沢登り、タープの張り方(S水)
沢登りで多用するタープの張り方です。水がこなくて、上から落石の来ない場所を見つけて下さい。平坦であればそれに越したことはありませんが、それは二次的な要件です。2メートル以上、水位が上がってあたりまえです。
さんぶんのいち、吊り上げシステムと,カラビナリリーシングヒッチを使って、ロープを強く張ります。
横からロープを引いて、平らな場所の真上にロープが来るようにします。
そのロープにフリクションヒッチをセットして,その下にタープを吊るします。
2枚のタープを張る場合は、1枚をロープの上に張り、もう1枚はロープの下に吊るすようにして張ります。30センチ以上は、上下に重なった部分を作ります。
黄色丸の下に、下に張ったタープのフリクションヒッチがあります。
タープが縦長の場合は長い方がロープと並行になるように張った方が、雨水が流れずに、タープの上に溜まる状態を防ぎやすいです。屋根の傾斜は30度は必要で、傾斜が緩いとタープの上に水溜まりを作ってしまいます。
タープはテントと異なり、沢登りの宿泊に適しています。増水にすぐ気がつき、水が来てもすぐに脱出出来るからです。屋根が高く、空間が広くて、居住性が良いです。かなりの激しい雨にも対応出来ますが、雨が吹き込んだり、雨垂れは避けられませんので、乾いた衣類に着替えたら、雨具を着て過ごします。
寝る時はシラフカバーと個人用の背中に敷くマットが必要です。
中でコンロを数台炊いても、酸欠の心配はありません。寒くて眠れない時はツエルトをかぶり、30分毎,3分間といったタイミングで火を焚きます。燃料の節約と、火をつけたまま寝てしまうのを防ぐためです。お湯を作り、お茶などの入っていた、熱に強いペットボトルにお湯を入れて、靴下等で包み、湯たんぽにすると、いいですよ。
タープは雨を受ける面積が広いので、タープを流れ落ちる雨水をはフライパンなどを下に置けは、すぐに溜めることが出来ます。水場が遠くて、雨の中でビバークするような時に助かります。
上にタープ、その下にツエルトを張る方法があります。雨に強く、寒い時や、虫が多い時に有効です。
沢靴、ハーケン、ハンマー、スリング、ハーネス、水筒など、濡れてもいいものは、ツエルトの外のタープの下に置けます。増水と紛失対策ということで、外に出す物は、カラビナで全て連結しておきましょう。
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