが出来そうです。野外のフィールドで実験しました(結果は一番上の動画)。
(注)安全システムとして、ビレー器をガイドモード(セカンドビレーモード)でハーネスにセットすることはΦ5.5mmロープは細すぎて使えない。
使えない実験動画(10秒)
Φフリクションヒッチをまとめた動画(4分)
最近は細いクライミングロープが手に入るようになりました。これまでのΦ7.mmブルージックコードでは止まらないですが、ホローフロックなら大丈夫です(メーカー表示はΦ7mm以上)。
Φ7.1mmクライミングロープ
| Permalink | 0
Comments