9月の下旬、燕岳に登ってきた。
本当は東沢から北燕岳を経由して登るつもりだったが、初日の朝に早立ちが出来ずに、仕方なく合戦尾根から上がった。「翌日に北燕を超えて東沢から下山すればいい」、そんな思いもあった。
東沢沿いにはドウダンツツジが多く紅葉の季節はみごとだそうだ。
ところが、二日目は朝から雨。せっかく来たが、雨の中、渡渉も数回あるという沢沿いのルートを下るのはやめて、素直に合戦尾根を下山した。
結局、今回も雲の上の宴会コースとなってしまった。
そんな中、夜、オーナーの赤沼さんと酒を交わしていると、「本当は11月がいいんですよねぇ」と、彼がぼそっとつぶやいた。「人も少なくなるし、雪はきれいだし」
燕山荘は人気の山小屋で、4月下旬の小屋開けから10月中旬までの週末は、いつでも多くの登山者が泊まりに来る。今回登った週末も、山の花は終わり紅葉にはまだ早い時期だったが大混雑。夕食は4回に分けられていた。それが、初冠雪を過ぎ11月に入ると急に静かになる。
また、雪が一番きれいなのもこの時期だそうだ。
春先の残雪は黄砂の影響もあり黄ばんでしまう。厳冬期の年末年始も小屋はオープンするが、そのときは中房温泉までの林道を12キロ歩かなくてはならない。二日がかりの行程となる。
11月の新雪は真っ白くきれいで、標高の高いところだけについている。山の輪郭がシャープで裾野の緑とのコントラストも美しい。春に比べて空気の透明感が違うそうだ。
そういえば、初冬の北アルプスには登ったことがない。たいがいの山小屋は雪がつき始める前に小屋閉めをしてしまうので、なかなか機会がない。
何年か前に同じ話しを聞いて以来、「そのうち新雪の北アルプスへ」との思いがあったが、今回また赤沼さんと話してみて、「今年こそは、」に思いが変わった。
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